人口が増え続けていた名古屋と他の大都市との「決定的な違い」
現代ビジネス
24/3/15(金) 8:52配信

 人口減少日本で何が起こるのか――。意外なことに、多くの人がこの問題について、本当の意味で理解していない。そして、どう変わればいいのか、明確な答えを持っていない。

 100万部突破の『未来の年表』シリーズの『未来の地図帳』は、20年後の日本人はどこに暮らしているのか? 人口減少が「10年後、20年後の日本のどの地域を、いつごろ、どのような形で襲っていくのか? についての明らかにした書だ。

 ※本記事は『未来の地図帳』から抜粋・編集したものです。また、本書は2019年に上梓された本であり、示されているデータは当時のものです。

 人口増加の一途を辿る230万人都市・名古屋。懸念材料への対抗策はずばり、「大いなる田舎」に徹することだ。

なぜハイペースで人口膨張するのか

 私の故郷でもある名古屋市は、全国に3つしかない人口200万人を超す政令指定都市の一つだが、私が子供の頃には、「大いなる田舎」などと言われることが多かった。当時は馬鹿にされているような気分もしていたが、大人になった今、振り返れば“大都市のわりに住みやすい街”という最上級の賛辞だったのだと思う。

 そうした雰囲気を残す現在の人口は231万7646人である(2019年4月1日現在)。

 名古屋市が230万人を突破したのは2016年のことだ。堅実な企業が多いと評される名古屋経済圏の堅調な発展ぶりとともに「230万都市」となって以降も人口増加の流れは衰えることなく、2018年10月1日現在、人口は22年連続で増加しており、男性、女性とも過去最高となった。

 名古屋市の人口膨張は、かつてに比べてハイペースとなっている。これを証明するために、名古屋市の人口が220万人を突破した時のペースと比較してみよう。

 220万人を突破したのは2004年であるが、210万人から220万人に達するのに20年7ヵ月かかった。これに対し、220万人から230万人までは半分に近い11年11ヵ月しか要していない。

 だが、これは不思議である。年々少子化が進んでおり、普通に考えれば、220万人から230万人まで増えるほうが時間がかかりそうなものだ。同じ10万人の人口が増えるのに、なぜこんなにも差が生じたのだろうか? 
 その大きな要因は、近年、社会増幅が急速に伸びたことにある。他の政令指定都市と同様に、名古屋市も2013年に自然減に転じている。しかしながら、これを打ち消すように、かつての社会減から社会増へと劇的に改善が進んだのである。

 名古屋市には大企業が集積しているため、人口の流出入は雇用情勢の影響を受けやすい。リーマンショック後には大きく縮小した時期もあったが、それを乗り越え、経済状況の伸びに引っ張られる形で全国から人が集まってきていることが大きい。

 一方で、都心部の人口が減少する「ドーナツ化現象」が1990年代後半頃に曲がり角を迎えたこともある。大阪市や名古屋市では都心回帰の流れが見え始めたのだ。

 名古屋市の資料によれば、郊外で住宅街の開発が進んだ1980年代から1990年代半ばにかけて愛知県内の市町村への流出が続いた。ピーク時の1994年には1万3308人の社会減となっていたが、2015年には1341人の社会増に転じている。

 こうした視点で数字をとらえ直してみると、210万人から220万人突破までの20年7ヵ月における自然増は18万1402人だ。これに対して220万人から230万人に要した11年11ヵ月の間の自然増は、少子化の影響もあって1万2144人まで減っている。

 ところが、社会増減では前者がマイナス8万2690人に対し、後者はプラス7万2033人となっており、15万4723人もの違いがあった。

 このため、人口が同じ10万人増えるのに要する期間に大きな開きが生じたのである。

河合 雅司(作家・ジャーナリスト)

(引用終わり)
産業構造が第三次産業・サービス業にシフトしていますから、大都市の形成・拡大は必然というところでしょう。

名古屋の場合には、トヨタグループという世界的な第二次産業・製造業がありますから、地方の軽いサービス業だけの都市とは違って、大きくブレないところが違うと思いますね。

現在名古屋は人口減少しています。
日本はもはや都市の社会的な人口増減を語るような段階ではないでしょう。今更何を言っているんでしょうか。
人口減少によりありとあらゆる社会的サービスや経済動向、地域文化、価値観、生活スタイルが変わっていこうとしています。それも悪い方向に。

どこかの町の人口が増えても日本全体は沈んでいるんだから、神戸は、京都は、東京は、と語っても意味ないと思います。

近隣の市町村はその反面、どんどん名古屋や東京に人を吸い取られていく。
今や愛知県の山間部は限界集落だらけ。
今の状況で進行していったら地方都市の大半が消滅するでしょうね。
道路や橋などの交通網、電気や水のインフラや学校・図書館なのどの教育施設も田舎に行けば行くほど、維持できなくなり衰退の一途でしょか。
国民の平均給与も上がらず30年間全く成長しなかった国が日本。
政治家の多くが脱税で私腹を肥やし、少子化対策だ、経済対策だ、と声高に叫んでも、結局は自分の当選しか考えず、未来をどうしようなんてビジョンもない人ばかりだからどうしようもないね。
自民党は本当に日本を消滅させる気なのか、、、。

住みやすいというよりトヨタを始め製造業があるからでしょう。仕事がある街は活気があるし無い街は衰退する。仕事がなかったらある場所に移動するしかない。昔も集団就職がありましたしね。

明治以降なら、古くは筑豊の炭鉱とか八幡の鉄鋼、北海道も漁業や石炭産出で沸いたところに人が集まったし、食料が必要な時は米どころの北陸の人口は今よりずっと多かった。

仕事のあるところに人は集まるんだよね。

そういうこと
半導体バブルで活況を呈してる熊本もそうだけど、なんだかんだで核となる製造業があって、社会に必須なモノづくりが出来る地域には人が集まる
逆に、自分の郷里みたいに製造業を冷遇し、観光・サービス業という、ある意味人任せ風任せな業種にシフトしてしまった地域は無残なまでに衰退してる

トヨタ様々ですね。子供の頃は京浜工業地帯が一番だったけど、今は中京。貿易額も神戸、横浜では無く名古屋港が一番。全てトヨタと関連企業のお陰ですね

その名古屋の北には一宮市がありますが まぁ発展乏しい街です。
観光無い、会社無い、買い物できる所もガソリンスタンドも 軒並み潰れ、出来るのは介護施設とトラックターミナルだけ・・・・

若者はドンドン流出し それでも役所だけは御立派な建物で・・・・
何時までも過去の栄光の「繊維の街」といつまで謡い続けるんだろう?

喫茶店モーニング文化も一宮発祥と言われるが 本来は岐阜なのよね・・・

名古屋の人口前年比
 2020年 + 4619
 2021年 ― 6260
 2022年 ― 138
2021年の激減がすごい。実はコロナ対応に失敗していたのでは。
(大阪市は―1577)

それより2023年
大阪圏はわずかながらも転入超過なのに
名古屋圏が1万3586人もの転出超過となった原因を知りたい。
触れてはいけない事なのか?

またまた、2019年発行の古い本を売りたいための記事か。本が発売されたのは、熊本地震があり、安倍首相がロシアを訪問プーチンと平和条約を結び、新元号「令和」に変わり、ジャニー喜多川「お別れの会」が東京ドームで盛大に開催され、東京オリンピックもコロナもこれからという時期。古すぎて話にならないか

名古屋って、戦後は人口も経済もずーっとジワジワ右上がりだったため、悪く言えば"光と影"の歴史が無いんだよね。
名古屋がご当地ソングに登場せず、小説やアニメの舞台にもならないのには、そういう事情もあるのでは。なんかこう、哀愁を感じないというか。

三重と岐阜から名古屋に住む人が多いんじゃないかな。要はその地区の中心都市なんだよ。九州の中心都市福岡市の人口増加を見ればわかりますわ。

名古屋市は大規模メーカーが集積しているから経済力がある。
名古屋市は東京23区、大阪市につぐ第3位の大都市。他の弱小政令指定都市と一緒にしたらあかんやろ。


確かに名古屋を中心とした周辺都市もかなり住みやすい。
森永先生が言っていた、トカイナカが多い。

名古屋は良いなぁと思うけど、南海トラフ巨大地震の事を考えると、ちょっと怖いなぁ…。