トルコ国産戦闘機「カーン」が初飛行、世界で5番目にステルス戦闘機を飛行させた国に
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24/2/21(水) 21:04

JSF軍事/生き物ライター

 2月21日、トルコ国産のステルス戦闘機「カーン(KAAN)」が初飛行しました。トルコ航空宇宙産業(英語略称TAI、トルコ語略称TUSAŞ)が中心となって開発しています。エンジンは双発でトルコ国産ではなく、試作機にはアメリカのゼネラル・エレクトリック社製F110が搭載されています。将来的には欧州製のエンジンに変更される可能性があります。

トルコ国防産業庁ハルク・ギョルギュン長官「カーン初飛行」

 これでトルコは世界で5番目にステルス戦闘機を飛行させた国となりました。

アメリカ:F-117(1981年6月18日)、B-2(1989年7月17日)、YF-22(1990年9月30日)、F-22(1997年9月7日)、X-35(2000年10月24日)、F-35(2006年12月15日)、B-21(2023年11月10日)
ロシア:Su-57(2010年1月29日)
中国:J-20(2011年1月11日)、J-31(2012年10月31日)
韓国:KF-21ポラメ(2022年7月19日)
トルコ:カーン(2024年2月21日)

※F-117は戦闘機のFナンバーが付いているが実質的には攻撃機。
※B-2とB-21は大型爆撃機。
※YF-22はF-22の試作機、X-35はF-35の原型の概念実証機。
※Su-57は量産が進んでおらず機体数が少ない。
※B-21、J-31、KF-21、カーンは開発中。

(引用終わり)
JSF氏の記事は新鮮な切り口でいつも勉強させていただいていますが、
今回の記事には修正すべき点がありますね。

「ステルス戦闘機」というより「ステルス軍用機」とすべきでしょう。

ステルス軍用機は自国防衛よりも敵地侵攻のための兵器です。
爆撃は天職です。というよりそれ以外に能がない。

ステルス軍用航空機初飛行日一覧(修正版)

合州国:F-117(1981年6月18日)、
    B-2(1989年7月17日)、
    YF-22(1990年9月30日)、
    F-22(1997年9月7日)、
    X-35(2000年10月24日)、
    
日 本:X-2無人モデル機(2006年春)
    
合州国:F-35(2006年12月15日)、

ロシア:Su-57(2010年1月29日)

中 共:J-20(2011年1月11日)、
    J-31(2012年10月31日)

日 本:X-2(2016年4月22日)
    
韓 国:KF-21ポラメ(2022年7月19日)

合州国:B-21(2023年11月10日)ステルス重爆撃機第二世代 B-2の発展改良型

トルコ:カーン(2024年2月21日)


※F-117は戦闘機のFナンバーが付いているが実質的には攻撃機。
※B-2とB-21は大型爆撃機。
※YF-22はF-22の試作機、X-35はF-35の原型の概念実証機。
※Su-57は量産が進んでおらず機体数が少ない。希少種
※B-21、J-31、KF-21、カーンは開発中。

※X-2はF-3の原型の概念実証機、技術実証機

日本のX-2が抜けているのが遺憾だ。
技術実証機とはいえ、YF-22(1990年9月30日)、X-35(2000年10月24日)はきちんと載せているのだ。
技術的重要性では、日本のX-2はYF-22にもX-35にも劣るものではない。

日本のステルス軍用機は米ロ中に次ぐ世界で四番目の開発国だ。

韓国は五番目、土耳古は六番目だよ。  

なお、2006年春に、X-2実物大RCS模型を5分の1に縮小した炭素繊維強化プラスチック製・全長3m・全幅2m・重量45kgと推定される無人モデルが初飛行している。

X-2は機体サイズは約14メートル (m) でF-22の全長18.92mに対して大幅に小型な技術実証機だが、
F-20タイガーシャークやIDF経国号、JAS 39 グリペンA/Cといった第4世代の軽戦闘機と同程度で、T-4等の純粋なジェット練習機よりは大きい。第4世代軽戦闘機として十分なサイズだ。
  
韓 国:KF-21ポラメもトルコ:カーンも米国製戦闘機用エンジンを搭載している。
中露製エンジンにも英仏製エンジンにも適当なものはない。

あえて、米国製以外の供給源を求めれば、日本のXF9エンジンぐらいだ。

第五世代戦闘機用エンジンを搭載していない戦闘機は第五世代戦闘機ではない。