こんにちは!
最近顕著にお腹が出まくってる良玄です(>_<)
なぜかお腹だけがポッコリでます
それがオジさんということでしょうか
昔はどんなに食べても太らなかったのに・・・
胃下垂だから大丈夫・・・
トレーニングすれば戻るノウハウは知ってる・・・
はずなのに減りません
コロナ太りもまさに自分事
そんなことを思いながら
また夜に食べるラーメンが止められません
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というわけで今回のテーマは
なぜ子どもは
「ばいきんまん」が好きなのか
です
誰もが通る大人気アニメの「アンパンマン」
私も約30年前の子どもの頃には
アンパンマンを見て育ちました
そして我が子たちも漏れずに
アンパンマンに大変お世話になりました
アンパンマンミュージアムも行きましたし
色々とおもちゃも買ったものです
まさに子ども達に不動の人気のアンパンマンですが
その魅力はまさにギネス記録にもなっている
あの豊富なキャラクターにあるのではないでしょうか
「おむすびまん」や「てんどんまん」など
何でもキャラクターになるその多様性には
まさにあっぱれの世界観でもあります
そんな沢山の人気キャラクターがいる中で
ふと子どもに好きなキャラを尋ねると
結構な確率でばいきんまん
と返ってきます
ばいきんまんのグッズやコーナーも
とても人気だったりします
でもなぜ敵キャラなのに
「ばいきんまん」は人気者なのか
それを少し仏教的に考えてみたいと思います
(達磨さまと開山さまの命日の法要を行いました)
まず1つ目の理由としては
とにかく純粋に生きている
いつも登場する度に
「ばいきんまん」は必ず悪いことに徹しています
よくそんな悪いことを思いつくなと
笑けてしまうほどです
ただそんな悪いことに
少なからず自分もやってしまったことはあるなと
共感する部分が少なからずあるように思うのです
人を困らせたり
誰かを泣かせたり
相手の持っているものを奪ったり
誰しも経験したことがあるのではないでしょうか
まさにそれが「ばいきんまん」の役柄なのですが
その悪さを貫くばいきんまんは
その中で純粋に生きています
そして欲しいものが手に入ったら喜ぶ
逆に手に入らなかったら怒る
そもそも欲しいと思ったら
とにかくそれを手に入れようと最善を尽くす
そんな悪事に対する姿勢も真っ直ぐそのものです
もちろん「ばいきんまん」の行う悪事は
現実世界でも許されることではありません
しかしながらその純粋な生き様には
少なからず憧れを抱きやすいのではないかと思います
人間は聖人ではありません
どんな人間だって心の中に闇の部分や
苦しい部分を持っています
嫌なことをされれば怒りが生じるし
誰かを妬むことだってするし
人を蔑むことだってあり得ます
人生において何も悪事をはたらかない人
なんて存在しません
だからこそ悪さをする「ばいきんまん」の姿に
自分を重ね合わせると共に
そんな中でも純粋に生きている姿に
共感を得るのではないかと思います
子どもの心は特に純粋です
大人のように知識や経験で物事を考える前に
自分の心のままに行動します
そんな子どもの純粋な部分が
「ばいきんまん」の人気を高めている
のではないでしょうか
続いて2つ目の理由は
優しい一面も持っているツンデレ
あんなに相手を困らせまくる「ばいきんまん」も
ドキンちゃんにはとても優しい
大切なものを奪ってしまうのも
実はドキンちゃんにプレゼントするため
そんなふと見せる優しさが
ツンデレ感をかもし出して
魅力を高めていると思います
普段は怖そうに見える人の
ちょっとした優しい一面
に心惹かれる人も多いはず
どんなに悪く見える人でも
必ず優しい一面を持っている
どんな悪事を働く人でも
必ず仏の心を持っている
仏教にも通じる教えですが
ばいきんまんのふと見せる優しさに
子どものみならず大人たちも
くすっと笑えて共感を持てるように思うのです
そして最後の3つ目は
正義は必ず勝つ敗者ばいきんまん
即ち「水戸黄門」精神です
とにかく最後は正義が必ず勝つ姿に
我々は安心感を得ます
子どもたちもどんなに悪いことをしても
ばいきんまんは必ずアンパンマンに負ける
ことを知っています
逆に言えば必ず最後は負けるから
ばいきんまんを応援できるのです
そして負けると分かっているのに
必死にアンパンマンに向かっていく姿に
勇気と感動を覚えるのではないでしょうか
勇気がリンリンのテーマソングは
決してアンパンマンだけではありません
「ばいきんまん」だって
いつも勇猛果敢ににアンパンマンに立ち向かっていきます
そして必ず負けて
バイバイキーンと言って
へこたれずにまた次回に続きます
仏教でも
悪いことをすれば必ず悪い結果を得る
と説きます
「自業自得」という言葉にもある通り
自分の業が必ずや自分の得るところとなって返ってきます
それを身を呈して教えてくれる「ばいきんまん」の姿に
子どもたちも学ぶことは多いはずです
正義のヒーローだけでは
物語は成り立ちません
これは人生においても同じことで
良いことだけで自分自身は成り立ちません
必ず迷いや苦しみはあるし
それと共に生きていくのが人間であり生き物です
だからこそ誰しも「ばいきんまん」は
心の中に持っています
そして同時にその「ばいきんまん」を倒せる
アンパンマンの心も持っています
これが強いては仏教でいうところの
誰もが平等に持っている仏の心です
迷いが無ければ悟りはなく
苦しみが無ければ幸せもあり得ません
アンパンマンとばいきんまん
そんな人間の正負の部分を
分かりやすく面白おかしく教えてくれるアニメに
自ずと子どもも大人も心惹かれるのではないでしょうか
作者のやなせたかし先生は大変な苦労人です
戦争を経験されて
身内に不幸もあって
アンパンマンのアニメが放送されたのも晩年で
多くの病とともにアニメを描き続けました
以下やなせたかし氏の言葉を抜粋
(『明日をひらく言葉』PHP文庫)
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人間は欠点のない人を好きにはなりませんよ
悪人と言えども全部真っ黒の悪人じゃない
善人にも悪い魂はある
悪人にも善良な部分はある
ただ悪いやつには悪い分量が多すぎるというだけで
全部真っ黒じゃない
善良な人も全部真っ白ではありません
生きる
生かされている
生かされているということは
本当にありがたい
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やなせ先生の名言を出したらキリがありませんが
子ども時代に人気だったアンパンマンを
改めて大人になって見ても
学ぶことはとても多いように思います
アンパンマンだけではなく
「ばいきんまん」も愛せる心
コロナウイルスを敵としてだけ見るのではなく
共存していかなければならないと見る心
分断社会の問題が顕著になっている今こそ
負の部分を排除するのではなく
そこをしっかりと向き合っていくことが
人間らしく生きる上でもとても大切なように思います
良玄合掌
奇跡はどこか遠くではなく身近にあるもの
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