イスラエル「打撃与える報復」シナリオ…核施設打撃、本土空爆、代理勢力攻撃
中央日報/中央日報日本語版2024.04.16 17:54

イスラエル戦時内閣がイランに「域内でさらに大きな戦争を触発せず打撃を与える報復」をすると明らかにした中で、報復のレベルと方法をめぐりさまざまなシナリオが出ている。専門家らは▽イラン核施設攻撃▽イラン国内の軍事施設攻撃▽親イラン勢力攻撃――などをイスラエル側が検討できる報復措置と考える。一部ではイスラエルが今後さらに大きな利益を得るために報復措置を遅らせるだろうという意見も出ている。

◇イラン核施設攻撃

イスラエルはイランの核開発を自国の安保を脅かす極めて大きな要素とみて、イランの核開発と関連したイランの人材と基盤施設を攻撃している。15日に英紙ガーディアンはこうした過去の事例を挙げながらイスラエルの一部強硬派が過去初めて自国領土を攻撃した状況をイランの核施設を攻撃する機会と考えると指摘した。

米中央情報局(CIA)出身の中東専門家ノーマン・ルール氏も14日付ウォール・ストリート・ジャーナルに「もうイランとイスラエルの間にレッドラインはこれ以上存在しない。イスラエル国内で今後あるタイミングで必要だと考えるならイランの核計画に対する直接的な軍事攻撃が実行される可能性がある」と警告した。

国際原子力機関(IAEA)も核施設攻撃の可能性があるとみた。IAEAグロッシー事務局長は15日、イスラエルがイランの核施設を標的とする可能性を懸念し自制を要求したとロイター通信が伝えた。

米国の国際外交分野専門誌フォーリンポリシーによると、イランのナタンズ核施設はイラン中部ザグロス山脈の山中深くに埋もれている。米国が保有する超大型バンカーバスターも突き抜けられないほどで攻撃が成功するとは壮語し難い。

このシナリオは全面戦争を触発する可能性が高く、イスラエルには悪手になりかねない。戦況拡大への懸念からイランの空爆に対するイスラエルの防衛努力を支持したアラブ諸国の立場が変わりかねず、親イラン勢力であるヒズボラやフーシ派などがさらに激しくイスラエルを攻撃する恐れがあると同誌は診断した。

同誌は「米国がイランとの直接戦争に反対している状況で、このシナリオは米国を怒らせかねない。イスラエルは最大の後援者を失う恐れがあるため気を付けなければならない」と指摘した。

◇イラン国内の軍事施設攻撃

核施設と直接的な関連がないイラン国内の軍事施設である武器貯蔵庫とイラン革命防衛隊本部などを攻撃するシナリオもある。また、イスラエル本土空爆を主導した革命防衛隊空軍司令官ら高級指導者を標的とする案も議論されると同誌は伝えた。

このシナリオもやはり両国間の戦争拡大の可能性は高い方だ。イランのイスラエル本土空爆も1日にイスラエルが在シリアのイラン領事館を爆撃し革命防衛隊の幹部指揮官らを死亡させたことに対する報復措置だった。

作戦が失敗する危険性も大きい。フランク・マッケンジー元米中央軍司令官は「イランはいま高度な警戒態勢に入った状態で指導者はバンカーにいるだろう」と指摘した。

石油産業がイラン経済を支えているだけに石油基盤施設などを攻撃する可能性もあるとウォール・ストリート・ジャーナルは伝えた。イスラエル国家安保研究所(INSS)のイラン専門家シマ・シャイン上席研究員は「広範囲なイスラエル情報を基にイラン国内のあらかじめ選択された軍事目標物に対する打撃の可能性が高い。(戦争拡大を避けるために)イランの民間と経済地域は攻撃しないだろう」と話す。

イスラエルがサイバー攻撃、ドローン製造現場攻撃など背後関係を明らかにしないで攻撃する「影の戦争」方式に戻るかもしれない。ガーディアンは「イランはこのような攻撃に対してイスラエルを直接的に非難するのは容易でない」と指摘した。イスラエルの攻撃だと批判した瞬間に自国領土などでイスラエルの攻撃に脆弱である点を自ら認める形になるためだ。

◇親イラン勢力攻撃

イランとの緊張が高まるのを懸念して低い水準の対応で親イラン勢力であるレバノンの武装勢力ヒズボラ、イエメンのフーシ派、イラク民兵隊などを攻撃するかもしれない。

フォーリンポリシーはヒズボラをめぐり、「イランと最も近く重要な代理勢力」としながらイスラエルがヒズボラに高強度の軍事作戦を展開する可能性を予想した。実際にイスラエル軍は15日に戦闘機を動員してレバノン南部のヒズボラ関連施設を集中的に爆撃したとタイムズ・オブ・イスラエルが伝えた。

ただこれもまた戦争拡大の危険はある。戦略国際問題研究所(CSIS)のダニエル・バイマン上級研究員は「パレスチナのイスラム組織ハマスよりはるかによく訓練され武器が多いヒズボラが全面戦争を決めるならば戦争拡大となりイスラエル軍の損失も大きくなるだろう」と指摘した。

また、イスラエル国内の強硬派が消極的対応と感じて不満を抱く恐れもある。こうした場合、ネタニヤフ首相は強硬派から相当な圧迫を受けると予想する。

◇報復措置延期

長期的な観点でもっと大きな利益を得るために報復措置を先送りする可能性もある。米近東政策研究所のエフド・ヤリ研究員は「イスラエルとしては、対応はするが、即時対応をしないことも考慮しなければならない。イスラエルがいつかはイランに対して何かをしなければならないがいまではない」と強調した。

ニューヨーク・タイムズによると、専門家らはイスラエルが報復措置を延期する譲歩案を選択するならば、イランに対する追加国際制裁と反イラン同盟を公式化するなど国際社会で得られるものがさらに多くなるかもしれないとみた。

これと関連して同紙は1991年の湾岸戦争の事例を挙げた。イラクのフセイン大統領がイスラエルにスカッドミサイルを発射した際、タカ派だったイスラエルのシャミル首相(いずれも当時)は米政府の要求を受け入れ自制力を発揮した。結局中東平和条約と国際同盟を強化するのに役立った。

ニューヨーク市立大学のウディ・ソマー教授はワシントン・ポストに「1991年の先例は現在でも適用される。節制された軍事的対応はイスラエルが世界舞台で補償を得られるものであり、米国と周辺のアラブ諸国との悪化した関係を回復するのに役立つだろう」と指摘した。

(引用終わり)
米国の本当の脅威はイランが核保有する事です。
これは西側諸国 民主主義国家も同等。
自分たちは手を汚さずイスラエルにやらせる。
世界中の非難はイスラエルに向かう。
ついでに石油関連施設も空爆する。
サウジアラビアはうはうは。
イスラエルはここでサウジとエジプトと不可侵条約を締結する。
イランとハマスは利用された。エジプト サウジ クウェート UAE イラク ヨルダンは同胞パレスチナ人を本気で助ける事もない。
アラブスンニ派の考え方です。
イラン ペルシャ民族シーア派との分断。
イランは宗教家が国家のトップである以上メンツにこだわり妥協点がない。国家のトップが宗教家が弱点ですね。
やっと少し終着点が見えてきた。
パレスチナ人は行くところがない。国連に頼るだけで、自立した産業を持たず70年だらだらやった結果こうなる。

焦点は「核」だろう。国の根幹が攻撃されるなら「核」の使用を考えるだろう。どちらも国を失う行為だが、それをさせるだけの覚悟はどちらが強いだろうか。

代理勢力がまあ一番エスカレートしにくいかな
ちょうど今イランパキスタン国境で暴れてるゲリラいるし、ISにやらせる手もある

イスラエルの攻撃が迫っているとアメリカがイランに内容を教える可能性もある。

レバノンやイエメンやシリアにもシーア派は多いですからね。
ハマスのようには行きませんよ。

そのうち有耶無耶にして解決を図るんじゃないの。

報復が正当な理由であるならば範囲やレベルは関係ない、再起不能になるように徹底的にやればいい。

流石にイラン本土に攻撃は無いでしょうね
そんな事をヤればヨルダンもイスラエル側だと認定されて不味いでしょ?
イランからのミサイル等をヨルダンも迎撃してンだから
まぁ船舶拿捕からミサイル攻撃にエスカレートするかもね

反撃でイランが同じことをやるのでは?もしかするとやらせないために先制攻撃する可能性もあるのでは?

サイバーはあるかも
核施設へのサイバーはやばい