まいどおおきに。
こちらは中古車整備中のヤマハ JOGポシェです。
走行距離計は2218kmになっています。
このバイクもそうですが、多くの原付は千の位までしか表示されない4桁表示になっており、1万キロ走ると0000.0kmにリセットされてしまいます。いわゆる一周回るという状態です。
これが本当の2218キロなのか12218キロか、それともそれ以上なのかが大いに気になるところですね。
走行距離さえ少なければ状態が良いとは限らない事は、以前からこのブログをご覧戴いている方であればご理解いただけると思いますが、やはり走行距離が少ないとそれだけで印象が良いものです。
買う側にとっては安心感がありますし、売る側としても絶好のセールスポイントとして利用出来ます。
うちで新車からずっと管理させて戴いていた車両ではありませんしメーター交換がされていないとも限らないので断言は出来ませんが、整備をしながら実際の走行距離がどれぐらいなのかを推測してみようと思います。
外装を外すとホコリで真っ白けです。
でもこれは大した手掛かりになりません。屋外に置いてあれば乗ってなくてもこうなりますから。
装着されているタイヤで判断するという方法は割とメジャーですが、経験上あまりあてになりません。新車から一度も交換されていなければすり減り方が手掛かりになりますが、すり減る前にパンクして交換するなど日常茶飯事ですから。
このポシェも前後交換されていました。しかもサイズ違いのタイヤが入っていて、こうなると距離なんかより他にも間違った整備をされていないかの方が心配になります。
駆動系を分解しました。
ここも多数の消耗品で構成されていますから手掛かりになります。
幸い駆動系は全く手が入っていないと思われる状態でした。
プーリーはキレイな状態です。
クラッチです。目だった磨耗は無く、クラッチシューの当たりもまだ完全に出ていません。
こちらはセルスターター関連の部品です。
距離が少なければ良いとは限らない理由の一つは経年劣化です。
エアクリーナーはこんな事になっていました。
マニホールドもご覧のとおり内側まで貫通する大な亀裂が入っています。いずれも経年劣化によるものです。
長くなるので省略させていただきましたが、他にも距離を知る手掛かりとなる部分はたくさんあります。
それらを総合的に考え併せた結果、この車両は12218キロ走行と判断しました。
まだまだ少ない方ですけどね。
前のユーザーさんが大切に使われていたようで外装は大した損傷も無く、再塗装や交換などしなくても綺麗に仕上がりました。ただしシートは経年劣化で破れていたため張り替えました。
ハンドルスイッチやスロットルも重要なメンテナンス箇所ですから、距離が少なくても分解点検しています。
何度も書きますが、走行距離は車両の状態を知る重要な手がかりにはなるものの、それだけでは判断出来ません。
逆に走行距離が多くても、いつも中古車整備ネタにしているようにある程度手を入れてやればまだまだ元気に走ってくれるようになります。
走行距離の少ない車両は当然それを精一杯アピールしますが、3万キロ以上走行している中古車でも状態さえ良ければどんどん整備して販売します。
年末に向けて忙しくなりますから今のうちにどんどん残業して中古車を仕上げておきたいのですが、毎日のように買取りやレッカー依頼が入るのでうまく捗りません。
外回りの後はもう一つの店(洗い屋本舗)に出勤しますが、あまり遅くなると夜の部のお客さんで混雑するので車を停めることが出来なくなります。お客さんが最優先ですからね。
こういう時は店が見える位置に駐車して様子を見つつ仮眠します。
このポジションだとお向いさんの様子も良く分かります。
お客さんが少なければ店内見学させていただこうと思ったのですが、今日はこちらも車がそこそこ停まっています。ご迷惑をお掛けしてはいけないのでまた後日にします。
競合店が増えてお互い厳しいと思いますが、良きライバルとして共存共栄出来ることを願っています。
原付バイク、中古バイク販売・卸・買取・修理
日野オートバイ
奈良県生駒市南田原町121-1
TEL 0743-78-2999
OPEN 11:00~19:00
毎週 水・木 定休日
HP http://www.hinomotorcycle.com/
記事の内容を参考に整備などされる方は自己責任にてお願いします。
電話やメール等による自己整備のサポート、設備機材の貸出は行っておりません。