ジューンブライド
今日、お使いを頼まれ某ホテルへといった。
梅雨の晴れ間 ということもあり、そのホテルのビーチでは海水浴を楽しむ観光客の姿もあった。
時折さす日差しは真夏のそれと変わらず、1時間も外にいると確実に日焼けする。
いい天気で何より と思いながらホテルでの用事を済ませた。
用事も終わり、散歩がてら敷地内を徘徊していると チャペル にたどり着いた。
そこでは今まさに式が執り行われており、チャペルの出口付近には新郎新婦の出番を待つ人たちがいた。
おめでとさーん と心の中で祝福の言葉をかけ、その場を去ろうと思ったとき一人の女性に声をかけられた。
「すいませーん。お時間があるのなら新郎新婦に ライスシャワーをお願いできませんか?」 と。
ここからは私の推測になるが、多分こういうことだろう。
挙式をするために県外からいらした新郎新婦とその関係者。
ライスシャワーをするには関係者だけでは物足りない。
そこで通りすがりの人たちに協力してもらおう。
で、私も選ばれた。
格式ある式なら遠慮しただろうが、関係者の格好もそこまでフォーマルではなかったので、二つ返事で引き受けた。
周りを見回すと、式とは関係ないであろう人たちの姿もちらほら見受けられる。
Tシャツに短パン、足元にはビーサン。
そんな姿の人たちも、新郎新婦を祝福するために集まっていた。
先ほどとは別の女性が、大きなかごを持ってやってきた。
そして私たちに ライスシャワー用のアイテム を配り始めた。
そのアイテムとは 綺麗なセロファンで包まれ、リボンもかけられたお米。
(最近では後片付けが大変との理由で、お米そのものを撒くことはせず、それを撒くらしい。)
新婦の友人たちが作ったのであろうそれは、とても心のこもった物だった。大きさを除けば・・・。
その大きさが ゴルフボールほど。持つとずっしりとした重量感がある。
それを一人当たり5個 配っていた。これを新郎新婦に投げつけろということらしい・・・。
いやな予感がした。
しばらくして ガランゴローン ガランゴローン と、教会の鐘が鳴り、新郎新婦の登場。
沸きあがる歓声。先ほどの女性たちは、感極まったのか
「○○ちゃ~ん!きれいよぉ~~~~!」
「ぐがっ、しあわせになるんだよぉ~ぉぉぉぉ~~~ がふっ えぐっ・・・。」
「ぶひっ、へぐっ・・・おめでとぅぅぅぅ~~~! はぐっ・・。」
と泣きながら声をかけている。まさに号泣。
いろんな祝福の言葉を受けながら、新郎新婦がこちらへ向かって歩いてきた。
新婦の後ろからは 白い日傘 を差した式場の人が新婦を日差しから守っていた。
あちこちから ライスシャワーのアイテム が二人に向かって投げられた。
ばぃ~~~ん! ばぃんばぃ~~ん!
新婦の日傘にアイテムが当たり、それが跳ね返ってくる。
ずっしり重量のあるそれは、日傘に当たってもそのまま落ちるのではなく跳ね返った。
右へ左へと跳ね返るアイテムたち。それに当たる観客続出。それはすごい光景だった。
すごい光景の割には、みんな笑顔だった。新郎新婦両親と思われる人も楽しそうだった。
新婦の目には涙。でも笑顔。親友たちの気持ちは届いたらしい。
ただ、かわいそうなのは新郎。
身を守る物は何もなく、その凶器ともいえるアイテムをよけることも出来ずひたすら耐えていた。
何かの修行みたいだった。
一応私も投げた。日傘に向かって投げた。
日傘に当たってあらぬ方向へと飛んでいき、知らないおっさんの頭に命中したのを確認して、その場を後にした。
新婦友人たちは、決して悪気はなかったはずだ。
あの喜びよう、あの感極まった大泣き具合、を見ると心から祝福していた。
赤の他人にまで声をかけ、祝福してもらいたいという行動からも、そう確信した。
ちょっと大きかっただけだ、アイテムが。新郎新婦もきっと分かってる。
祝福しようという気持ちの分、アイテムも大きくなっただけだ。
ちょっとしたハプニングはあったが、いい式だったと思う。
あのお二人には幸せになっていただきたい。
そしてその友人たちも。
梅雨の晴れ間 ということもあり、そのホテルのビーチでは海水浴を楽しむ観光客の姿もあった。
時折さす日差しは真夏のそれと変わらず、1時間も外にいると確実に日焼けする。
いい天気で何より と思いながらホテルでの用事を済ませた。
用事も終わり、散歩がてら敷地内を徘徊していると チャペル にたどり着いた。
そこでは今まさに式が執り行われており、チャペルの出口付近には新郎新婦の出番を待つ人たちがいた。
おめでとさーん と心の中で祝福の言葉をかけ、その場を去ろうと思ったとき一人の女性に声をかけられた。
「すいませーん。お時間があるのなら新郎新婦に ライスシャワーをお願いできませんか?」 と。
ここからは私の推測になるが、多分こういうことだろう。
挙式をするために県外からいらした新郎新婦とその関係者。
ライスシャワーをするには関係者だけでは物足りない。
そこで通りすがりの人たちに協力してもらおう。
で、私も選ばれた。
格式ある式なら遠慮しただろうが、関係者の格好もそこまでフォーマルではなかったので、二つ返事で引き受けた。
周りを見回すと、式とは関係ないであろう人たちの姿もちらほら見受けられる。
Tシャツに短パン、足元にはビーサン。
そんな姿の人たちも、新郎新婦を祝福するために集まっていた。
先ほどとは別の女性が、大きなかごを持ってやってきた。
そして私たちに ライスシャワー用のアイテム を配り始めた。
そのアイテムとは 綺麗なセロファンで包まれ、リボンもかけられたお米。
(最近では後片付けが大変との理由で、お米そのものを撒くことはせず、それを撒くらしい。)
新婦の友人たちが作ったのであろうそれは、とても心のこもった物だった。大きさを除けば・・・。
その大きさが ゴルフボールほど。持つとずっしりとした重量感がある。
それを一人当たり5個 配っていた。これを新郎新婦に投げつけろということらしい・・・。
いやな予感がした。
しばらくして ガランゴローン ガランゴローン と、教会の鐘が鳴り、新郎新婦の登場。
沸きあがる歓声。先ほどの女性たちは、感極まったのか
「○○ちゃ~ん!きれいよぉ~~~~!」
「ぐがっ、しあわせになるんだよぉ~ぉぉぉぉ~~~ がふっ えぐっ・・・。」
「ぶひっ、へぐっ・・・おめでとぅぅぅぅ~~~! はぐっ・・。」
と泣きながら声をかけている。まさに号泣。
いろんな祝福の言葉を受けながら、新郎新婦がこちらへ向かって歩いてきた。
新婦の後ろからは 白い日傘 を差した式場の人が新婦を日差しから守っていた。
あちこちから ライスシャワーのアイテム が二人に向かって投げられた。
ばぃ~~~ん! ばぃんばぃ~~ん!
新婦の日傘にアイテムが当たり、それが跳ね返ってくる。
ずっしり重量のあるそれは、日傘に当たってもそのまま落ちるのではなく跳ね返った。
右へ左へと跳ね返るアイテムたち。それに当たる観客続出。それはすごい光景だった。
すごい光景の割には、みんな笑顔だった。新郎新婦両親と思われる人も楽しそうだった。
新婦の目には涙。でも笑顔。親友たちの気持ちは届いたらしい。
ただ、かわいそうなのは新郎。
身を守る物は何もなく、その凶器ともいえるアイテムをよけることも出来ずひたすら耐えていた。
何かの修行みたいだった。
一応私も投げた。日傘に向かって投げた。
日傘に当たってあらぬ方向へと飛んでいき、知らないおっさんの頭に命中したのを確認して、その場を後にした。
新婦友人たちは、決して悪気はなかったはずだ。
あの喜びよう、あの感極まった大泣き具合、を見ると心から祝福していた。
赤の他人にまで声をかけ、祝福してもらいたいという行動からも、そう確信した。
ちょっと大きかっただけだ、アイテムが。新郎新婦もきっと分かってる。
祝福しようという気持ちの分、アイテムも大きくなっただけだ。
ちょっとしたハプニングはあったが、いい式だったと思う。
あのお二人には幸せになっていただきたい。
そしてその友人たちも。