(この記事は2014年に投稿したものに新たな写真を加えて編集したものです。)
 
 
今日自宅でのんびりラジオを聴いていたら、歌手のペギー葉山がゲストで出演し対談していた。
ペギー葉山の曲で最も好きな曲は「学生時代」。
午後、その歌の舞台となった場所を訪ねてみた。
 
青山学院大学。
渋谷駅から国道246号、通称青山通りを歩いていくこと10分あまり。
渋谷という若者の街に近く、さらに表参道、南青山といったおしゃれな街に囲まれたところにそのキャンパスはある。
私が学生時代には青学といえばやはりおしゃれで、御嬢さん学校というイメージがあった。
 
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青山学院正門
 
「学生時代」は共に青山学院で学んでいた、平岡精二が作詞、作曲しペギー葉山が歌った。先輩後輩の間柄であり親交のあった二人は学生時代から米軍キャンプを舞台に音楽活動をしていた。
ペギー葉山の学生時代を回想する形で書かれた曲で、当初は「大学生時代」というタイトルであったが、もっと多くの人に親しんで歌ってもらえるようにと、ペギー葉山の意向により「学生時代」となった。
1964年に発売されヒットした。前年には舟木一夫の「高校三年生」がヒットしていた。学園ソングがブームとなり歌われていた時代であった。
また日本はその年東京オリンピックが開催され、新幹線が開通するなど高度経済成長に突き進む時代であった。
 
学生時代と言っても当時の大学進学率はまだ一けたの時代、この学生時代が広く歌われたのは「学生時代」が大学にかぎらない一人一人の学び舎で学んだ時代を思い起こさせるからであると思われる。
1970年代に入るとフォークソング、ニューミュージックといったジャンルで学生時代をテーマにした歌が多く歌われるようになる。
 
さて、この「学生時代」の舞台は青山学院である。
歌のモデルはペギー葉山。
ミッション系の学園らしい詞の内容である。
清らかで、あくまでも清楚なイメージの曲である。
青山学院が舞台なればこそ、この歌が誕生したかのようである。
私自身大学生活をこの曲に出てくるようなイメージで膨らませたこともあった。
しかし実際の大学生活でそんなことはほとんどなく全くの憧れで終わってしまったことに気付くのであった。
 
キャンパス内に「学生時代」の歌碑がある。
 
 
 
 
 
 
 
一番の歌詞が刻まれた歌碑。
 
「夢よ歌よ友よ」とペギー葉山の書。
 
 
 
歌碑の後ろにある建物が、旧礼拝堂。
歌に出てくる「つたの絡まるチャペル」はここであった。
 
この歌碑は2009年に青山学院創立135年を記念して建てられた。
「学生時代」は青山学院にとって第二の校歌ともいわれる。
この日青山学院は創立140周年記念の行事が行われていた。
 
 
 学生時代
 
つたの絡まるチャペルで 祈りを捧げた日
夢多かりしあの頃の 想い出をたどれば
なつかしい友の顔が 一人一人浮かぶ
重いカバンをかかえて かよったあの道
秋の日の図書館の ノートとインクのにおい
枯れ葉の散る窓辺 学生時代
 
賛美歌を歌いながら 清い死を夢見た
何のよそおいもせずに 口数も少なく
胸の中に秘めていた 恋への憧れは
いつもはかなく破れて 一人書いた日記
本棚に目をやれば あの頃読んだ小説
過ぎし日よ 私の学生時代
 
ロウソクの灯に輝く 十字架をみつめて
白い指を組みながら うつむいていた友
その美しい横顔 姉のように慕い
いつまでも変わらずにと 願った幸せ
テニスコート キャンプファイヤー
なつかしい日々は帰らず
素晴らしいあの頃 学生時代
素晴らしいあの頃 学生時代
 
 
ペギー葉山は1965年、その思い出の礼拝堂で挙式を行った。
相手は俳優の根上淳。
ちなみに根上淳は法政大学の卒業である。
 
楽しい想い出も、そうでない想い出もあるにしても、やはり青春時代、「素晴らしいあの頃 学生時代」である。
 
 
ペギー葉山の歌声ももちろん素晴らしいのであるが、この歌声はこの曲にぴったりであるように思う。