4月16日(月)今日は朝から県内調査へ…。午前中は「城山ダム」を視察。神奈川県は独自の大規模で高度な水運用の仕組みがあるとされています。水道水の約9割を相模川と酒匂川の2つの水系から取水し、残りの1割も水源は県内にあり、水道水は自給自足することができています。その仕組みについて現地を調査させて頂きました。説明のなかで、かながわの水がめ(ダム)総合運用がされており、相模川・酒匂川をつなぐ導水ネットワークがつながれていることにより、2水系間の水を相互に融通できているとのこと。この城山ダムは治水・利水の効用を目的とするダムのため、洪水調節などの治水操作は神奈川県が担当しています。県民の皆さんが水に困ることがないよう、渇水時や増水時24時間体制で水の流入量・流出量を緻密に計算し推量調節を行っているとのことです。蛇口をひねれば普通に水が出てくる。当たり前に思っていることを実はしっかりと守ってくれているということを実感いたしました。
午後は、水源森林を守る取組について現地を視察させて頂きました。県では、水源を守るために森林を購入・賃借等をして水源の森を守...っています。30~50年という長いスパンで、森林を間引きしたり、下草刈りを行い水源近くの森林を守っています。今日視察させて頂いた場所は相模湖近くの森林でしたが、20年前の写真と比較しながら現状の視察をさせていただき説明を受けました。地道で継続的な作業でありますが、今は水源環境保全税があることによって着実に守るべき森林に手をいれることができている。
他県からみると羨ましがられている部分もあるそうです。ただし、そのことについてなかなか県民の皆さんにPRや周知が足りていないことについての反省点も述べられていました。
夕方は、温泉地学研究所を視察。大涌谷の噴火から約3年が経過し、現在の状況などヒアリングを行いました。この4月から新しく東京大学名誉教授の加藤照之理学博士を所長に迎え、より専門性の高い研究を進められています。ヒアリングのなかで、地震の予知は非常に難しいこと、火山の隆起など調査の行い方などより具体的なお話をうかがわせて頂きました。まだまだいつどこでということを予知するまでには難しい壁があるそうです。
視察受け入れに関し、さまざまご準備頂いた皆さま本当にありがとうございました()