気まぐれ解いてみたシリーズ
2023年度
海城中学の国語
前回は《1》をざっとみてみました
今回はその続きで
《2》 説明的文章
をみていきます
問2、問3 易
文章前半部 第1〜第3段落を読めばむずかしくないと思う
それぞれ第1〜第3段落のポイントを簡単にまとめると、以下のようになる
第1段落
子供が母語を習得する過程は「現象を一般化」→「仮説をたてる」→「仮説を修正」をたどる
第2段落
第1段落を具体化(具体例)
第3段落
「現象を一般化」→「仮説をたてる」→「仮説を修正」の過程は、科学の営みそのもの
→言語習得プロセス=科学
問4 やや難
棒線部3 科学的に世界を捉えるとはどういうことか
ポイント
要は、「一般化」→「検証」→「修正」を経て世界を捉える
文章前半に戻ると、母語習得の過程
ア、法則に当てはめるのではな
ウ、短時間で世界を捉えることではない
エ、言語を通して世界を捉えるのではない
→言語習得プロセスは科学と同じといっているだけ
イ、適当 過程≒法則を通して世界を捉えるということ
この問題は少し難しい?悩んだかもしれません
選択肢をしっかりと読む必要がありますね
問5 やや難
棒線部4 「すべての人間に備わったもと、と考えてよさそうだ」とある理由
ポイント
すべての人間に備わったもの
→何が備わっているの?
→科学的に世界を捉えようとすること
→つまり、母語を習得する過程(=プロセス:一般化→検証→修正
アの選択肢が適当となる
問6 易
棒線部5「主語の大きい発言」の具体例を選ぶ問題
まずは第4段落を簡単にまとめると
第4段落
ある出来事を単なる個別の出来事と片づけ付けず法則性を導き出す
と書かれている
これだけでは意味がわからないので、すぐ後ろにある具体例を読む
具体例より
病院の受付1人の態度が悪い光景を見る(ある出来事)
→病院全体の人の態度が悪いと思う(法則付ける)
ア、アメリカの国土は広い→事実
イ、日本の平均寿命は男女ともに世界一→まぁ事実?
ウ、日本人は勤勉で、まじめによく働く
→みんながみんなそうかな?
エ、人間はいつか死ぬ→事実
ということで、ウが適切となる
要は、「主語が大きい発言」とは
・日本人は礼儀正しい
・田舎に住んでいる人はおおらかだ
・若者は礼儀がなっていない(なっておらん)
などです。
「主語」が大きいということは、私、自分やあなたが大きくなって、それが大学生全員・日本人・お年寄り・若者・この会社の人全員などに大きくなるということです。
これは難しいというよりは、意味がわからなかったかもしれません
覚えておきましょう
ここで
第5段落を簡単にまとめておきます
頭の中には、「〜・・・〜」という法則がつまっている
しかし、科学に理論と同様に「システム」をなしているに違いない
→それぞれの法則が別個に存在するのではなく、相互作用し、判断や意思決定に影響を及ぼしている
→世界の理論
問7 易〜難
棒線部6について
「世界の理論」が働く時、「自分の中」でどのようなことが起きているかを選ぶ問題
第5段落に「世界の理論」の説明があり、第6段落頭で私(筆者)は文学作品を読むときに自分の中の「世界の理論」の働きを感じるとあるので
選択肢で「世界の理論」の説明が正しく書かれているものを選ぶということになる
→エが適当となる
問8 やや難
棒線部7とはどういうことかという問題
第6段落、第7段落をまとめてみよう
第6段落
筆者は文学作品を読むときに「世界の理論」の働きを感じる
→作品を自分の理論とすり合わせながらよむ
出来事や人物が経験する感情は「世界の理論」に働きかけ何らかの「予測」を引き出す
第7段落
具体例
→自分の中にある法則から導く予測があり、それを立証するために先を読みたくなる
イ、批判しながら読むわけではない
ウ、物語世界の法則ではなく、自分の中の法則と照らし合わせる
エ、自分の中の法則を修正ではなく、すり合わせる(比べる・照らし合わせる)
アが適当となる
問9 易
これは第6、7段落を読んでいればすぐわかると思う
イが適当となる
問10 易
棒線部9 「このへんは共通しているかもしれない」とあるが、
どのような点が「共通」しているのか
ポイント
棒線部9の[このへん]という指示語があるので、[このへん]を明らかにする
第8段落をまとめてみよう
第8段落
筆者は、
人間の「予測の正しさを確かめたい」という欲求は並々ならぬものがあると思っている
ただ、文学作品は予想通りだったらつまらないと感じる
→予測を裏切ってほしい、新しいこちを発見させてほしいという期待がある
これも第8段落を読めばすぐにわかるだろう
エが適当となる
問11 記述 60字以上80字以内 やや難
棒線部10「あまり『文学』を感じない」とあるが、筆者にとって「文学」とはどのようなものだと考えられるか。文章全体をふまえ答えよ
という問題
ポイント
最後の記述問題だが難しく考えないように
また、『本文全体をふまえ』という条件にまどわされないように
問題文にあるように、筆者は「文学」をどのように捉えているか・どのようにかんがえているかをつかむのである
つまり、「文学」に対しての筆者の意見や考えである
ここに注意しながら、第9段落以降、読み進めていけばよい
第9〜11段落をまとめてみよう
第9段落
文学作品が与えてくれる「発見」は多様
知らなかった事実を教えてくれる
ぼんやりとしか認識していなかった規則性を明確にしてくれる
他人の「センサー」を疑似体験できる
第10段落
文学作品→自分と大きく異なる「世界の理論」に触れることもある
第11段落
自己啓発本などは文学を感じない
個々の人間の持つ「世界の理論」は言葉に対する絶対的な不信感があるように思う
私にとっての「文学」は、本来言葉では語り得ないものをどうにか言葉で表現しようとする非常に野心的な営み
という感じになる
文章後半部からは筆者の考え・主張が書かれている
文章を読む上で、このような筆者の考え・主張は必ずチェックしよう
なぜかというと、設問の解答箇所となりやすいからだ
長くなったが、設問に戻る
筆者にとって「文学」とはどのようなものだと考えられるか、という設問
こんなこんな感じで書けていればよいかなと思う
多様な発見をもたらすだけでなく、自分とは異なる世界の理論に触れることができる。また、言葉で語り得ないものを表現しようとす非常に野心的な営みだと考えている。
2回に分けてざーっとみてきました
やはり選択肢問題でいかに得点するかである
海城の対策としてまず取り組むことは
得点すべきところでしっかりと得点することである
選択肢問題が多く出題されており、さらに選択肢の文章も長い
→この対策は必要になる
→ただ闇雲に選択肢問題を解くという演習をこなしていては限界がある
→時間短縮、選択肢文章の読み方の練習をする必要がある
海城中学 国語2023年度は以上です
長くなりましたが、
この辺で失礼したいと思います
最後までお付き合い頂きありがとうございました
これからも、
中学受験国語のロジカルリーディング
ー論理で読み解く入試問題研究ー
をよろしくお願い致します