六十里越から会津へ | 山歩きとバイク旅

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2022/7/31

忍千で群馬~新潟~福島~栃木~群馬のルートでひと回りしてきました。

 

新潟の魚沼から福島の只見に抜ける通称「六十里越」国道252号線をバイクで走ってみたいと数年前から思っていました。

 

ほんとうなら、冬季閉鎖が解除されたらすぐに走りに行こうと思っていたら、今冬のドカ雪でルート上の橋が破壊され、全線開通したのは7/10になってしまいました。開通後は休みというと天気が今一つだったため、ようやく本日走りに行くことができました。

 

また、かなりの長距離(500km以上)になるので、できれば土曜にに行きたかったんですが、仕事が忙しくて今週、来週とも土曜日は休日出勤。しかも息子の帰省に合わせて8/9、8/10で休みを取ろうと思ったら「人が足りないんですみませんが仕事が落ち着くまで待ってください」と言われる始末です。

 

後送りしていると結局「また来年」なんてことになりそうなので、月曜日が辛いのは覚悟で本日出かけてきました。

 

本日の走行距離はおよそ550km、でもなるべくなら時間を気にせず走りたいので、明るくなる4:30に出発しました。

 

バイクで出かけて朝日を拝むのは久しぶりです。

 

今日のメインは六十里越なので関越自動車道小出ICまでは高速を使ってもよかったんですが、少しでもお小遣いを節約するためとR17三国峠を楽しみたいのとで高速は使わずに下道を走りました。

 

途中、この時期はゴートタウンみたいになっている苗場スキー場周辺で、即席の有料駐車場ができていたり、やたらと歩いている人がたくさんいたりで「何事が起ったんだ?」と思ったら、有名(?)な「FUJI ROCK FESTIVAL」の最終日だったんですね。

 

私は音楽、特にロックの類は全く興味がないんですけど、ゲレンデに色とりどりのテント村ができていたりして、かなり大きなイベントだというのは感じられます。

 

関越自動車道塩沢石打ICのところでR17を離れ、県道を少し走ってR291に入ります。

 

魚野川↓です。アユ釣りの人が昔よりかなり減りましたね。

 

 

道の駅「ゆのたに」でトイレ休憩。山登りでもこちら方面に来たときは必ず寄る道の駅です。

 

ちょっと気になったんですけど、すごい角度でナンバーを取り付けているバイクが2台。違反じゃないのかもしれませんけど、個人的には「あまりスマートじゃないな」って思います。ある意味「やらかした時に警察にチクられないようにナンバー曲げてます」みたいな。

 

「ゆのたに」を出発し、本日のメインR252「六十里越」に入ります。ここでタイミングよく只見線の列車に遭遇しました。小出発7:28の列車です。

 

只見線は、守門岳や浅草岳に登りに来るたびに目にしますが、走っている列車を見るのは初めてです。まあ1日4本じゃ無理もありませんけど。

 

貴重な機会ですので、すこしスピードアップして列車に先行し、踏切の所で列車を待って写真を撮ってみました。(私は「乗り鉄」で「撮り鉄」じゃありません。ってどうでもいいか 笑)

 

 

写真も撮れたので改めてスタートです。しかし何度走っても六十里越は気持ちのいい道ですね。特に今日は念願のバイクなのでひとしおです。

 

車もほとんど走っていないし、たまに前を押さえられてもあちこちに合法的にパスできる場所もあるので、マイペースでほんとに気持ちよく走れます。

 

ちなみに「マイペース」ってぶっ飛ばしてるわけじゃありませんよ。車よりは若干早いですけど、少なくとも免停レベルのスピードは出していません。それよりも「前も後ろも車もバイクもいない」って状況が好きなので、その状況を作るために車よりも少し早く走る程度です。

 

途中でまた列車を追い越しました。そこでまた考えたのが「大白川駅でもう一回撮影チャンスがあるな」ってこと。

 

大白川駅にバイクを滑り込ませ、時刻表を確認すると追い越した列車が来るのは10分後。

 

ここは無人駅ですが、2階にお蕎麦屋さんがあり、ここのお蕎麦はグルメのドクターから「絶品」のお墨付きが出ています。私も山の帰りに一度食べてみましたが確かに美味しかったです。本日はさすがに8:45じゃまだ営業してませんでした。

 

バイクを止めて何の気なしに左側を見ると、線路わきまで舗装された道が続いています。ここにバイクを止めれば列車と一緒に写せるかと思ってチャレンジしてみました。

 

まあとりあえず目的は達成できました。

 

列車は十分撮影できたので、ここから先は六十里越を堪能することに集中します。コーナーが小さいので忍千だと「コーナーを楽しむ」のは私では無理ですが、普通に走っているだけで十分楽しめる道です。いやーーーー、思い切って出かけてきてよかったです。

 

さて、次の見どころは(表現は不謹慎ですが)雪崩に破壊された「あいよし橋」です。2002年に竣工した「現代の技術」で作られた橋が跡形もなくなっちゃうなんて、雪崩の威力は凄まじいですね。

 

あいよし橋があった場所です。橋本体はここから見る限り何も残っていません。完全に流されてしまっています。

 

こちらは急遽復活させた旧道です。この谷から雪崩が発生したと思われます。谷から橋までかなり距離があるので、相当大規模な雪崩だったんでしょうね。

 

谷を望遠で撮影しました。側面の樹木がなぎたおされています。でも橋を破壊するほどの雪崩が出たわりには樹木がそのままなんですよね。樹木は雪で埋まっていて、雪崩はその上を流れて行ったってことなんでしょうね。

 

あいよし橋より只見側にある橋も欄干がねじ曲がっていました。

 

こちらはこの谷から雪崩が出たんだと思います。こちらも思ったよりも樹木は折れていません。

 

田子倉ダムの休憩所でトイレタイムのついでに撮影しました。

 

只見まで降りると本日の主目的は達成です。さてこれからどうしましょ?会津まで行くか、ショートカットしてR289で南会津に出ちゃうかなんですが・・・・まだ11時前だし、せっかくだから会津まで行ってみますか。

 

只見線の不通区間(只見~会津川口)をちらちらと見ながらとりあえずは会津まで。相変わらず信号は無いし、交通量は少ないし、景色はいいしで気持ちよく走れる道が続きます。

 

会津まで行って、お昼に喜多方ラーメンでも食べて帰るつもりでしたが、喜多方方面へ向かう途中に「裏磐梯」の標識を発見してしまいました。燃料を補給しつつスマホでルートを確認するとR459で桧原湖へ行けるんですね。

 

すこし遠回りになるのでラーメンにするか、桧原湖にするかの二択になっちゃうんですけど、喜多方じゃなくても喜多方ラーメンは食べられるってことで桧原湖に行ってみました。

 

 

ここからは写真がありません。

 

ほんとうなら、磐梯スカイラインを走ってみたいところですけど、さすがにそんな時間はありません。あっちはまた今度来る理由に取っておくことにして、本日は磐梯ゴールドラインを走ってみました。

 

気持ちのいい道ですけど「ゴールドライン」という名前からイメージされるほどじゃありませんね、正直な所・・・

 

途中の展望台から見た猪苗代湖。

 

いい加減帰路につかないとやばいので、猪苗代湖は上から見下ろして満足しました。会津市内を走るので、飯盛山とか鶴ヶ城とか観光スポットはあるんですが、時間がないし、何回か見ているのですべてパス。「南会津」の標識に従って走ってR121へ。

 

途中かなり遅めのお昼で蕎麦など食し、順調に走り始めたらR121とR400がわかれるあたりでシールドにポツポツと雨粒が落ちてきました。

 

雲の様子がやばそうなので、早々にカッパを着こむと同時にザーザー降りの雨になりました。その後も小降りになったり土砂降りになったりを繰り返し、シールドが曇って前は見えないし、道路は水たまりになっているし、途中猿が飛び出してきて危うく跳ね飛ばしそうにはなるしで、かなり怖い思いをしつつ走り続けて結局カッパを脱げたのは群馬県みどり市にある道の駅「くろほね・やまびこ」でした。

 

しかもとんだ「おまけ」が付いてきて、家まであと5分というところで雷雨に遭遇し、結局全身びしょ濡れとなってしまいました。

 

オール下道で580km 14時間はさすがに疲れました。