気まぐれ解いてみたシリーズ

 

2023年度

海城中学の国語

 

です。

 

まずは公表されていますので入試結果から簡単に

 

受験者数  545人

合  格  160人

倍  率  3.4倍

 

 

4教科    合格最低点 250/400(62.5%)

国   語    全体平均  73.2/120(61.0%)

                 合格平均  82.7/120(68.9%)

 

国語の合格点はそこまで厳しいものではなさそうですね。

大体、どこも概ね、65%の得点率があれば国語でコケることはないと思います

 

前年度と比較してもさほど変わらないです

 

簡単に海城中学の国語について(私見)

 

・例年、大問2題

・最近の出来事をテーマにしたり、意味深なも

 のが取り上げてられてる?

・文章はそれ程長くはない

・物語文に重点を置いている?

 →文章が長く、設問が多い

・選択問題が多い

・選択問題の文章量が多い

・記述は最後に1題ずつ程度

・記述量はそれ程多くはない

・時間は50分

特徴は、選択問題が多数を占めている点でしょうか

 

ですので、選択問題をしっかりと得点するということ

 

「わーい、記述がなくてラッキー」

「わーい、分からんくても勘で当たるー」

 

なんて思ってませんか

 

記述は確かに難しいですが部分点がもらえます

選択問題は部分点ありません

 

そこは注意してくださいね

 

さて、その辺は色々な方々がまとめてくださっているのでそちらにお任せして

問題を見ていきたいと思います

 

今回は、《1》だけをみたいと思います

《2》は次回にまわします

 

 

《1》物語文

まず、冒頭の説明文は必ずしっかりと読もう

これを読まずに読み進めると、最初から意味をわからず読みことになり

時間を大幅に失ってしまう

 

 

登場人物、人間関係、状況をしっかり把握しましょう

 

どうですか、1分くらいで簡単にまとめれますか

 

ざっとこんな感じでよいと思います

 

・主人公(想)の父は「本当のお母さん」と離婚している

・今は「新しいお母さん(渚さん)」と弟(海君)の4人暮らし

・想はドアガードによって閉め出されたことがあり、「おばあさん」に救われた

・その後も毎日ドアガードはされたまま

 

この状況を理解していれば、最初の1行目から困ることはないでしょう

 

問1 選択問題 易

棒線部①

「怒ったように言った後、おばあさんは後悔したみたいに唇を軽く噛んだ」場面で

この時のおばあさんの気持ちを選ぶ問題

 

このような

【気持ち(心情・心状)】を答える選択問題は、各選択肢後半部分に着目してみよう

 

具体的には以下のようだ

 

ア、〜・・・強く攻めるのも良くないと思った。

イ、〜・・・な発言をしたことを反省した。

ウ、〜・・・傷つけていないか不安になった。

エ、〜・・・説教がましく言ったことを悔やん

さらに、おばあさんは

 

言ったことを後悔して唇をかんだ

とある。

ここから、

 

イの反省した

ウの不安になった

は、この時のおばあさんの気持ちからはズレているので

 

「イとウは不適当」とし、「アかエ」になる

ここでアとエの選択肢を吟味して下さい

 

文章の前後関係から、

主人公(想)は、母さん(渚さん)と弟に気を使うようなセリフを言った後に、

 

棒線部①の会話が起こっている

 

明らかに、想が言ったことに対する気持ちの変化が分かる

 

「ア」が適当となる

 

問2 選択肢問題 易

こに問題も問1と同じようにみてみよう

 

棒線部②「死んだあとにこんなにのこされてもねえ」

この時のおばあさんを説明したもので適当なものを選ぶ

 

まずは、各選択肢の後半部を見てみよう

ア、〜・・・を迷惑に思っている。

イ、〜・・・持て余している。

ウ、〜・・・うらめしくおもっている。

エ、〜・・・をしみじみと思い出している。

場面は、

想が家に招かれて本棚を見ている時に、おばあさんが発したセリフとわかる

 

ここから、本を残していった三四郎(夫?)に対して

 

アの迷惑に思っている

イの持て余している

ウのうらめしく思っている

これらは全部、負(マイナス)の感情である

特におばあさんは、三四郎に対してマイナスな感情を抱いているような記述や発言はみられない

むしろ、自由に読んでいいが貸すことは出来ないと言っているので大事なのかなと読み取れる

 

以上より、「エ」が適当となる

これは正解したい問題

 

あまりテクニックなどは好きではないのだが、選択肢後半部だけ読めば解答できる問題でもある

 

問3 選択肢問題 易

棒線部③

「しょういだん」をひらがな表記することの意味が問われている

これは解説の必要は無いかと思う

「ウ」が適当なのは明らか

 

各選択肢の後半部を確認してもらえると一目瞭然かと

 

 

問4 選択肢問題 易

棒線部④「僕は黙ってしまった」理由である

 

おばあさんが焼夷弾で受けた傷を見せ

しかも、自分と同じくらいの年の時のものだと聞かされた後の

「・・・・・」である

 

衝撃の事実に言葉が出ないという状況が読み取れると思う

 

 

アのおばあさんのに比べて自分の悩みはささいなことで情けなくなった

→その後のやり取りに、情けなくなったような心状の変化は書かれていない

 

ウの、〜本当に空襲の時の傷なのか疑問に感じて・・・は違うのは明らかですよね…

エの、〜体験をわざわざ絵に描き続けるのかを聞きたくて黙ったわけでもないですよね…

(しかも、わざわざですよ…)

 

ということで、

「イ」が適当となる

必ず正解したいところ

 

 

問5 選択肢問題 やや難

棒線部⑤

「今、描かないとみんな忘れてしまう気がして」と言った時の、気持ちを選ぶ問題

 

想に、なぜそのような絵を描くのかと問われ、おばあさんが黙ってしまった場面

 

アの選択肢は明らかに不適当

イの選択肢は、はぐらかそうとする気持ちで不適当と判断できる

 

この問題は、ウかエで迷った受験生も多いのではないか

 

文章・場面から読み取るならば、「ウ」が適当かと思われる

「エ」はもっともなこと・いかにも正解っぽい選択肢だが、本文からは読み取れない

 

問6、問7、問8もそれ程難しくはないのではないか

 

問10 記述問題 80字以上100字以内

 

棒線部11について、

この時の「僕」はいつもの「僕」とどのように違っているのかを説明する問題

 

 

・この時「僕」といつもの「僕」がどんな状態なのかをそれぞれまとめるとよい

・「僕」と「僕」の対比になる

・今現在の僕と前の僕である

 

まずは棒線部にあるように、夢から目覚めた「僕」の状態をまとめてみよう

 

この時の「僕」=夢を見て目覚めた時の「僕」

     →取り乱している、感情を抑えれずにいる状態

 

いつもの「僕」ってどんな僕だろうと考えるとまた最初から読み始めて僕の情報の取り直しになる。時間がかかる。

 

対比をうまく使ってヒントを得る、もしくは予想をたててみるのだ

 

【予想】

いつもの「僕」

→落ち着いてる、感情を抑え込んでいる

 

と、対比を使ってひっくり返してみると、

文章を通して、僕が「新しいお母さん」に対してどう接していましたか

 

 

いつもの「僕」

→気をつかって、気持ちや感情を抑え込んでいる

 

ということが読み取れたり、思い出したりはしませんか

 

最悪、時間もなければ[対比]を使って、この時の「僕」と反対のことを解答に書くでもよいです

(ただし、これは試験当日にすることであって、普段の演習読解などではやらないようにしましょう)

 

次に、

この場面、「母さん」とは誰を指しているのかお分かりですか

ここもきちんと読み分けてくださいね

 

 

ということで、解答は以下のようなことが書かれていれば良いでしょう。

 

いつもの「僕」は気をつかい感情を抑えているが、この時の「僕」は感情を抑えきれずにいる。本当の母さんが火につつまれる夢をみて目が覚めて、これまで抑えていた会いたいという気持ちがあらわれている。

 

当設問の解答の書き方について

 

・【前 →  今】で書く

 前は〜だが、今は〜。のように

・ポイントに分けて書く

 「僕の変化」と「状況」に分けると書きやすい

 

に注意して書くと書きやすく読みやすいと思う

 

 

長くなりましたが、今回はこの辺で一度区切りたいと思います

 

続きの《2》の説明的文章は次回に書きたいと思います

 

 

それでは、この辺で失礼したいと思います

最後までお付き合い頂きありがとうございました

 

これからも、

 

中学受験国語のロジカルリーディング

ー論理で読み解く入試問題研究ー

 

をよろしくお願い致します