早いな、あっという間に、今年も一年が終る。
夫が入院したり、リッちゃんが入院したり、父が入院したり、そんな二人と一頭だが、今は、それぞれが何とか生きている。
今日、久々にリッちゃんは、入浴、さっぱりしたみたい。
良い年を、迎えられるといいな。
悪魔は、僕の言ったことを聞いて
『猫、私の言うことをよく聞くんだよ。私は、悪魔ではない、ただの人間だ、どこにでもいる、普通の人間なんだよ。だから、天国にも、地獄にも行ける』
『じゃ、間違いなく地獄だよ。自分たちが、良い思いをするために、他の人たちを犠牲にすることが正しいなんて、間違っている。それも、ここの国の人たちが、悪魔の国に何かしたわけでもないのに、勝手に人の国に入って来て、そこの国の人たちや何の罪もない生き物を、苦しめるなんて』って、僕が言うと
『しかし、あの長は、私の誘いに乗った。そして、自分の国の国民を、私に売った。私は、長と契約をしたんだよ。この国の資源を、買い取るって、決して騙したわけではない、その証拠に契約書だってある』って、悪魔が言った。
『しかし、お前は、長を海に飲み込ませた。それに、お前の目は、人を罠にはめる、悪魔の目だ。長だけじゃなく、ここの国の役人も、みんなお前の目に騙されて、なんに意思もなく、国民をこんな荒れ狂っている海で、働かせている。働かされている人たちは、逃げることが出来なように、催眠にかけられている。催眠が掛からない人には、血を使ってなにかしているんだ。だから、子供たちから血を抜いている』って、隊長さん
『私の目が、悪魔の目、おかしなことを言う。なんなら、目を外して見せてやろうか。どこも、おかしなところはないと思うが。それに、子供たちの血は、大事なもの、大切のしなければ、ここの国の人間になんかには、使えないよ。あの血を、私の国の国民は、待っているのだから、子供のフレッシュな血を』って、悪魔
あっ、海のトンネルが作れそうな気がしてきた、でも、このままでは、どうしようって思ったとき、突然、悪魔が消えた。
『どうしたんだ、悪魔が消えたよ』って、隊長さん
『何か、わかんないけれど、良かった。トンネルが出来そうなんだ』って、僕が言ったのと同時に、海にトンネルが出来た。
『元ちゃん、すごいやったね』って言うのが、先か、僕のことを抱いたまま、海のトンネルの中を走り出した。
トンネルの先には、右往左往している人たちがいっぱい、けど、誰も逃げようとしないで、海の中に建てられている、油を採掘している塔を守ろうとしている。そして、誰も海に落ちて流される人を助けようとしない。
この人たちの目は、今まで、いっぱい見てきた、心を奪われてしまった人たちの、目と同じだ。もしかしたら、今まで一番酷いかもしれない。
『誰も、こっちを見ない。ここから、逃げようと誰もしない。心を奪われていても、危険っていうことは分かるだろう』って、隊長さんが、はき捨てるように言った。
『無理だよ。心がないんだもの。なんとかしなきゃ』って、僕
つづく