菜の花や 月は東に 日は西に
この句は与謝蕪村が詠んだ句である。
神戸の六甲山あたりの情景であるといわれる。
この時期菜の花畑を見るとこの句が浮かんでくる。
そしてその句の情景を実際に体感してみたいと思っていた。
この句の情景に出会える条件は、
まず菜の花が咲いていること。
月が東の空に見える。
太陽が西の空に見える。
季節は春、今頃である。
月が東に昇り、太陽が西に沈むころとは。
満月からその少し前あたり。
今日はちょうど満月から二日前。
東京の月の出は15時56分、日の入りは17時55分。
日の入前に月が昇っていく。
夕方、世田谷区の環八沿いにある蘆花恒春園を訪れた。
ここには菜の花畑がある。
高遠小彼岸桜が咲き始めていた。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190902/01/genba1215/44/c1/j/o1000075014568424051.jpg?caw=800)
日没前、東の空に月が昇っていく。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190902/01/genba1215/93/b6/j/o1000075014568424067.jpg?caw=800)
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190902/01/genba1215/5b/cd/j/o1000074814568424074.jpg?caw=800)
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190902/01/genba1215/ce/f2/j/o1000075014568424091.jpg?caw=800)
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190902/01/genba1215/a7/c5/j/o1000075014568424101.jpg?caw=800)
西の空には日が沈んでいく。
公園の隣にあるガスタンクの間に沈みゆく。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190902/01/genba1215/6c/32/j/o1000075014568424117.jpg?caw=800)
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190902/01/genba1215/ef/35/j/o1000075014568424131.jpg?caw=800)
春の日に、それも数日しか見ることのできない情景なのである。