アッちゃんとリッちゃんが、テレポーテーションで、みんなを連れて来た所にも、血のパックがいっぱいあった。そしてそこには、この国の大人の人たちが大勢いて、この人たちも、血を抜かれている。子供たちと違うのは、この人たちには、食べ物も飲み物も、与えられていなし、子供たちがされていた点滴もされていない。だから、みんなガリガリにやせ細って、動けなくなっている。その人たちに、目が釘付けになっている、僕と隊長さんに、アッちゃんが
『あっちを見て』って、鼻で指したほうを見ると、骨と皮だけになっている人の山が。
そして、居た、あの涼しい顔をした、悪魔だと分からなければ、すごくカッコいいイケメンの悪魔が、大きな声で
『早くしろ、抜けるだけ抜くいたら、ここを爆破するぞ』って、言っていた。
そう、悪魔に言われると言われた人間は
『分かりました』って、普通に答えた。
長のおじさんは、悪魔と一緒に北の国から来たのは、二人だけって言っていたのに、ここには、絶対に、この国の人じゃない人間が大勢いる。要するに、悪魔の仲間、悪魔の国の人間に間違いない。
『ここを爆破するってことは、この国から、出て行くってこと』って、リッちゃん
『もう、この国には、用がないってことか』って、隊長さん
『長のおじさんは、こんなに悪魔の国の人間が居ることを、僕らにどうして隠していたのかな。裏切っていたのは、分かったけれどさ、何れ分かってしまうのに、ここまでとは、知らなかったんじゃないのかな』って、アッちゃん
『おじさんのことは、後にしよう。それよりも、血を持っていかれたら、救える命も救えなくなってしまう』って、僕が言うと
『まだ、望みはあるってことか、この人たちの蝋燭の炎に』って、ストーンさん
『そうじゃないと、そう思わないと、悲しいよ。何も知らずに、血を抜かれて、山積みにされて、爆破されてしまうなんて』って、僕が言った時
『油断するな、ここには、天界から来た猫のにおいがする、犬もいるぞ。そして生きているのか死んでいるのか分からない人間も』って、悪魔が言った。
悪魔には、僕らの姿が見えてはいないけれど、どうやら僕らのにおいがするらしい。
『元ちゃん、僕らの姿が見えないうちに、ここの人たちをどこかに移そう』って、リッちゃん
『フューチャーちゃんのところは、もう、無理だよ』って、アッちゃん
『大丈夫だよ、フューチャーちゃんのところには、空君も愛ちゃんも、ホープ君も、エンジェルさんもいるから』って、僕は、言った。そう、絶対に大丈夫って、僕が心の中でも唱えた。
つづく