新年の松の内が明けた8日。
浅草橋の近くにある鳥越神社ではとんど焼が行われた。
正月飾りや古いお札などを燃やす行事は各地で行われ、左義長、どんと焼など様々な呼び名がある。
ここ鳥越神社ではとんど焼といわれ毎年1月8日に行われる。
鳥越神社には以前茅の輪くぐりの行事で訪れて以来である。
13時から開始される。
その前に参拝した。
境内にはしめ飾りなどが積まれたものが設置されている。
今年はコロナの影響で行事が始まると一般の人は境内の中には入れない。見学は境内の外からということである。
地元の消防団による放水が行われた。
神職による神事が行われた後火がつけられた。
あっという間に勢いよく炎が上がっていく。
このとんど焼は子供の参加する行事であった。
子供たちが竹の棒をもって掛け声をかけながら地面を叩き火の周りをまわっていく。
この後竹竿の先に吊るした餅を火の中に入れて焼いていく。
とんど焼で焼いた餅を食べ無病息災を願う。
現在はこうしたとんど焼のような行事をやるところは少ない。
かつては自宅でも燃やしたりしていたが、今は消防法上焚火は禁止でそうした光景もなくなった。
江戸時代も防火上とんど焼が禁止され、鳥越神社は特別に認められたという。
鳥越神社のとんど焼は都内では数少ない規模の大きな貴重な行事となっている。