麻生副総裁、「JAUKUS」を提唱…露中北に近い日本は「世界中でこれだけ危険な地域はない」
読売新聞オンライン
23/11/13(月) 22:21配信

インド太平洋地域の情勢について講演する麻生副総裁(13日午後8時23分、キャンベラで)=上村健太撮影

 【キャンベラ=上村健太】オーストラリアを訪問中の自民党の麻生副総裁は13日、首都キャンベラで講演し、米英豪による安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」に日本を加える「JAUKUS(ジョーカス)」の創設を提唱した。中国に対抗するため、日本の新たな同盟相手として「豪州は明白な選択肢だ」とも訴えた。

 講演は、「オーストラリア国際問題研究所」の主催で、麻生氏が招待に応じた。

 麻生氏は、「中国の長期的目標は、海軍力で(伊豆諸島からグアムに至る)第2列島線(の内側)を支配することだ」と分析した。その試みを防げなければ、米海軍の活動が抑え込まれるとの危機感を示し、日豪と米国がさらに協力を発展させるべきだとした。

 「個人的な意見」として、ジョーカス構想を示し、対中抑止の「象徴として、メッセージ効果もある」と語った。豪州がオーカスを通じて進める潜水艦部隊の強化に「日本は大いに貢献できる」とも指摘した。

 また、麻生氏は日本の周辺にロシアや中国、北朝鮮が位置していることを挙げ、「世界中でこれだけ危険で予測不可能な地域はほとんどない」と強調した。

 その上で、日豪両国は〈1〉太平洋で同じ縦のラインに位置する〈2〉民主主義を基本理念としている〈3〉米国の同盟国――との共通点から同盟関係を構築しうると主張。日米豪のさらなる結合が実現すれば、「インド太平洋での米国の抑止力は2倍にも3倍にも、4倍にだって増幅する」と呼びかけた。

 日豪は覇権主義的な行動を強める中国を抑止するため、安保協力を深めている。昨年10月には、新たな「安全保障協力に関する日豪共同宣言」に署名し、「準同盟国」としての連携を確認した。日米豪とインドによる「Quad(クアッド)」の取り組みも活発だ。

 講演に先立ち、麻生氏はキャンベラの連邦議会で、リチャード・マールス副首相兼国防相、ペニー・ウォン外相と個別に会談した。

(引用終わり)
米英豪による安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」に日本を加える「JAUKUS(ジョーカス)」の創設を提唱には賛成だ。
原潜建造、長距離ミサイル生産、武器弾薬の共同調達は大いに助けとなるからだ。


ロシアや中共、北朝鮮、韓国など所在する北東アジアは世界中でこれだけ危険な地域はない。

「JAUKUS(ジョーカス)」の創設は日本の防衛に役立つ。