みんなは、サブちゃんの新しく広がったネットワークから、どんな情報が入ってきたのか、少し緊張した。

何しろ、あの国のことは、全くって言っていいくらいに何も知らないから、

『サブちゃん、それでどんな感じなの』って、僕が言うと、

『うん、僕のずっとずっと先の友達からの、話なんだけれど。その友達の友達が、あの国の中に、住んでいるってことなんだけど。それがさ、、そのあの国に住んでいる友達の猫さんって言うのが、変わった所に住んでいるんだ』って、サブちゃん

『変わったところって、もしかしたら、その猫さんは、雨が止んでいる所に住んでいる』って、アッちゃんが聞くと、

『えっ、なんで知っているの』って、サブちゃん

『やっぱり、あの小さい正方形の黒いのは、猫さんなんだ、じゃあ、そこには、犬と大人の人間二人と子供がいるの』って、僕が聞くと

『ああ、そうそう、なんだ知っているんだ』って、サブちゃんが少しがっかりした口調で

『でも、そうかなってことだけで、はっきりとしていなかったんだ。その影だけがモニターに映っているだけで、実際は、分からなかったから。それでその猫さんは何って言っているの。どうして、そこだけ雨が降っていないのか』って、僕

『もしかしたら、その人たちは、そこの国の人たちじゃあ、ない』って、隊長さん

『そう、そうなんです。その親子は、もともとは、赤い地球の人たちだっていうんだけれど、僕、赤い地球って知らないし、そのことを教えてくれた猫さんも、赤い地球ってなんだって、それで、長老たちに聞いても、分からないっていうし、取りあえずは、分かったことだけ、伝えようと思って』って、サブちゃん

『もう、それだけでも十分って感じ』って、僕が言うと

『で、赤い地球って』って、サブちゃん

『それは、全部終ったら、散歩の時に、僕がゆっくり説明するよ』って、リッちゃん

『分かったけれど、リッちゃんの散歩は、僕がリッちゃんを見つけたら、僕から行くよ。リッちゃんちのおばさんは、猫が好きだから』って、サブちゃん

サブちゃんの言葉に、『意味ありげだな』って、リッちゃんがぼそっと言った。

『サブちゃん、リッちゃんがぐれたよ』って、空君が言うと

『あっ、そんなつもりじゃないんだけれど、足とか腰が痛そうだから』って、サブちゃん

『大丈夫、気にしていないから』って、リッちゃん

『忘れるところだった、その親子の他に、猫と犬がいるって言っていた。上手くすると、猫さんとはコンタクトがとれるかもしれないって、教えてくれた猫さんが言っていた。赤い猫さんって、呼びかけると反応するって言っていた』って、サブちゃん

『すごいよ、サブちゃん。ありがとう、やってみる』って、僕

『赤い猫さんって、名前なのかな、それとも毛が赤いのかな』って、愛ちゃんが


         つづく



リッちゃんのご褒美っていう言葉に、空君、愛ちゃん、ホープ君は、

『ご褒美、なんかいい言葉だね』って、三人して『ご褒美、ご褒美』って、子供らしく騒いでいるのを見て

『やっぱり、子供だ。なんだかほっとする』って、隊長さん

『そうですね、本当は、こうしているのが、普通だから』って、ストーンさん

『空君、良かったわね。お父さんやお母さん、お姉さんも見れて』って、エンジェルさん

『うん』って、本当に屈託なく答えた空君、これが空君の本当の姿、でも、すぐに

『戦うんでしょ。あの国のモンスターと』って、少しだけ大人ぽく空君

『でも、最初に、この赤いはっきり映らないところへ行って見よう。どうして、ここだけが雨が止んでいて、何の被害にもあっていないって、不思議すぎるから』って、僕

『ここには、お友達がいるのかな。この小さい黒いのは、きっとお友達よ』って、愛ちゃんが、嬉しそうに言った。

『じゃあ、この四角いのは、大きいのと小さいのがあるよ。これは、何になる』って、アッちゃんが聞くと

『大きい方はきっと、アッちゃんやリッちゃんみたいな大きい犬、それで小さい方は』って言いかけると

『元ちゃんみたいな、小さい猫だな』って、ホープ君が

『大きい猫で、悪かった』って、僕がちょっと怒った顔で言うと、みんなが

『そうだよ、元ちゃんは、小さい猫だよ』って、僕の方を見て、みんな笑う、久しぶり。

『よーし、これで少し気分転換が出来たね。さあ、頭を切り替えて、モニターに注目』って、僕が続きを言おうとしたのを、さえぎるように、弾んだ声でサブちゃんが、

『少しだけ、あの国のこと分かりましたよ』って、

『すごい、サブちゃんのネットワーク』って、リッちゃん

『いや、そんな風に言われると、恥ずかしくなってきちゃう。何しろ友達の友達、その友達の友達って感じで、僕が実際に知っているわけじゃないから』って、サブちゃん

『でも、そこから、又ネットワークが広がるんだから』って、隊長さん

『え~ぇ、僕、隊長さんに誉められると、なんか照れちゃいます』って、サブちゃん



        つづく


『ご苦労さま、地軸は、元に戻ったのね』って、エンジェルさんが、100セントではないけれど、嬉しそうに出迎えてくれた。

基地のモニターにも、あの国が映し出されているから、ストーンさんもメカニックさんも、少し難しい顔をしている。それでも、エンジェルさんと同じように、僕らを労ってくれて、二人とも僕らに

『別れてから、なかなかモニターに、みんなのことが映し出されなかったらから、心配していたんだ。無事かどうか』って、そして、あの国の様子が映し出されているモニターを指差しながら

『この国のモンスターのことは、みんなが白い花園にいた時、モニターをとおして見ていたので、分かっているが、厄介なモンスターだ』って、ストーンさん

『ああ、でも、一箇所だけ、雨が止んでいる場所があるって、さっき言っていたけれど、生き物もいる見たいって』って、僕が言うと

『そうそう、こっちのモニターに。この赤い所だけが、雨が降っていないの分かるでしょ』って、エンジェルさん

『生き物がいるって、この黒い点みたいなの』って、アッちゃん

『そうだと思う。ほら、動いているのが分かるだろ。細長かったり、こっち少し短くて、こっちはもっと短いし、これは、正方形に近い、で、こっちの正方形は少し小さい。みんな、動いているんだ』って、メカニックさん

『生き物は、五体ってことか。人間なのか、動物なのか。他は、ちゃんと映っているのに、どうしてここの映像だけ赤いんだ』って、隊長さんは、自答自問しているように言った。

『まるで、ここだけ隔離されているみたいなんだ。ただし、それが自分達で、外から隔離しているのか、それとは逆に、この国のモンスターから隔離されているのかが、はっきりしないんだ』って、ストーンさん

『でも、普通、ここだけ雨が降っていないんだから、人が集まってもいいと思うんだけれど、誰も近寄らないの』って、エンジェルさん

『そして、ここだけ、僕らのモニターにも、詳しくは映らない』って、メカニックさん

大人たちが、あの国のモニターを見て話している間、子供三人は、元の地上に戻りつつあるモニターを見ながら、ワイワイと

『あっ、マリアちゃんだよ』って、ホープ君の袖を引っ張りながら、愛ちゃんが言うと

『うん』って、ホープ君ガ、そして、小さな声で

『義母さん』って

『いいな、又、マリアちゃんと一緒に、暮らせるよ』って、空君

『うん、あっ、そうか、空君も愛ちゃんも』って、ホープ君が言葉を詰らせると

『愛ちゃんも空君も、蝋燭の炎が消えているから、お家は、天界なんだ。愛ちゃんは、お母さんも天界に居るんだけれど』って、愛ちゃん

『ああ、僕は平気だよ。おじいちゃんやおばあちゃんが、天界にいるから。お父さんたちには、長生きしてほしいし』って、空君が言うと

『空君の、お家、ここ、見て』って、愛ちゃんが嬉しそうに指差した。

『本当だ、お父さんにお母さんに、お姉ちゃんだ、みんな、無事だ』って、空君

『ご褒美だね』って、後ろからリッちゃんが


       つづく