東京のあじさいの名所といわれるところはいくつかあるが、ここにははじめて行った。
先日の金曜日、梅雨の晴れ間の暑い日であった。
あきる野市にある、南沢あじさい山。
JR五日市線の終点、武蔵五日市駅からなだらかな山道を登る。
私は車で行ったが、多くの人が歩いている姿にあった。
あじさい山の駐車場は満車で手前の駐車場に車を停めた。
そこから歩いて数分であじさい山に到着。
あじさい山の入り口で500円の入山料を払う。
この南沢あじさい山、ここで生まれ育った南澤忠一さんが山を切り開くところから始め、あじさいを植えて行った。
約50年の年月を経て今のあじさい山が出来上がった。
今では約一万株のあじさいが山の中に咲き誇るまでになった。
あじさい山の入り口から山道を登るように歩いて行く。
その山道の両脇にあじさいが現れる。
その先には木に囲まれた山の中、その山の斜面にもあじさいが広がる。
ここはこの辺りのハイキングコースの一部になっている。
多くの人はハイキング、登山の格好で来ている。
そして、年齢の高い人が多い。女性が多い。
ここのあじさいは一つ一つのあじさいを眺めるというよりは、自然の山の中に咲いているあじさいを広い視野で眺める所に良さがあると思った。
森林浴をしながらあじさいを眺めるのである。
自然を満喫だ。
この日のあじさいは7,8分咲きということだ。
まだこれから7月にかけても楽しめそうである。
ぐるっと山を歩きあじさいを眺めて帰ってきたら、南澤忠一さんがいらした。
今年米寿を迎えたそうである。
まだまだ山を守り、あじさいやなど植物を育てていくという思いは続くようだ。
来場者の方と話をされているときのやさしい笑顔が印象的であった。