令和6年7月27日(土)
7月のお稽古記録(その2)です。
掛物は「白雲抱幽石(はくうんゆうせきをいだく)」
白雲が立ち込め、石を包み込んでいる様子を表しているそうです。
時には世俗を離れ、自分自身を見つめることも大切なこと、と禅語の説明にありました。
なかなか世俗を離れ、というのも難しいですよね。
私達は世俗に生きているのですから・・・。
でもお茶の稽古で座っている時間は、少しでも世俗から離れられているといいな、とも思います。
花は桔梗と十和田葦を鮎籠に。
もう一種、巴草(ともえそう)というお花も入れようと思ったのですが、不要な咲殻を切っていたら誤って花に鋏を入れてしまいました・・・(涙)
思わず「キャ~~~~ッ!!」と叫んでしまいました・・・
夏枯れ甚だしく、茶花緊急事態宣言です。
お稽古の無い日にはちらほら咲くんですけどね・・・
主菓子は「笹の露」と銘がついていました。
ほんのり柚子の香りが爽やかでしたね。
干菓子は、
「やき鮎」(玉井屋本舗:岐阜)
「貴船の彩」(俵屋吉富:京都)
貴船の彩には思い出がありまして。
初めて京都の先生にご挨拶に伺った際、お返しとしてこのお菓子をいただいたのです。
その当時は華奢な竹籠に入っていて、お菓子を頂き終えた後もその籠は捨てずに使っておりました。
ある時、夫の友人たちが集まって狭~~い庭でBBQをした時のこと。
私は枝豆を湯がいて、その籠に入れて出しました。
ところがBBQが終わっても籠は戻ってきません。
どうしたことか?と思い、外に出てみると・・・
枝豆の殻やその他のゴミと一緒に、籠もゴミ袋に突っ込まれていたのです。
さすがにゴミ袋から取り出して使う気もなれず・・・
泣く泣く籠は捨てました。
それからも京都に行く度、貴船の彩(籠入り)を見ると心が痛みました。
籠が欲しかったわけではありません。
(籠が欲しいなら、買えばいいだけのことですから)
先生がくださったお菓子が入っていた籠だから惜しかったのです。
でもそのうち、先生から頂いて大切にしなくてはならないものは、籠ではなく「お茶の道」そのものだと思うようになりました。
本当に先生からはたくさんの御教えを賜りました。
あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。
今年は先生の初盆です。
お稽古は割蓋の平水指で。
平茶碗はお茶を点てるのに注意が必要ですね。
やっぱり練習あるのみ、です。
御一方、絞り茶巾にチャレンジされました。
絞り茶巾は暑い時期と、寒い時期にもします。
席中で茶巾を絞って畳む所作があります。
水屋のことではないので、正しい所作を身につけておきましょう。
(お点前された方はきちんと出来ていましたよ♪)
暑い中、皆さん熱心にお稽古にきてくださり、本当にありがとうございました。
どうぞお身体に気をつけて、お元気にお過ごしくださいね。