自問自答
昔、私が小学校低学年の頃。
家の庭で弟と 忍者ごっこ をして遊んでいた。
そのとき、弟に 忍法隠れ身の術 を伝授した。
忍法隠れ身の術 とは、両手をあわせ人差し指を出す。(かんちょうスタイル)。
その人差し指を両方の鼻の穴に差込み 「きえる、きえる~。」 という呪文を唱える。
すると体が消えて誰にも見えなくなる。 という、選ばれた人にしか出来ない究極の忍術だ。
その忍術を弟に伝授した。
最初はうまく消えなかったが、さすが同じ血を引く者。練習すれば消えることが出来た。
もちろん、本当に消えるわけではない。
弟の 「きえる、きえる~。」 という呪文にあわせて 「あれ?きえたぞ!!」 という演技を私がするのだ。
信じ込んで調子に乗っている弟を見ているのが面白かった。
あの日から大分月日のたった今日。
用事で親戚の家にいくと、親戚の子供たちも遊びに来ていた。
4歳の男の子に、小学3年生の女の子が、庭で追いかけっこをして遊んでいた。
男の子は相当わんぱく坊主。人見知りをせず、どんな大人にでも戦いを挑む。
対して女の子は、勉強も出来、面倒見のいいまじめな女の子。そんな二人が遊んでいた。
その姿を見ていると、なぜかあの日のことを思い出した。
弟に伝えたあの忍術。せっかく伝授したにもかかわらず、弟は誰にも継承させてない。
このままではあの忍術が廃れてしまう。仕方がない。この男の子に受け継いでもらおう。
厳しい修行になるが、この子ならきっと耐えてくれる。
そう思い、その子に伝授した。
男の子を呼び、こういう忍術があると告げる。
指の形、呪文を伝え、やってみろ と促した。
するとその子供は、創始者に向かってこういいやがった。
「そんなはずないじゃん! 消えるはずないじゃん!!。」
そう言い放つと私に向かってけりをいて、走っていってしまった。
時代が違うからなのか、うちの弟が目いっぱいあほだったのかは分からないが、
その男の子は引っかからなかった。
仕方がない。継承者は今度生まれてくる、いとこの子供にしよう。
と思いながら立ち上がり、ふっと女の子の方に目をやった。
私の視線の先には
そっと鼻の穴に指を差し込んで、何か呟いている女の子 の姿があった。
その子に掛ける言葉も見つからず、その場を後にした。
わたしはどうすればいいのだろう?
親御さんに電話をして、これこれこういうことです。と説明をしたほうがよろしいのか?
それとも、後継者として見守ったほうがいいのだろうか?
自問自答しているが、答えはまだでない。
家の庭で弟と 忍者ごっこ をして遊んでいた。
そのとき、弟に 忍法隠れ身の術 を伝授した。
忍法隠れ身の術 とは、両手をあわせ人差し指を出す。(かんちょうスタイル)。
その人差し指を両方の鼻の穴に差込み 「きえる、きえる~。」 という呪文を唱える。
すると体が消えて誰にも見えなくなる。 という、選ばれた人にしか出来ない究極の忍術だ。
その忍術を弟に伝授した。
最初はうまく消えなかったが、さすが同じ血を引く者。練習すれば消えることが出来た。
もちろん、本当に消えるわけではない。
弟の 「きえる、きえる~。」 という呪文にあわせて 「あれ?きえたぞ!!」 という演技を私がするのだ。
信じ込んで調子に乗っている弟を見ているのが面白かった。
あの日から大分月日のたった今日。
用事で親戚の家にいくと、親戚の子供たちも遊びに来ていた。
4歳の男の子に、小学3年生の女の子が、庭で追いかけっこをして遊んでいた。
男の子は相当わんぱく坊主。人見知りをせず、どんな大人にでも戦いを挑む。
対して女の子は、勉強も出来、面倒見のいいまじめな女の子。そんな二人が遊んでいた。
その姿を見ていると、なぜかあの日のことを思い出した。
弟に伝えたあの忍術。せっかく伝授したにもかかわらず、弟は誰にも継承させてない。
このままではあの忍術が廃れてしまう。仕方がない。この男の子に受け継いでもらおう。
厳しい修行になるが、この子ならきっと耐えてくれる。
そう思い、その子に伝授した。
男の子を呼び、こういう忍術があると告げる。
指の形、呪文を伝え、やってみろ と促した。
するとその子供は、創始者に向かってこういいやがった。
「そんなはずないじゃん! 消えるはずないじゃん!!。」
そう言い放つと私に向かってけりをいて、走っていってしまった。
時代が違うからなのか、うちの弟が目いっぱいあほだったのかは分からないが、
その男の子は引っかからなかった。
仕方がない。継承者は今度生まれてくる、いとこの子供にしよう。
と思いながら立ち上がり、ふっと女の子の方に目をやった。
私の視線の先には
そっと鼻の穴に指を差し込んで、何か呟いている女の子 の姿があった。
その子に掛ける言葉も見つからず、その場を後にした。
わたしはどうすればいいのだろう?
親御さんに電話をして、これこれこういうことです。と説明をしたほうがよろしいのか?
それとも、後継者として見守ったほうがいいのだろうか?
自問自答しているが、答えはまだでない。