解らないうちに騙されるって、どういうことなのかな、あっ、もしかしたら、目を見てしまったのかな。それから、国王って、どこから来たのかな、やっぱりこの国の他に、もう一つ雨が降り続いている国があるって、エナジーさんとメカニックさんが言っていたけれど、その国の人、じゃなくて悪魔ってことになるのかな。それにしても、どうやってこの国に入り込んだんだろう。
『あの、長さん、もしかしたら、その国王に初めて会ったとき、目を見た』って、僕が聞くと、長さんは
『もう、私は、この国の長なんかじゃないから、おじさんでいいよ』って、長さんは言いながら、最初に国王に会った時のことを、一生懸命に思い出しながら
『確かに、目を見て話をした。子供の頃から、話をするときには、相手の目を見て』をするように、言われて育ったから、私の母は、そういうことにうるさかったから』って、長さん
『やっぱり』って、僕が言うと、みんなも、やっぱりって言う顔でうなずいた。
『それが、いけなかったんですか』って、長さん
『そうやって話を、することは間違いじゃありません。長さんのお母様の育て方は、正しいです。ただし、相手が悪かったってことです』って、隊長さん
『相手が悪かった』って、長さん
『目から、心を奪われたってことです』って、リッちゃん
『目から、心を奪われた』って、長さんは、理解に苦しんでいるような顔をしている。
『ああ、思い出しました、私も言われていました、亡くなった猫さんから、城の悪魔と目を合わせてはいけないって』父猫さん
『それって、催眠術ってことなの。モンスターは、人間自身が心の中で育てたんだよね。悪魔は、外からってことだ』って、空君
『催眠術かどうかは分からないけれどね。それで、おじさん、国王ってどこから来たかわかる』って、僕
『北の方から、私たちの国と貿易がしたいと言って、私の国は、自給自足でそれなりに、国民は暮らしていた。この国の国民は、多くを望まず、毎日みんなが笑って暮らしていけると、それが幸せ、それが永遠に続くことを望んでいたんです。それを、私が、狂わせてしまったんです。そして、いつの間にか、この国は、悪魔に乗っ取られてしまった。私は、多くの国民の命を・・・』って、おじさん
つづく