夏の富士山はなかなかその姿を見せてくれない。
東京からは富士山が見える回数も少ない。
そんな中、夏の富士山の風物詩といえば夜の富士山の登山者の灯かり。
真夜中には山頂を目指す登山者の灯かりが筋のように現れる。
昨年は山中湖からその様子を撮影した。
ぜひ撮影したいと思っていたのが、その登山者の灯かりと富士山の上に北極星を入れてその光跡の写真。
富士山と北極星が撮影できるのは富士山の南側ということになる。
場所としては静岡県側で、裾野市から富士市あたりとなる。
この日撮影場所に選んだのは十里木高原から少し西に行ったところ。
道路沿いに少し開けたところがあった。
この日は月が出ていて、月が沈むのは翌日の1時半ごろ。
それまでは月明かりの中での撮影となる。
ただ日没後からの富士山は雲に隠れたりして、全体が晴れ渡るのは夜中になった頃であった。
月明かりに浮かぶ富士山と登山者の灯かり。22時30分ごろ。
ここから正面に見える登山者の灯かりは、富士宮口からの登山ルートを登る登山者の灯かり。途中に山小屋の灯かりの見える。
すでに山頂まで連なっている。
右側は御殿場ルートの灯かり。
富士山と登山者の灯かりと北極星を中心にした星の日周運動。
月明かりの中での撮影。
午前0時ぐらいの様子。まだ月明かりの中。
富士宮登山口から山頂まで灯かりが連なっている。この日は土曜日ということもあり相当の数の登山者があったと思われる。
月が完全にし済んだ後の撮影。星はよく見えるようになったが、レンズが曇って長時間の露出には苦労した。いわゆる夜露がつくというもの。
真冬の結露はよくあり、結露防止対策をするのであるが、真夏にはまさかと予想していなかったので悔やまれる。
たまたま富士山の山頂に流れ星が写っていた。この日は夜に多くの流れ星が見えた。
3時ごろの様子。ご来光を目指して山頂に向かう灯かりはさらに光を増す。
人工衛星か国際宇宙ステーションか?光が富士山の上空を左から右にゆっくり移動していった。
北極星が点に写っている。
日の出約1時間前には空も明るくなり始めた。
登山者の灯かりは途切れることがない。
この後山頂で登山道の途中でご来光が望めたはずである。
この日は最近では富士山の天気が比較的いい日であった。
撮影はここで終えた。