こんにちは!
最近奥の歯が虫歯になりつつある良玄です(>_<)
歯医者さんに言われるがままに
3カ月に1度の定期健診に通っているのですが
ついに「奥の歯が虫歯かもしれません」
と言われてしまいました
歯の治療が何よりも怖い私でして
一所懸命に歯を磨いてきたつもりです
けれども奥の歯は中々の曲者で
少し曲がって生えているので
治療には歯茎を切らんければならないとも…
40歳を超えて
だいぶビビッております
とりあえず経過観察となったのですが
必死になって奥歯を磨いております
後悔先に立たずですが
最後の最後まで諦めずに
虫歯の進行を食い止めたいと思います
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さてそんな今回のテーマは
孝行は真似するもの
です
孝行と言えば
親孝行や家族孝行
さらには友人孝行など
色々と使われますが
子が親を大切にすること
が原点かと思います
孝行する時分には親は無し
なんて言葉もありますが
孝行すると言っても
面倒であったり
気恥ずかしかったりして
なかなか上手くできるものでもありません
そんな孝行の話で
薬師寺の管長も務められた高田好胤師の法話集に
「孝行は真似するもの」というものがあったので
概略を紹介したいと思います
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福島の二本松藩の殿様が入城している時
その華やかな行列を見ようと沢山の人が集まり
その中に年寄りを背負った若者がいた
その姿を見つけた殿様は
若者を孝行だと言って褒美を与えた
すると次の行列では
大勢の人が老人を背負って見物に来た
それを見た殿様は喜び
皆に褒美を与えた
家来があの者どもは偽りで
ならず者の仕業です
以前の真似をしているだけなので
何も褒美をやる必要はないと注進した
それを聞いた殿様は
孝行は真似事でもいい
ならず者もよくなるだろう
いい事はみんな
真似をしてくれたらいいと話された
こういう心掛けが大切である
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というものです
まさに真似事から
善行に気づかせる教えであります
(坐禅も気持ちのいい季節になってきました)
確かに孝行というのは
しなさい!と言っても
すんなりとできるものではありません
子ども時代に
○○をしたらご褒美を上げるから
と言われて
嫌だったことを仕方なく行った経験も
誰しもあると思います
親孝行もそれと同じで
最初は邪な心でもいい
まずは行っていくうちに
自ずとその大切さに気づいていく!
その気づく心を
私たちは誰しも持っている
と説くのが
禅の世界でも大事にしている
仏心であります
どんなに良いことをしてきた人も
どんなに悪いことをしてきた人だって
全員誰しも平等に持っているのが
仏の心と書いて仏心です
孝行をすると
人に優しくすると
自ずと自分の心も温かくなります
最初は気づかなくても
後から気づいてくるものが
私たちが本来持っている仏の心です
忙しくしたり
仕事や家事に追われたり
情報がひっきりなしに入ってくると
なかなか心が落ち着きません
そんなときに
心を落ち着かせよ
と言っても簡単には落ち着きません
スポーツをしたり
カラオケをしたり
飲みにいったりと
行動を変えることで
私たちの心は変わっていきます
それと同様に
孝行も最初は真似事でもいい!
なぜなら自ずと
その喜びに気づく心を
私たちは必ず持っているのだから
もうすぐ春のお彼岸がやって来ますが
まさにお祖父ちゃんやお祖母ちゃんが
やっていた真似事でいいから
お墓参りやご先祖様参りをしてみると
私たちの心も少しホッとする
のではないでしょうか
何かを求めて行動を起こすことは
あまり仏教的ではありません
まずは嫌々でも邪な気持ちでも
やってみる
すると自ずと安心を得られている
そんな禅的な学びのある
お彼岸を過ごしていきたいものです
春の訪れを感じながら
身も心も温かくなって参りましょう
良玄合掌
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