7月23日は土用の丑の日。

この日に鰻を食べる風習が年中行事の一つになっている。

あまり知られていないが、土用餅という和菓子があり土用に食べる風習がある。

そもそも土用とは何か。

土用とは、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれの前の18日間いう。

夏のこの時期の土用は立秋の前の土用で一般にはこの土用のことを言う場合が多い。

その土用の期間の丑の日を土用の丑の日という。

今年は8月7日が立秋なので、7月20日から8月6日までが土用となる。

7月20日は土用の入りといわれる。

 

さて、土用餅であるが、和菓子屋では夏の土用に合わせて発売される店がある。

あまり一般の和菓子店やスーパーなどでは見かけることは多くない。

 

今年初めて土用餅を食べてみた。

老舗の和菓子店、たねやと仙太郎の土用餅を買った。

どちらも土用の入りの20日から土用の丑の日の23日までの期間限定の販売であった。

土用餅は古くから夏の土用に食べるもちで、餡をからめて食べるものが多い。

餅を食べて暑さを乗り切り、小豆の餡は邪気を払うという。

土用餅は古くから伝わる暑気払いの和菓子でもあった。

 

まずは、たねやの土用餅。

 

 

赤い箱を開くと、小さな餅が16個。餅には小豆の皮が練り込まれている。

 

 

こし餡がついていて、それを餅に絡めていただく。

 

 

 

次に、仙太郎の土用餅。「あんころ」という。

 

説明文のしおりが添えられている。

 

仙太郎の土用餅はこし餡と粒餡がある。おはぎより一回り小さい。

こし餡二つ、粒餡一つ買った。

 

こし餡。

 

粒餡。

 

餡の中にはしっかりかたい餅。

 

伝統をかみしめ、味わうことも大切だと思いつつ土用餅をおいしくいただいた。

鰻は年中食べられるが、この土用餅はこの時期にしか食べることができないものであった。