米ボーイング、視界不良の経営再建 相次ぐ事故で赤字、トップ交代も
時事通信
24/3/30(土) 20:32配信

 【ニューヨーク時事】2023年の通期決算で5年連続の最終赤字に陥った米航空機大手ボーイング。

 相次ぐ墜落事故で機体の信頼性が揺らぐ中、コロナ禍もあって受注が低迷。黒字化に向けて今期をスタートした直後に機体事故が発生し、出はなをくじかれた。最高経営責任者(CEO)交代で、経営立て直しを図る考えだが、ライバルの欧州エアバスとの差は簡単に縮まりそうになく、再建の行方は不透明だ。

 ボーイング製航空機は18、19年と2年連続で墜落事故を起こし、乗客ら計340人超が死亡。航空各社からの発注キャンセルが響き、23年通期決算では22億ドル(約3300億円)の純損失を計上した。

 一方のエアバスは同年、3年連続で多額の黒字を確保。新規受注は約2100機と、ボーイングの1.3倍に上った。

 米アラスカ航空が運航するボーイング737MAX9型機の窓が吹き飛んだ今年1月の事故では、必要なボルトが取り付けられていなかったことが発覚した。米当局は737MAXシリーズの増産を認めない方針を決定。ボーイングの競争力低下と、収益力のさらなる悪化は不可避の情勢だ。

 同社株は、カルフーンCEOが今年末に退任する人事を今月25日に発表したことを受け、ようやく下げ止まった。今後の焦点は後任人事だが、防衛部門が売上高の3割を占め、安全保障に絡む情報にも触れるため「適任者探しは難航する」(市場参加者)との観測が浮上。業績回復は険しい道のりとなりそうだ。 

(引用終わり)
かつての世界一の鉄鋼メーカーUSSが日鉄に買収され、
B29を製造したボーイングが風前の灯火というのも不思議なものですね。

>「名門ボーイングという巨象が倒れる日が来るのでしょうか?」

レイセオン(RTX)が買収するとかあるかも。

軍事部門を切り離して売っぱらうみたいだけどね。
それで当分の間食いつなぐ算段、と。

ボーイングの軍事・宇宙兵器部門を米軍需産業の王手レイセオンが買収し、民間航空部門は三菱重工が買収し、B737の代わりにMSJの改良型を採用する。

唯一無二の存在

世界の長距離航路がジャンボで、エアバスに380が無い頃は、世界の大型機といえばボーイング、だった気がします。

時代が流れて、ETOPSも緩和されて双発機で大洋横断も充分な性能を有して、与圧の高いカーボン機のA350という名機が出てきて、なかなかボーイングでなければ、という機種が減ってきましたよね。787シリーズは確かにA350 と並んで今後の収益の柱にはなるでしょうけどね。

737の信頼性が低いのならば、321neoにやっぱり流れるでしょうしね。

先進国ではこの先も大型発注は少なく、基軸は更新需要でしょうけど、インドは今後も大型発注が続くでしょうから、どうやって信頼性を取り戻して商品価値を高めていくかでしょうね。737うや321の航路時間だと、機体の優位性とかはあまりないので乗客側からするとどちらの機材でも特に差が少ないですからね。

旅客機業界の黎明期、米国・イギリス…数々のメーカーが淘汰・併合を繰り返してきましたが、近年ではボンバルディア撤退、一昔前はボーイングによるマクドネル・ダグラス買収…近年はあまり大きなニュースはありませんよね。

中華製旅客機も技術を付けてきたので頼みの中国でのセールスは今後見込めない。

近い将来、名門ボーイングという巨象が倒れる日が来るのでしょうか?
非常に興味があります。

777Xは787と737MAXの不具合を直すためにリソースを集中した結果開発は遅れ、737MAXはトラブルを直しては新たなトラブルが発生する。
頼みの綱の787は歴代でも屈指の販売数を誇るが、赤字を埋めるには程遠い。
787も当初はトラブルまみれでそれらの赤字をペイできてないため787は事業として赤字のままである。

でも、買うところなさそう。
昔の恨みでロッキード・マーティンが買うかも?って噂されたけど、それもなさそうだし。

ま、潰れることはないが、エアバスにシェアをぶち抜かれるのは確定か。
気がつけば後ろにエンブラエルがw

737MAXは欠陥機なのか、それとも修正できればまだまだいける機体なのかどうもよくわからない。

日本なら100%起きない事故です 東南アジアの事故は数々の現象、警報を無視して離陸 何とか処置して目的地を往復しています(失速警報をだしながら手動操縦で)次の日のパイロットは対策操作も知らず墜落
2件目の事故は対処法を完全に知らず速度誤差も出る事もしらず墜落
トリム暴走のコラムカットアウトシステムも有るのに
世界では金でライセンスを買える国も有りますから。


>「ボーイング737MAX9型機の窓が吹き飛んだ今年1月の事故」

吹き飛んだのは”壁”(壁面パネル)でしたね。