現在東京では国民体育大会が開催されている。
都庁舎には大きなポスターが掲げられている。
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世田谷区内のある商店街でも以前から街灯に旗が掲げられている。
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電車の中でも最近は広告をよく目にするようになった。
こうしたPRの割にはあまり盛り上がっていないような気もする。
先週味の素スタジアムで開会式が行われた。
天皇陛下も出席され、東京オリンピックを意識した演出もあり話題になったようである。
東京では国民体育大会と全国障害者スポーツ大会が行われ、合わせて「スポーツ祭東京2013」。
国民体育大会、いわゆる国体は1946年に第1回大会が開催され、今回68回目となる。
毎年行われ、開催地は都道府県を順番にめぐる。
すでに各都道府県を一巡している。
国体はわが国最大のスポーツの祭典といわれる。
その国体については以前より問題点も指摘されてきた。
開催地の負担。開催が決定すると成功のために施設の整備や多くの人員が動員される。
それにより今までなかった新たな施設が建設されるという面はあるが、国体終了後の利用について無駄や負担も指摘される。
ある時期から開催地が総合優勝するということが当たり前となった。
開催地や特定の団体の名誉のために行われるのであれば本末転倒である。
スポーツ大会も多様になり当初の国体の意義自体が問われることとなる。
国民の関心も含めその開催の在り方も検討されるべきなのかもしれない。
ちなみに来年の開催地は長崎県。
 
さて私が今回取り上げるのは、国民体育大会歌「若い力」である。
この歌は1947年の第二回大会の時作られ、以来国体の歌として歌われてきた。
私の場合小学校の時教わった。
運動会や競技大会の時、応援の歌としてもよくうたったものである。
中学生の時よく出場した陸上競技大会で聴いたのが今でも印象に残り、この歌を聴くと当時のことが思い出される。高校生の時は放課後全校の応援指導というものがあり、この歌も大声で歌わされたものだ。
以来ほとんど聴くことも歌うこともなかった。
数年前吹奏楽のマーチを集めたCDを買ったときこの曲が入っており、聞いてみていい曲で、昔を思い出させてくれた。以来よく聴くようになった。
この曲を作詞したのは佐伯孝夫である。
最近まで知らなかった。佐伯孝夫と知って驚いた。
佐伯孝夫は昭和歌謡の名作詞家であり、代表曲としては「有楽町であいましょう」「東京ナイトクラブ」など都会派歌謡の多くを作詞している。特に作曲家吉田正とのコンビで多くの名曲を残している。朝ドラ「あまちゃん」でも唄われた「いつでも夢を」もそうだ。
 
若い力と感激に
燃えよ若人胸を張れ
歓喜あふれるユニフォーム
肩にひとひら花が散る
花も輝け希望に満ちて
競え青春強き者
 
薫る英気と純情に
瞳明るいスポーツマン
僕の喜び君のもの
上がる凱歌に虹が立つ
情け身にしむ熱こそ命
競え青春強き者
 
純粋にスポーツに打ち込んでいたころを偲ばせる。
この「若い力」
私にとっての永遠のスポーツのテーマ曲である。