10月10日といえばかつては体育の日であった。
1964年の東京オリンピックの開会式が行われたのが10月10日。
2020年の東京オリンピックは7月24日から8月6日の日程だそうだ。
よりによって一年でも最もくそ暑い時期にやるとはどういった日程の決め方であったのか。
 
さて1010(せんとう)=銭湯。ということで今日は銭湯の日。平成8年に制定されたそうである。
その銭湯も今や数が減り続けている。
東京都浴場組合の銭湯マップで、学生時代から通ってきた銭湯を探してみたが、多くはすでに無くなっていた。
「神田川」で歌われた横町の風呂屋、ドラマ「時間ですよ」の舞台となった銭湯。まさに銭湯が最もにぎわっていた時代であった。
私が初めて上京した時、1980年の銭湯の料金は195円。以来値上がりつづけ、今は450円である。
 
さて銭湯の日の今日仕事帰りに一杯ではなく、一風呂浴びた。
下高井戸の銭湯「月見湯」。
ここは銭湯であるが、天然温泉の風呂がある。
イメージ 1
イメージ 2
 
東京都内には案外多くの温泉がある。歴史の古いものもあるが、日帰り入浴施設などが最近は増えている。銭湯で天然温泉というのもいくつかある。
東京の温泉は多くは茶褐色で塩分の濃いお湯だ。
ここ「月見湯」の温泉の泉質メタケイ酸、フェロ、フェリイオンとある。珍しい泉質である。
暖かいお湯と、水風呂でこの源泉が楽しめるのがいい。
お風呂だけだと通常の450円であるが、
今日は、手ぶらでサウナを利用し、タオル、石鹸、シャンプーがついて700円。 
銭湯の日のイベントでくじ引きがありタオルをいただく。
 
私は温泉が大好きで、かつては温泉を研究し、全国の温泉を巡ったが、今は近所の日帰り温泉を巡るのがいいとこである。
泉質にこだわり、無色、無臭のさらさらしたお湯より、硫化水素の臭い強烈で、濁り、どろどろのお湯が好きである。伊豆方面の温泉は前者のお湯が多く、北海道は後者のお湯が楽しめるところが多かった。
今まで一番印象に残った温泉は、北海道の菅野温泉というところで、山の中に入ったいわゆる秘湯で湯治場の雰囲気がある。宿泊施設は木造の合宿所のようなところであったが、ここのお湯は6種類ぐらいの珍しい泉質を楽しめた。
今後行ってみたい温泉は、いろいろあるが、中でも京都から、志賀直哉の小説の舞台となった城崎温泉へ旅し、願わくばカニをたらふく食べる。
実現させたい希望である。