令和あけましておめでとうございます
新元号になっても変わらずブログを更新し続けたい良玄です\(^o^)/
さて空前絶後のゴールデンウィーク真っただ中
ついに平成の時代が終わり令和の時代が始まりました
そんな時代の境目を迎えられたことに
まずは有難さを感じる次第でございます
天皇家の儀式の様子もテレビで拝見し
改めて日本が天皇家の下に成り立っていることを
痛感した次第でございます
とにもかくにも平成最後ブームから
令和最初ブームの到来
そもそも毎日が常に最後の一日
かけがえのない日々に変わりはないですが
時代の境目をしっかりと満喫したいと思います
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さてそんな令和最初のテーマは
令和元年と祝聖(しゅくしん)
です
早速私自身も令和最初ブームに
のっからせていただきたく存じます
というのも実は禅宗寺院では
毎月1日と15日は「祝聖(しゅくしん」といって
朝のお勤めの際に特別なお経が読まれます
これは天皇陛下の聖寿無窮を祝祷する法要であり
要するに現在の今上天皇の健康を祈り
その時代が平和かつ永遠に続くように願う儀式を行っているわけです
そのため禅宗寺院の本堂の中心には
必ず今上天皇の御位牌が安置されており
そこには檀信徒や国民の平和も願う文字も刻まれております
天皇家というと神様に通じるイメージが強いですが
日本も昔は神仏習合で神様と仏様を区別せず
私達を見守る存在として一緒に祈りを捧げていました
そのためお寺においてもしっかりと
天皇家の長寿を願い日本の国家のために
仏教のお経をお唱えしていた歴史があるわけです
そのため元号が変わる
即ち今上天皇が代わるということは
毎月お唱えする祝聖の対象も変わるということで
それはそれは一大事なことであるわけでございます
祝聖のお経は朝のお勤めの中で
どのお経よりも最初に読まれます
そのため1日と15日の朝のお勤めは
普段よりも大分長い時間がかかります
特に祝聖のお経の際はペースもかなりゆっくりとなり
木魚もとても丁寧に打たれます
修行時代は特に厳粛に読まれていたので
途中で立っているのが辛くなるぐらい
フラフラになっていたことも覚えています
衣装も一番格式の高い正装となり
修行道場では普段使用しない足袋を履いて
厳粛かつ丁寧に読み上げます
まさに天皇家に対する禅宗寺院の
精一杯のおもてなしを行うのが
祝聖の行事であったように思います
さらに回向(えこう)と呼ばれる
お経を何のために読んだのかを読み上げる際には
導師である最も偉い住職が頭を深々と下げる動作もあります
その姿はまさに修行僧の修行生活が
決して自分達の為だけではなくて
国家そして国民の平和を願うために行われていること
教えてくれる朝のお勤めであったように思います
また禅宗の修行道場では
祝聖のあったお勤めの後の朝食は
お粥に小豆が入った特別なものが提供されます
普段は麦と白米のみで塩分も入らないお粥ですが
1日と15日だけは味のあるお粥が出されるため
自ずと食事も進んだように思います
修行生活の疲れた身体を癒してくれる
まさに天皇陛下からのおかげさまの心を
いただいていたように感じます
とにもかくにも日本には昔から
おかげさまの心によって支えられている
おかげさまに生かされているこの命
という歴史と文化があります
新しい時代の令和元年を迎えたこのゴールデンウィークだからこそ
改めてそんな日本のお互いを尊重しあう心
おもてなしの精神
そして自分だけの力ではなくて周りの人々の力によって
自分自身が支えられているということを感じる日々を
過ごしていきたいと願う次第でございます
同時に祝聖によって修行僧が心機一転
心を新たに修行に励もうとするが如く
新しい時代を迎えるに恥じぬ綺麗な心持ちで
日々を過ごしていきたいと感じます
新しい元号を迎えた日々は
自ずとお祝いムードも漂っております
そして私達の心も自ずと幸せを感じているように思います
そんなハッピーな日々が永遠に続くように
令和の時代もしっかりと自分自身に令を持って
平和な時代を築いていきたいと思います
連休も残りもうわずか・・・
近くのデパートで行われている
北海道物産展に行きたい欲求を抑えながら
庭の草引きに目を背けたくなる
ゴールデンウィーク終盤でございます
良玄合掌
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