知人(というか面識があるという程度なんですが)がアルコール依存症になり、それだけでも大変なことなのに、さらに追い打ちをかけるような事態になってしまいました。
間接的に聞いた話なので事実と異なる部分があるかもしれませんが・・・・・・
もともと、お酒が好きな人で、俗に言う「酒が強い」レベルの人のようです。ただ、飲み会などでも特に目だって大酒を飲むわけでもなく、ごく普通の「ちょっとお酒が強い人」みだったようですが、いつの頃からかお酒が手放せなくなり、飲み過ぎが原因で肝臓にも障害がでてしまうまでになってしまいました。
この人は会社員なんですけど、会社ではたまに息が酒臭いことがあるくらいで、仕事も真面目だし、穏やかで面倒な仕事でも嫌な顔一つせずに引き受けてくれるような人で、周囲からの信頼も厚く、お酒が好きなのは皆さん知っていたので、たまに酒臭いことがあっても「昨日ちょっと飲み過ぎたんだろう」くらいにしか思っていなかったようです。
ところが、会社の健康診断で肝機能の数値(γーGPTでしたっけ?)が桁外れになり、会社から二次検査を指導されたことで、アルコール依存症か、それに近い状態であることがわかったようです。
肝臓の方は入院治療を要するまでになっており、退院後もしばらくは自宅療養ということになったらしいです。でもこの自宅療養がかえって状況を悪くしてしまったみたいで、会社や病院にいれば飲みたくても飲めなかったのが、自宅療養になったら飲む飲まないは自分の意志のみなので結局我慢ができなくなり、また飲み始めてしまったようです。
家族がいれば止めることもできるんでしょうけど、単身赴任だったらしく、お金も自分で管理していたので飲もうと思えばいつでも飲めちゃったんですね。
で、ある日、お酒が切れてどうしても我慢できなくなり、なんと車でお酒を買いに行ってしまい、その途中で接触事故を起こし、相手は軽傷だったものの、飲酒運転ということで現行犯逮捕されてしまいました。
この頃にはアルコール依存症がかなり進んでいたみたいで、取り調べもまともにできない状態で、警察からそのまま病院に送られ、アルコール依存症専門病院に即入院となるような状態だったようです。(警察からいきなり病院って私にはちょっと考えにくいので、このへん話しが大げさになっているかも)
結局、免許は取り消しになり、2年間は免許が取れないみたいです。まあこれだけならまだ何とかなったかもしれないんですが・・・・・・
私は法律にはかなり疎いので正確なことはわからないし、あくまで聞きかじりなので間違っているかもしれませんけど、飲酒で人身事故でも、相手が軽傷だし、初犯なので、略式起訴されて簡易裁判所に1回行って、罰金を払って事実上おしまいってこともあるようです。でもこの人の場合、アルコール依存症ということが問題視され、たまたま今回逮捕されただけで、アルコール依存症と言うことは日常的に飲酒運転をしていた疑いが濃厚と判断され、正式に起訴されてしまったそうです。
正式起訴となると、テレビなどでみる裁判が行われ、判決が出るまで何ヶ月かかかり、場合によっては懲役×ヶ月執行猶予×年なんて判決が出ることになります。(裁判の結果、懲役?年執行猶予×年の判決が出たそうです。前科一犯ですね)
私の勤めている会社はろくでもない3流中小企業ですが、唯一の美点が従業員に対して情けがあるところで、普通なら免職になってしまうようなことでも、一回目は大きな処罰はせずに大目に見るし、従業員も変な偏見を持たずに応援するというようなところがあります。
しかし、この人の勤めている会社は残念ながらそこまでの温情はなく、略式起訴で罰金刑で済んでいれば会社に残れる可能性もあったみたいですが、正式起訴されてしまうと判決内容にかかわらず、会社に残れる可能性はかなり低いらしく、この話を私に教えてくれた人も「依願退職で済めばいいけど、懲戒免職の可能性が高い」と言っていました。
依願退職であれば退職金が出ますが、懲戒免職になったら退職金もでないし、年齢も私よりいくつか上みたいですから、再就職もかなり難しいでしょう。
ちょっと細かい事情はわかりませんが、養わなければならない家族はいるみたいですので、免職となれば即収入の道が絶たれるわけですから、本人のみならず、家族も路頭に迷うことになります。
私よりいくつか上くらいだと、まだ就業前のお子さんがいる可能性もありますし、その場合人生でいちばんお金がかかる時期であると思います。(わが家がまさにそうなのでよくわかります)
場合によっては、せっかく入学した大学をやめざるを得ないなんてことも考えられます。
冷たい言い方ですが、本人だけなら「自業自得でしょ」って話しなんですけど、家族やましてやお子さんに責任はないわけで、全く知らない人ではないので何とかしてあげたいとは思っても残念ながら私では1gの力にもなれません。
いままで、このような話しはテレビドラマの世界の話しで、全く現実味がなかったのが、身近とまでは言えないまでも、知人にこのようなことが実際に起こると、ホントに怖いと思います。
その後、この人は今までの貢献と仕事ぶりが評価され、なんとか会社に残れたそうです。処分もかなり軽かったみたいで、いずれにせよ良かったです。