四季を通じ様々な表情を見せる富士山。
そんな中でも夏の一時期だけにみられる光景がある。
富士山山頂を目指す登山者の灯かりである。
7月上旬から9月上旬の約2か月間だけ見られる光景である。
以前からその様子を撮影したいと思っていた。
どこからそれを撮影するかである。
今回は山中湖から撮影することに。
7月末のこと。
実は最初は静岡県の御殿場方向から撮影しようと向かったが、視界がよくなかったので急遽山中湖に移動した。
富士山の南側からだと、北極星と富士山を入れて撮影できるからであった。
山中湖の湖畔に到着したのは0時を過ぎていた。
長池親水公園からの撮影。
この日は新月に近く月明かりはない。ただ山中湖も湖畔の灯かりがあるので完璧な闇夜ではない。
夜空に浮かぶ富士山と登山者の灯かりが見える。星もきれいだ。
長時間を長くして星を線に。山頂に向かう登山者の灯かりも線になりはっきりわかる。
吉田口の登山道と須走口の登山道。一番左に見えるのが御殿場口登山道。
吉田口と須走口が8合目で合流し山頂に向かう。その光が「人」の文字に見える。
コロナで登山が禁止になった年もあったが、まだ以前のような人の数ではないようだ。
富士山の上空には天の川がかかっていたのでそれを撮影。
望遠で撮影。山頂に登った人の灯かりも見える。
日の出が近づくと徐々に空が明るくなっていく。
ご来光を目指して山頂に向かう登山者の灯かりは続く。
この後登山者の灯かりと星の灯かりが徐々に消えていき、ご来光を迎えた。
山中湖からは朝日に山肌が赤く照らされた富士山が現れた。