隊長さんの質問に、アッちゃんが

『問題っていうか、目が覚めた子供たちが、元気な子猫や子犬みたいに、騒いでいるってことだから。それに、あそこには、そう簡単に入れないから』って、アッちゃん

『なんだ、子猫や子犬って』って、隊長さんが、心配そうに言うので

『大丈夫、心配しないで、詳しいことは、ここに残された人たちを助けてから、ゆっくり話すから』って、リッちゃん

『よし、僕と隊長さんは、もう一度、城の中を見て、残されている人たちを探そう。リッちゃんとストーンさんは、僕ら、残された人を見つけるまで、何とかここが爆破されないように』って、アッちゃんが言うと

『分かった』って、ストーンさんが言った時

一つだけになってしまった爆破装置を、どうするかを話し合っていた悪魔達が、

『ここを、爆破する前に、消えてしまった血のパックを捜さなくては、あれがなければ我々は、国に帰ることが出来ない。それよりも、何よりも、悪魔が許さないだろう。天界からの猫を探せ、おそらく猫が血のパックを持って行ったんだろう』って、一番偉そうな悪魔が言うと、

『猫とパックを、捜すのは分かった。しかし、ヘッドは、どこに消えてしまったんだ』って、次に偉そうな悪魔が言うと

『しー、静かにしろ、ここに何か居る。目に見えない何かが居る』って、偉そうな悪魔が、アッちゃんたちの気配に、気が付いたみたいだ。

『目に見えない何か、待てよ』って、次に偉そうな悪魔が、目を閉じて、息を止めて、髪の毛を立たせた。まるで、頭だけがハリネズミみたいに、髪の毛の一本一本が、立った。そして、その一本一本の先には、目らしきものがついていて、触角みたいに動き出して、何かを探している。

触角の動きが止まったと同時に、その悪魔は目を開いて、リッちゃんとストーンさんの方を見て、

『そこに居るのは分かった、姿を現せ、犬に人間』って、言ったんだ。

リッちゃんとストーンさんは、

『アッちゃんと隊長さんは、見られていなかった。良かった』って、お互いに目で、話してから、二人は

『分かってしまったら、仕方がない』って、悪魔達に姿を見せて

『その爆破装置は、ちゃんと働くのかな』って、ちょっと茶化すように、ストーンさんが言うと、

『何を』って、焦った感じで、偉そうな悪魔が、部下の悪魔に目で合図をして、調べさせると、部下の悪魔が、目で

『駄目です』って、答えた。

そうそう、アッちゃんと隊長さんは、悪魔が目を閉じる寸前に、テレポーテーションして、この部屋から出ていたんだ。



      つづく


『アッちゃん、聞こえた』って、リッちゃんがアッちゃんの顔を見ると

『うん、聞こえた、すごい小さな声』って、アッちゃんが言うと

『何かあったの』って、空君が心配そうに聞いた。

『うん、隊長さんの声が聞こえたんだ。すごく小さな声、隊長さん、テレパシーの飛ばし方、知らないから。地下で、何かあったのかもしれない』って、アッちゃん

『こっちで、何かあったのかなって、心配してって感じじゃないよね』って、リッちゃん

『ここは、何とかなるから、すぐにエナジーも来るから。アッちゃんとリッちゃんは、地下に戻って。ストーンも一緒で、それでも、テレパシーを送ってきたっていうことは、きっと緊急よ』って、エンジェルさん

『そうだよ。子供たちのことは、僕らに任せて』って、ホープ君も

『けど、これで、この大人の人たちが、何かあったら』って、リッちゃんが心配そうに言うと、フューチャーちゃんのお父さんが

『私たちも、居ます。戦うことは出来ませんが、手伝うことは出来ますよ。ここで眠っている人たちは、戦うことはしないでしょう。この国の人たちだから、大丈夫ですよ』って

『そうですよ。子供たちのことなら、私にだって、これでも母親ですから、安心して、城へ』って、フューチャーちゃんのお母さんも、言ってくれた。

『私だって、役に立てる』って、フューチャーちゃんが言うと、赤い毛の猫さん、それに赤い毛の犬さんも

『微力ですが、私たちも、居ますから』って、言ってくれた。

アッちゃんとリッちゃんは、子供たちのこと、それとここのことは、みんなに頼むことにして、城に戻ることにした。戻りと決まったら、隊長さんに返事をするよりは、行っちゃった方が早いってことで、

『じゃあ、僕たちは、城に戻るけれど、何かあったら、すぐに連絡すること。それから、空君、ホープ君、無茶なことはしちゃ駄目だよ。愛ちゃんも』って言うと、あっという間に、テレポーテーションして、地下の隊長さんとストーンさんの所に

『あっ、アッちゃんにリッちゃん』って、隊長さんが

『隊長さん、僕らにテレパシーを送った』って、アッちゃんが聞くと

『ああ、上手く届くか不安だったんだけれど』って、隊長さん

『なにか、問題が』って、リッちゃんが言うと

『私たちが、見落としている部屋があるらしいんだ。そして、その部屋にも、人が居るらしい、だけど、どこなのか分からないのと、悪魔達は、ここを爆破させるつもりなんだ。爆破を、阻止することは、すぐに出来るからいいんだけれど、どこに人が居るのか分からないのと、悪魔達が何をするのか、何が出来るのかが分からないから、私たちだけだと、心配で。向こうは』って、ストーンさん

『何とか、みんなが、それとエナジーさんに来てもらうことになったんです』って、アッちゃん

『じゃ、向こうでも、何かあったってことか』って、隊長さん

『それより問題は、こっちのどこに人がいるか。見つけて、避難させないと』って、リッちゃん


       つづく

母猫さんの話が本当だとしたら、いったい悪魔達は、ここの国の子供たちや、猫さんや犬さんたちをどうしようとしていたんだ。まるで、人間の子供たちを猫や犬に、それで、猫や犬を人間にしようとしていたことになる。現に、子供たちの中には、猫や犬にちかいケンカをしているってことは、姿形は別にしても、性格っていうか、何かの部分に猫や犬の遺伝子が、組み込まれてしまったのかもしれない。そして、その逆も、ありうるってことになる。

空君、ホープ君、エンジェルさんは、ここの子供たちのことを、すぐに

『元ちゃんに、知らせなくては』って、言ったんだけれど

『もう少し待って、元ちゃんは、悪魔と戦っているから』って、アッちゃん

『元ちゃん、城の外に悪魔を連れて行ったんだ。きっと、海だと思う』って、リッちゃん

『悪魔を、やっつけてしまう前に、悪魔に聞いたほうがいいんじゃないの。子供たちや子猫や子犬を、元に戻す方法を』って、ホープ君

『ああ、無理だよ。聞いたって。悪魔が言うわけないよ』って、空君

『そうよね。でも、段々、この子たちの泣き声が、猫や犬の鳴き声になっていくわよ』って、エンジェルさんが心配そうに言うと、注射器と人間のマークのシールが、貼られているアンプルを、持って愛ちゃんが、つかつかつかって、みんなの前に来て

『簡単じゃないの、この薬を注射したら、人間に戻るんじゃないの。だって、人間のマークが付いているもの。それで、子猫さんや子犬さんには、猫や犬のマークの薬を、ねぇ』って、

『それって、ありかな』って、アッちゃん

『でも、もしも違ったら、そうだわ。エナジーに来てもらいましょう』って、エンジェルさん

『エナジーさんに、来てもらうって』って、空君が聞くと

『調べてもらうの、このアンプルの中身が、安全なものかどうか』って、エンジェルさん

『そうか、それで、大丈夫だったら、エンジェルさん、お願いします、エナジーさんを呼んでください』って、リッちゃん

『ええ』って、エンジェルさんは、言うとガーディアンの基地と更新を始めた。

『アッちゃん、リッちゃん、聞こえるかな』って、隊長さんがかなり威力の弱いテレパシーを送ってきた。


       つづく