菜の花や 月は東に 日は西に

この句は与謝蕪村が詠んだ句である。
神戸の六甲山あたりの情景であるといわれる。

この時期菜の花畑を見るとこの句が浮かんでくる。
そしてその句の情景を実際に体感してみたいと思っていた。

この句の情景に出会える条件は、
まず菜の花が咲いていること。
月が東の空に見える。
太陽が西の空に見える。

季節は春、今頃である。
月が東に昇り、太陽が西に沈むころとは。
満月からその少し前あたり。

今日はちょうど満月から二日前。
東京の月の出は15時56分、日の入りは17時55分。
日の入前に月が昇っていく。

夕方、世田谷区の環八沿いにある蘆花恒春園を訪れた。
ここには菜の花畑がある。
高遠小彼岸桜が咲き始めていた。
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日没前、東の空に月が昇っていく。
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西の空には日が沈んでいく。
公園の隣にあるガスタンクの間に沈みゆく。
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春の日に、それも数日しか見ることのできない情景なのである。