最近の夜空にひときわオレンジ色に輝く星を観ることができる。
火星である。
今日4月14日に地球に最も接近する。
火星は太陽系の惑星で地球の外側に位置する。
公転周期は約687日、つまり687日かけて太陽の周りを一周する。
地球は365日。
その差で2年2か月ごとに地球に接近する。
火星の軌道は楕円であるため接近の際の地球との距離はその時によって異なる。
その接近距離により、小接近から大接近まである。
今年の接近は小接近にあたる。その距離9239万km。
次回大接近するのは2018年7月31日でその距離は5759万kmとなる。
その明るさは今年の比ではなさそうである。
 
夜9時ごろその模様を観察した。
明日満月になる月の近くに火星が輝いている。
月の明かりでその輝きがかき消されている感はあるが、恒星の中で最も明るいシリウスと同じマイナス1.5等級の明るさになっているという。
今後は地球から離れていくためだんだん明るさは減じるが、しばらくは春の空にオレンジに輝く火星の姿を観ることができる。
 
イメージ 1
オレンジ色に輝く火星。
 
イメージ 2
 
イメージ 3
月の左上が火星。月との接近も見ものであった。
 
イメージ 4
満月前の月。
 
明日は月食がある。
日本の一部で部分月食が観測できる。
しかし月の出の後終了してしまうので、観測条件はあまり良くないようである。
明日は満月で東京の月の出の時刻は18時16分となっている。
 
一昨年は皆既日食、昨年は期待はずれであったがアイソン彗星と天体ショーが毎年のようにあるが、今年は特別大きなものはないようである。
このようなたゆみない宇宙の営みに目を向けると、心ときめくとともに、心が安らぐ思いにもなれるのである。