僕は、みんなの疑問に

『そう、地球は悩んでいるんだ。地球が僕にそう言っているような気がするんだ』って、僕が言うと、僕には、みんなの顔は見えなんだけれど、どんな顔をしているのかが想像がつく、間違いなく『えっ』って、顔をしていると思う。僕のことが見えている、ホープ君だけが、僕の言っていることが理解できるよって、言っているように見えた。

『もっと、ちゃんと教えて。愛ちゃんにも分かるように』って、愛ちゃん

『だよね、えーと、僕は、説明するのが、どうも苦手なんだよな。上手く分かってもらえるか自信ないんだけれど、その地球は、こう思っていたんだ。地上の生き物は、人間も、他の生き物もね、地球上の全てのものを、みんなで仲良く分け合うだろうって、思っていたんだ。でも、実際は、ほとんど分け合ったりしないから、、地球は、悲しんでいる。そして、命に関しては、自然に蝋燭の炎を消していくだろうって。その自然の流れの中で、蝋燭の炎が各々に与えられた分だけを生きて、そして静かな眠りにつくだろうって。無理に生かされたり、生かしたりはしないって、自然に逆らったりしないって。でも、現実は、いろんなものが発達して、僕らもその恩恵で長生き出来たんだけれど、そんな風になるって思っていなかったんだ。それと、地球が一番悲しんでいるのが、人種。地球としては、どこの国で生まれたとか、皮膚の色とか、髪の色とか、目の色とか関係ないし、言葉なんかは身振り手振りで事足りるって、地球の人間は、地球人一種類って、思っているんだ』って、僕が言うと

『本当にそうなっていたら、理想かな。ああ、でも、赤い地球は、確かに赤い地球人って、言っていたな』って、隊長さん

『そうだよ、僕も赤い地球で聞いた。どこで狂ったんだ、青い地球は』って、空君

『ああ、そうだ、天界には、何人っていうのないよ』って、愛ちゃん

『元ちゃんの言いたいことは、分かったけれど、地上の大雨は、いつ止むのかな、人間の食べ物がなくなってしまう、そうすると僕ら動物も・・・。それと黒く油の浮いた海は、どうなってしまうの。このままだと海に住んでいる、生き物たちがみんな、みんな・・・』って、サブちゃんの悲痛な声が

『元ちゃん、地軸が元に戻ったら、雨は止むの、海はきれいになるの』って、空君

『地軸が元に戻っても、しばらくは無理かもしれない』って、ホープ君

『なんで、サブちゃんたちはどうなるの』って、愛ちゃん

『大丈夫、それは、僕が絶対に守る。地球だって、みんなのこと、本当は、愛しているんだから』って、僕

『愛のムチっていうことなのかな』って、隊長さんがぼそっと言った。その言葉に、地軸が揺れた。


        つづく



ずっと考え込んでいたエナジーさんが、隊長さんの言ったことに

『隊長さん、僕はずっと地中に住んでいて、地上に住む人間が、どんな風に生活やどんな風に限りある資源を、消費するのかを見ていましたが、人間は勝手すぎます。だって、陸が駄目なら海って、地上の生態を破壊するだけ破壊して、次は海、勝手にもほどがあると思いませんか。ああ、隊長さんを責めているわけじゃないんですよ』って、エナジーさん

『確かに、エナジーさんの仰るとおり、人間は、青い地球の人間は、何でも楽な方へ、何でも新しい方へって走ってしまって、そうするといろいろな資源が必要になって、弁解の仕様がないです。開発途上の国民は、何の恩恵も受けずに、資源がなくなっていたりするのかも知れない。申し訳ないって思っているけれど、難しいです、私には』って、隊長さん

『ああ、隊長さん、そんな風に自分のこと責めないでください。僕には、分からないけれど、地球が出来た時、そういうことにいつかなるって、分かっていたんじゃないのかあ』って、エナジーさん

『違うよ、そじゃなかったと思う。地球が考えていたことって』って、僕。あっ、僕、話せるって、思った。

僕の声でみんなが、僕の方を見ようと、上を向こうとしているけれど、やっぱり無理みたい。

『元ちゃん、僕たちさ、みんな上を向いて、元ちゃんのこと見たいんだけれど、なんかよく分かんないんだけれど、上を向けなんだ。その首がさぁ』って、リッちゃん

『ああ、いいんだ。僕、みんなが僕のこと心配して、上を見ようとしているの分かっているから、そして、上向けないのも』って、僕

『分かっていたんだ。それで、元ちゃん、大丈夫』って、アッちゃん

『うん、大丈夫、だからこうして話ができる』って、僕

『良かった。じゃあ、さっきのエナジーさんの、なんで違うの』って、空君

『うん、僕、今ね、地球は、違うっていうかもしれないけれど、僕的には、地球と一つになっている気分なんだけれど、そうしたらこんな風に思えてきたんだ。その地球は、みんなのもの、ああ、なんか変だな、どう言うといいのかな、ちょっと待って、整理するから』って、僕

『サブだけど、天使君と連絡が付いたよ。それで、海の爆発のことを聞いたら、やっぱり、いろんなところ5箇所って言っていた。ほぼ同時らしい、爆発したのが、テレビのニュースでは、テロじゃないかって』って、サブちゃん

『あ~あ、テロじゃないんだ。地球が怒っているんだ、悲しんでいるんだ。地球は悩んでいるんだ』って、僕、

『地球が悩んでいる』って、僕の声がサブちゃんにも聞こえていたらしく、さぶちゃんもみんなも、いっせいに言った。


         つづく








アッちゃんの質問にサブちゃんは

『違う、きのこ雲は、起きていないよ。海がね、大変なんだ。詳しいことは、まだ分からないんだけれど、海で爆発が起きているらしいんだ。今、みんなで手分けして情報を集めているんだけれど、何しろ大雨で、飼い猫さんも飼い犬さんも、家から出てこないのと、雷もすごくて、みんな、ビビリまくっているらしくて、なかなか・・・。僕らは、みんな外で・・・ああ、こんなことはいいんだ』って、サブちゃんが、いつもは、決してそんなことを言ったりしないのに、

『サブちゃん、大丈夫。元ちゃん、頑張っているから』って、愛ちゃん

『こんな時に、僕こそ。そうそう、その海の爆発って、一箇所だけじゃないんだ、いろんなところで爆発しているみたいなんだ。それで、海が黒くなっているって』って、サブちゃん

『それは、油田の爆発かな、原油は溢れ出ているってことかな』って、隊長さん

『そこのところは、よく分からないんだ。僕ら、又聞きだから』って、サブちゃん

『何とか詳しいこと、分からないかな』って、隊長さん

『いろいろやっているんだけれど、なかなか情報が入ってこないんだ。テレビとか新聞とか見れないから、その僕らは野良だから』って、サブちゃんが言いづらそうに言った。

『ああ、すまない。私こそ、気が付かなくて。それで、赤ちゃんは大丈夫』って、隊長さんが、聞くと

『何とか、長老たちが子供たちの面倒を、引き受けてくれているから。僕らは、雄猫も雌猫も、手分けをして食糧を集めているんだ。雨が酷いと、餌を持って来てくれる人が、外に出るのを休むから、自分達で何とかしないとね』って、サブちゃん

『サブちゃん、大変だね』って、空君

『こんなのは慣れっこだよ。ただ、いつもに比べると異常な雨の量だけど』って、サブちゃん

『サブちゃん、天ちゃんっていう猫さんと、連絡取れない』って、愛ちゃん

『天ちゃんって、天使君のこと』って、サブちゃん

『そう、そう、お姉さんに拾われた猫さん』って、愛ちゃん

『ああ、天使君なら、連絡が取れる。聞いてみよう、海の様子』って、サブちゃん

『サブちゃんのネットワークすごいね』って、愛ちゃん。サブちゃんは、愛ちゃんに返事をするより前に、天使君にテレパシーを送っている。

『隊長さん、何とか詳しいことが分かるかも』って、アッちゃん

『天ちゃんって、確か、朝さんと夜さんっていうお姉さん猫さんたちのいる』って、リッちゃん

『天ちゃん、もう大きくなったよね、きっと』って、愛ちゃん

『しかし、海の爆破って、どうなっているんだ。まあ、いろんなところで掘削作業をしているといっても、一度にいろんな場所が事故を起こすなんて、そんなこと普通ありえないことなのに』って、隊長さん


        つづく