英誌の分析「TSMC誘致で日本が成功して米国が失敗した3つの理由」
クーリエ・ジャポン
24/3/12(火) 19:02配信

台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場は順調に開所式を迎えたのに対し、米アリゾナでの工場建設プロジェクトは暗礁に乗り上げている。日米両政府はともにTSMC誘致に熱心だったが、なぜ日本は成功し、米国はつまずいたのか。英誌「エコノミスト」が3つの理由を挙げて分析する。

対照的な熊本とアリゾナ
日本の産業政策の成果が九州で花開いた。2月24日、半導体受託製造の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)が、日本で初となる生産工場を熊本県菊陽町で開所した。同社はすでに、第2工場を近隣に建設する計画も発表している。

これと対照的なのが、TSMCのもうひとつの大規模な海外展開事業で、その舞台は米国だ。2023年夏、同社はアリゾナ州に建設中の2つの工場のうち、第1工場の生産開始を2024年から2025年に延期した。

今年1月には、第2工場の稼働が当初予定の2026年には間に合わず、2027年か2028年にずれ込むと発表した。さらに、同工場では回路線幅が3ナノメートルという世界最先端の半導体を製造する計画だったが、TSMCはそれより性能が低い製品になるとの見通しを示した。

日本と米国の両政府は、半導体の国内生産の拡大に熱心で、外国企業の協力を求めている。では、なぜ熊本はうまくいき、アリゾナは揉めているのか。

労組からの「反発」
1つ目の理由は、労使関係の違いだ。

アリゾナでは、工場建設に台湾人労働者を投入することめぐり、労組の連合体であるアリゾナ建築・建設労働組合との間で対立が長期化していた。この問題はTSMC側が地元労働者の雇用と訓練を約束したことで、2023年12月にようやく解決した。

他方、日本では労組の活動は比較的まれだ。ストライキによる年間労働損失日数は、米国が100万日以上なのに対し、日本は1万日未満である。

日本では現地に「強い味方」
TSMCの日本での事業が順調に進んでいる2つ目の理由は、現地のパートナー企業の存在だ。

自動車部品メーカーのデンソーとソニーの半導体製造部門が、TSMCの日本法人に少数株主として出資している。2024年2月上旬には、トヨタも出資に加わった。3社とも日本国内で大きなプロジェクトを成功させた経験が豊富だ。

さらに、これらの企業はTSMCの熊本工場で製造する半導体の主要顧客でもあると、シンガポール国立大学東アジア研究所の研究者であるリム・タイウェイは指摘する。

一方のアリゾナでは対照的に、TSMCは単独で事業を進めている。同社にとって米国では1990年代以降で初となる大規模プロジェクトであるにもかかわらずだ。

(引用終わり)
TSMCは日本政府による誘致活動に対して、
以前から蜜月関係にある”ソニーの協力”があれば検討する
ということを政府に回答して、
政府とTSMCにお願いされる形でソニーも参画した(日経新聞より)

今回の熊本工場はそのソニー半導体工場の本当に真横で(駐車場も一部潰したり)
土地取得など自治体と協力が必要なものはソニーが窓口となり連携していた
TSMC単独では米国の事例とまではいかなくても短期間では難しかったろう

地政学的な要因というか、台湾総統府の後押しが一番でかかったのでは?と思う。日本にとってはかつての半導体産業の勢いを復活させることは必要でもあり、悲願でもあった。他方、アメリカには既に強い半導体産業がある。

台湾が独立状態を維持し続けるには日米同盟との関係の維持は不可欠な話、日本に恩を売り、台湾を失うことは日本経済の血流を止めることと同義であることを強く認識してもらっておくことは損にならんもんな。

シーレーンと半導体の二点で不可欠な存在になれば、台湾を中国にするわけにはいかんって事を政治家や官僚だけじゃない、国民レベルに至るまで嫌でも認識させられる。

TSMCがつまずいてるのは、”建物の建設”という本業とは無関係な分野ですからね。
建設プロジェクトを推進していた責任者はクビかもしれませんが、基本的には半導体産業側の話ではない。

記事になってるTSMC Fab21は空港近くで、同じPhenixでもそれよりずっと南にあるIntelのFabに入った事があるが、建物自体は非常に簡単な構造で、3階建ての縦横2倍にした大規模家電量販店みたいなもの。ただし超警備が厳重。2階が外から入るとグランドレベル。

建物の建設自体は簡単だから、多分だけと新竹のオリジナルFabと同じ設計施工=”Copy Exactly”を実現するための要員を香港から連れて来たんだろう。
そりゃ地元で揉めるよ。

本件に関しては、日本が何かに「成功した」なんてことはない。28nmノードしか作れないから、Renesasなどの国内需要を食って終わるだけだろ。

日本では40ナノで止まっている。28〜12を作る第一工場でさえも国内初ですよ。
それに工場はなんちゃってクリーンルームじゃなく本物だろうし、鹿島が作っていたけどそれなりのはずだよ。
ここに職人取られて職人不足になっていたし、アメリカもそうじゃないかね。向こうは補助金の関係でサムスンも投資してたし、半端なく人がいるからね。

今回の第1工場はSonyのセンサー用に28nm辺りが必要なのもあり需要をもとに決定してるんですよ
全て微細な半導体が必要と勘違いしてませんか?

何をもって成功と分析するのかが問題。
1 中抜きしやすい箱物を建て、収入を得た人は成功。
2 一瞬でも雇用が増えて、県や国の税金が増えると成功。
3 使った税金以上の外貨を得て、国民の税金が安くなれば成功。
少なくとも3番では成功していない。

もともと国内自動車、Sonyのセンサーへの優先供給という条件で誘致してるの知ってます?

日本政府が半導体事業にもっと力を入れていれば、態々他国の企業を誘致する必要はなかったですけどね。
他の事業もですが研究分野を疎かにした結果です。

台湾が中国に併合されてしまっても、西側企業として生きていくために、海外拠点拡充をやっている気がしてきた


環境アセスメント無しで誘致した熊本と、きっちりやったアメリカの差なんじゃないの?熊本の水、大丈夫なのか?

今となっては自前で先端半導体が作れず、外国企業に来てもらって喜んでる日本。物悲しい。

日本が「成功した」のかは、まだ判断できないよね。
時期尚早というやつだ。
とはいえ、日本側も台湾側も必死です。
台湾が簡単に落ちるとは思えませんが、戦争になれば、台湾島でのんびり半導体製造どころではありません。
九州であれば、水も電力も労働力も潤沢です。
ちなみに九州は強兵の産地です。凶暴な日本兵の本場ですよ。

米国は覇権国としての余裕がまだまだあります。

補助金等なくとも日本に半導体は遅かれ早かれ来ただけ。

まぁ日本の半導体産業が死んだのは日米政府のせいだけど

アメリカもアメリカでスパイとか平気でするから当たり前やん。
英誌の分析「TSMC誘致で日本が成功して米国が失敗した3つの理由」
クーリエ・ジャポン
24/3/12(火) 19:02配信

台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場は順調に開所式を迎えたのに対し、米アリゾナでの工場建設プロジェクトは暗礁に乗り上げている。日米両政府はともにTSMC誘致に熱心だったが、なぜ日本は成功し、米国はつまずいたのか。英誌「エコノミスト」が3つの理由を挙げて分析する。

対照的な熊本とアリゾナ
日本の産業政策の成果が九州で花開いた。2月24日、半導体受託製造の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)が、日本で初となる生産工場を熊本県菊陽町で開所した。同社はすでに、第2工場を近隣に建設する計画も発表している。

これと対照的なのが、TSMCのもうひとつの大規模な海外展開事業で、その舞台は米国だ。2023年夏、同社はアリゾナ州に建設中の2つの工場のうち、第1工場の生産開始を2024年から2025年に延期した。

今年1月には、第2工場の稼働が当初予定の2026年には間に合わず、2027年か2028年にずれ込むと発表した。さらに、同工場では回路線幅が3ナノメートルという世界最先端の半導体を製造する計画だったが、TSMCはそれより性能が低い製品になるとの見通しを示した。

日本と米国の両政府は、半導体の国内生産の拡大に熱心で、外国企業の協力を求めている。では、なぜ熊本はうまくいき、アリゾナは揉めているのか。

労組からの「反発」
1つ目の理由は、労使関係の違いだ。

アリゾナでは、工場建設に台湾人労働者を投入することめぐり、労組の連合体であるアリゾナ建築・建設労働組合との間で対立が長期化していた。この問題はTSMC側が地元労働者の雇用と訓練を約束したことで、2023年12月にようやく解決した。

他方、日本では労組の活動は比較的まれだ。ストライキによる年間労働損失日数は、米国が100万日以上なのに対し、日本は1万日未満である。

日本では現地に「強い味方」
TSMCの日本での事業が順調に進んでいる2つ目の理由は、現地のパートナー企業の存在だ。

自動車部品メーカーのデンソーとソニーの半導体製造部門が、TSMCの日本法人に少数株主として出資している。2024年2月上旬には、トヨタも出資に加わった。3社とも日本国内で大きなプロジェクトを成功させた経験が豊富だ。

さらに、これらの企業はTSMCの熊本工場で製造する半導体の主要顧客でもあると、シンガポール国立大学東アジア研究所の研究者であるリム・タイウェイは指摘する。

一方のアリゾナでは対照的に、TSMCは単独で事業を進めている。同社にとって米国では1990年代以降で初となる大規模プロジェクトであるにもかかわらずだ。

(引用終わり)
TSMCは日本政府による誘致活動に対して、
以前から蜜月関係にある”ソニーの協力”があれば検討する
ということを政府に回答して、
政府とTSMCにお願いされる形でソニーも参画した(日経新聞より)

今回の熊本工場はそのソニー半導体工場の本当に真横で(駐車場も一部潰したり)
土地取得など自治体と協力が必要なものはソニーが窓口となり連携していた
TSMC単独では米国の事例とまではいかなくても短期間では難しかったろう

地政学的な要因というか、台湾総統府の後押しが一番でかかったのでは?と思う。日本にとってはかつての半導体産業の勢いを復活させることは必要でもあり、悲願でもあった。他方、アメリカには既に強い半導体産業がある。

台湾が独立状態を維持し続けるには日米同盟との関係の維持は不可欠な話、日本に恩を売り、台湾を失うことは日本経済の血流を止めることと同義であることを強く認識してもらっておくことは損にならんもんな。

シーレーンと半導体の二点で不可欠な存在になれば、台湾を中国にするわけにはいかんって事を政治家や官僚だけじゃない、国民レベルに至るまで嫌でも認識させられる。

TSMCがつまずいてるのは、”建物の建設”という本業とは無関係な分野ですからね。
建設プロジェクトを推進していた責任者はクビかもしれませんが、基本的には半導体産業側の話ではない。

記事になってるTSMC Fab21は空港近くで、同じPhenixでもそれよりずっと南にあるIntelのFabに入った事があるが、建物自体は非常に簡単な構造で、3階建ての縦横2倍にした大規模家電量販店みたいなもの。ただし超警備が厳重。2階が外から入るとグランドレベル。

建物の建設自体は簡単だから、多分だけと新竹のオリジナルFabと同じ設計施工=”Copy Exactly”を実現するための要員を香港から連れて来たんだろう。
そりゃ地元で揉めるよ。

本件に関しては、日本が何かに「成功した」なんてことはない。28nmノードしか作れないから、Renesasなどの国内需要を食って終わるだけだろ。

日本では40ナノで止まっている。28〜12を作る第一工場でさえも国内初ですよ。
それに工場はなんちゃってクリーンルームじゃなく本物だろうし、鹿島が作っていたけどそれなりのはずだよ。
ここに職人取られて職人不足になっていたし、アメリカもそうじゃないかね。向こうは補助金の関係でサムスンも投資してたし、半端なく人がいるからね。

今回の第1工場はSonyのセンサー用に28nm辺りが必要なのもあり需要をもとに決定してるんですよ
全て微細な半導体が必要と勘違いしてませんか?

何をもって成功と分析するのかが問題。
1 中抜きしやすい箱物を建て、収入を得た人は成功。
2 一瞬でも雇用が増えて、県や国の税金が増えると成功。
3 使った税金以上の外貨を得て、国民の税金が安くなれば成功。
少なくとも3番では成功していない。

もともと国内自動車、Sonyのセンサーへの優先供給という条件で誘致してるの知ってます?

日本政府が半導体事業にもっと力を入れていれば、態々他国の企業を誘致する必要はなかったですけどね。
他の事業もですが研究分野を疎かにした結果です。

台湾が中国に併合されてしまっても、西側企業として生きていくために、海外拠点拡充をやっている気がしてきた


環境アセスメント無しで誘致した熊本と、きっちりやったアメリカの差なんじゃないの?熊本の水、大丈夫なのか?

今となっては自前で先端半導体が作れず、外国企業に来てもらって喜んでる日本。物悲しい。

日本が「成功した」のかは、まだ判断できないよね。
時期尚早というやつだ。
とはいえ、日本側も台湾側も必死です。
台湾が簡単に落ちるとは思えませんが、戦争になれば、台湾島でのんびり半導体製造どころではありません。
九州であれば、水も電力も労働力も潤沢です。
ちなみに九州は強兵の産地です。凶暴な日本兵の本場ですよ。

米国は覇権国としての余裕がまだまだあります。

補助金等なくとも日本に半導体は遅かれ早かれ来ただけ。

まぁ日本の半導体産業が死んだのは日米政府のせいだけど

アメリカもアメリカでスパイとか平気でするから当たり前やん。