2011年2月(170号) : ウィルス性腸炎 | 大阪本院・天六・箕面にて鍼灸・整骨・マッサージ・インディバを行う総合治療院「玄武堂」

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暦の上では、もう春ですが寒い日が続いていますね。





風邪をひかないように十分気をつけましょう。


今回は、昨年末から集団食中毒、集団感染などで





猛威を振るい大流行したウィルス性腸炎(特にノロウィルス)





についてお話しします。


まず、ノロウィルスについて知りましょう。





< ノロウィルス >


感染経路…ほとんどが口から体内に入り感染します。





ウィルスに汚染されたカキ等の貝類を生あるいは十分に





過熱しないで食べた場合が有名だと思います。





その他には、調理器具が汚染されていたり、





ウィルスに感染した人が食品を取り扱うことにより





二次的に汚染された食品を食べた場合や、





感染者の看病をして、吐物や便から直接感染する場合





などがあります。


潜伏期間(感染から発症までの時間)…一日から二日。


症状…吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱など。


特徴…ノロウィルスは乳児期から成人まで幅広く感染します。





そのため、免疫力の低い乳児や老人は重症化してしまうことが





あります。





また、人から人への感染力がとても強いため集団感染が





みられることがあります。





予防方法…食事前やトイレの後などの手洗いを石鹸を使って





しっかりと洗うことが大切です。





食品に関してはしっかりと火を通して食べましょう。





食品の中心温度が八十五度以上になるまで





しっかりと加熱してください。


また、二次感染を防ぐために、看病をされるかたは手袋、





マスクをしてください。





殺菌には、熱湯か市販の塩素系漂白剤を五十倍から百倍に





薄めて使用してください。





ノロウィルスについてはこのような概要になります。


このような症状にも当院では、東洋医学に基づく治療を





行っております。





東洋医学でのウイルス性腸炎の嘔吐や下痢の分類を挙げます。


1 … 風邪が胃腸に入ることによって起こるもの。


このタイプは嘔吐下痢の症状の他に悪寒、発熱、鼻水等の





風邪の症状が一緒に現れるのが特徴です。


一般的な風邪であれば悪寒、発熱や上気道の症状(咳や咽痛など)





から始まりますが、前述したウイルスは上気道の症状をおこさず、





ひとっとびに胃腸への症状を起こします。





それを漢方では直中(じきちゅう)と言い、





風邪が胃腸に入った状態です。





2 … 飲食の不節(制)により起こるもの。


 このタイプは暴飲暴食や生物の過食により胃腸が弱り





その結果下痢や嘔吐といった症状が現れます。





また、ウイルスに汚染された食物を食べて症状が現れたものも





この中に入ります。





ですが、汚染されたものを食べたことによって起こるものと、





食べ過ぎ等によって胃腸が傷られて起こるものは症状は





似ていますが全く違うものです。





なので、もちろん治療内容も変わります。




ウィルスに汚染された食べ物を食べたときの方が、




胃腸の弱りが激しいので、胃腸の気を高め、




痛みをとるツボ刺激を行います。




一方暴飲暴食などの場合は、胃腸中の余分なものが排泄される




ようにツボ刺激を行います。




ウイルス性腸炎は予防することができます。




流行している今だからこそしっかり予防しましょう。








東洋医学玄武堂

        福田  円