まいどおおきに。
今回は久しぶりの中古車整備ネタです。
ご紹介するのはこちら、ホンダTODAYです。
実動車であれば分解前にテスト走行して不具合チェックを行ないますが、まず目に付くのがTODAYのお約束、塗装の劣化です。
走行距離は8742km、ユーザー買取車ではないので実走行距離かは不明です。
でもメンテナンスはしっかりした工場で定期的に行なわれていたようです。テスト走行でも不具合はありませんでした。
走行距離も中古車の状態を知る目安にはなりますが、前のユーザーさんの使い方やメンテナンスが程度に大きく影響します。
まずは外装を全て外します。
外装の裏にはメーカーの合格ラベルが貼ってあります。塗装に関しては不合格ですね。
今回は新品に交換します。
外装を外せばどんなバイクでこんなものです。
埃だらけですが錆はほとんど発生しておらずなかなか良い状態です。
駆動系の分解整備は必須項目です。
プーリー、ウエイトローラー、ベルト、クラッチなど全て外してチェックし、消耗していれば交換します。
内部の汚れを清掃し、キックスターターもスムーズに動くように注油します。
次にキャブレターを取り外します。
エンジンの調子を大きく左右する部分なので必ず分解整備しています。
エアクリーナーエレメントです。
汚れや劣化具合などをチェックします。
車体の清掃作業中です。
外装を装着してしまえば見えなくなる部分ですが、これも重要な整備です。
高圧洗浄機など使わず、こうやって手作業で清掃する事で各部の点検にもなります。
配管の亀裂やワイヤーハーネスの損傷など、汚れの下に隠れている不具合を発見出来る確率が高くなります。
清掃が終わった車体を再びリフトに上げます。
プラグを交換するついでにカーボンクリーナーを注入します。
燃焼室内に溜まった汚れを落とす洗浄剤です。
足回りとブレーキの整備中です。
ブレーキシューの磨耗、スムーズに動作するか、ホイールの振れなどを点検します。
エンジンよりも大事な部分なので、ここも必ず分解するようにしています。
フロント側はスピードメーターギヤとメーターケーブル、そしてホイールベアリングも点検します。今回タイヤは前後とも新品に交換しました。
清掃の終わったキャブレター、駆動系、塗装を終えたマフラーなどを組み付けてエンジンの始動確認を行なっているところです。
外装は人気のブルーに色替えしてみました。
電装品の点検中です。
保安部品やスターター(セル)の動作はもちろん、充電電圧やリーク電流(漏電)も正常値内か点検します。
外装の組み付けが終わりました。
敗れていたシートレザーも交換しました。
再び外に出して外装の仕上げを行ないます。
最後にテスト走行して作業完了です。
修理や営業の合い間に行なったので2日ほどかかってしまいましたが、良い状態に仕上がったと思います。
この他にもたくさんの部品交換・分解を行ないましたが、これだけ整備しても中古である以上「完全」ではありません。
完全に少しでも近づける努力はしますけどね。
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記事の内容を参考に整備などされる方は自己責任にてお願いします。
電話やメール等による自己整備のサポートや設備機材の貸出は行っておりません。