昨日のうちに売約済みや修理預りを5台納車して少し広くなったと思ったら、休日出勤の今日また修理3台、買取り1台入庫&代車1台戻りでプラスマイナスゼロになり、結局また店の隅で小さくなって作業している日野です。
昨日の記事 買ってすぐに不調のジュリオ 前編 の続きです。
リアブレーキの遊び調整ネジが限界近いです。
ブレーキシューの交換時期ですね。
リアホイールを外して交換します。
タイヤも溝はまだ残ってますが劣化による亀裂が進んでいるため交換します。
コスト的にもブレーキシューと同時だと手間が一度で済むので安いです。
劣化はフロントタイヤの方が進んでいました。
タイヤワックスでキレイに見えるサイドウォールですが・・・
やっぱり亀裂がたくさん入っているので交換します。
ちなみに二輪車へのタイヤワックス塗布はあまりお勧めしません。
駆動系のメンテナンス中です。
実はこの前に一旦エンジンの始動チェックをし、外装などを仮組みして軽く走行テストを行ないました。
一度に分解して消耗品を全て交換すれば確実で手っ取り早いのですが、これでは「過剰整備」になります。実際にはご予算との兼ね合いもあるので、これで問題が無ければ作業完了とする予定でしたが問題あり。
スピードの伸びが無く、ベルトなどが消耗している事が予想出来たため分解する事となりました。
ベルトは磨耗して細くなり、劣化で亀裂も入ってました。
切れると走行不能になるので交換させていただく事にします。
ウエイトローラーも磨耗が進んでいるためセット交換します。
部品代は安いですから。
ステアリングステムナットの締め付け調整中です。
これも走行テストで気付いた箇所ですが、ステアリングステムにガタが発生していて前ブレーキをかける度にハンドルがカックンカックンしてました。
放置しておくとどんどん大きくなり、しまいにはハンドル操作に影響が出ます。
改めて深夜の走行テストに向かいます。
エンジンのフィーリングも良くなり、ハンドルや足まわりもだいぶしっかりしました。
しかし雨上がりなので短い距離にとどめておきました。続きは安全な時に走らせます。
これはバイクに限りませんが、「中古品」には当然ながら使用や経年に伴なう損耗・劣化があります。
また中古品は「同じものは2つと無い」と言われるとおりその状態(程度)も様々ですから、予期せぬ時期に不具合やそれに伴なう出費が発生する可能性もあります。
そして「このような状態でないと販売してはいけない」というルールもありません。
つまりどんな状態のモノをいくらで売ろうが自由です。
保証を付けないとダメという規則もありません。
問題なのはこういった「中古のリスク」を説明せずに販売する行為です。
中古だが新品と変わらないような連想をさせる表現を用いたり、誇大広告、虚偽の表示などです。
例えば「完全整備」という表現は、中古である以上「完全な状態」などあり得ないからNGです。
極上車、販売実績ナンバーワン、地域ナンバーワンなど最上級を表現するのは具体的な比較根拠を載せないとNGです。
最安値、卸価格などは中古には定価が無く比較出来る根拠が無いのでNGです。
車屋さんで時々聞く「新古車」という表現も実は不当表示 です。
色々と制約があって正直なところ窮屈な思いですが、ルールは守らなくてはなりません。
そしてルールを守っていることが信用に繋がり、ひいては「良いお客さんとのご縁」にも繋がるのではないかと思います。
あとは心の問題でしょう。
誰にも負けない良い仕事をしたいという向上心、誰に見られても恥ずかしくない仕事がしたいというプライド、汗水流して貯めた大切なお金をいただくのだからそれに見合う仕事を提供しなければならないという使命感などでしょうか。
黙ってても買ってもらえ黙ってても信頼される、そんな仕事がしたいと思っています。
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