こんにちは!
最近ひどい胃腸風邪にやられた良玄です(^-^)/
初日に9度2分という数値も叩きだしたわけですが
熱はなんとか1日で治まりました
しかしながら
その後が長かった・・・
熱も下がり食欲もあるのに
ただひたすらに消化不良
いわゆるトイレにべったり
トイレにすぐかけこむ
というやつです
便座さんとトイレの仏様である
ウスサマミンニョウには大変お世話になりました
夏の胃腸風邪はとてもしつこいので
どうぞご注意くださいませ
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さてそんな今回のテーマは
シクニチ
お坊さんは4と9の付く日に髪を剃る
です
テーマを聞いただけで内容が伝わる
というのはブログを読んでいただくには大切だ
とふと思い今回はそれを意識してみました
普段お坊さんをしていると
よく頭のことを聞かれます
中身ではなく外見のことです
頭はいつ剃るの
それ何日目
なんて質問をよく受けるわけです
禅の心髄とはなんぞや
ということよりも
やはりまずはそういうことが気になるようです
そしてずばり
禅の修行道場における規則として
4と9のつく日に髪を剃る
というものがあります
要するに頭を剃髪する日が
規則で決まっているわけです
そしてその日を
シクニチ
と呼びます
また聞きなれない言葉ですね
4と9の付く日というのは
即ち・・・4日・・・9日・・・14日・・・・・・・
という日を指します
何故4と9のつく日に剃るのか
というのは定かではないのですが
連続的な規則正しい生活を重要とする禅の修行生活においては
こういった数字によって定められた日付により
その日の行動を決定するというものがたくさん決められています
2と6のつく日は托鉢に行くことや
1日と15日は特別なお経を読む
などなどなど
髪を剃ること以外にもたくさん決められた日があり
それを変えることなく毎月行うわけです
そうすることで1年を通しての生活に規則性を持たせ
さらにそんな当たり前の日々の生活を続けていくことに
重要な意味を見出させるわけです
そしてその日常底を普段から大切にすると共に
非日常な何かに気がつくことへのきっかけ作りにも
なっているのかもしれません
少し話が脱線してしまいましたが
とにもかくにも4と9のつく日
即ちシクニチに禅僧は髪を剃るわけです
髪を剃る=剃髪というのは
仏教の最初の師である
ブッダ(お釈迦様)に由来します
元々インドにおいては
出家者は髪を剃っていたわけですが
この髪を剃るというのは
出家への覚悟を表す象徴でもありました
髪を剃ることへの抵抗感は今も昔も同じです
髪は自分を着飾るオシャレの一部でもあります
自分を良く見せるため
また周りから綺麗に見られたいために
髪を長くしたり
髪を装飾したりというのは
はるか昔でも行われていたことです
髪を束ねてみたり
髪の色を変えて目立たせてみたり
ロン毛にしたりパーマをあてたりなど
自分を外見的に良く美しく見せるために
髪の毛というのは重要なパーツであるわけです
そんな髪の毛を剃り落とす
という行為には
人の良く見せようとする欲望をそぎ落とす
という意味合いを持たせていたわけです
また髪の毛は
切っても切っても再び生えてきます
これは剃っても同じことです
そしてこれが
無くそうとしても無くそうとしても湧いてくる人の煩悩と
見事に合致するわけです
そのためそんな煩悩の象徴ともとれる髪の毛を剃ることで
出家者の並々ならぬ覚悟を表し
また剃髪を規則正しく続けることで
日々の欲望を上手くコントロールすることを
改めて再認識し身体に叩き込むわけです
煩悩即菩提(ぼんのう そく ぼだい)
煩悩が即ち悟りである
と言われる理由が少しずつ見えてきそうです
さらには昔のインドにおいては
何かの重罪を犯してしまった犯罪者は髪を剃る
というシキタリがありました
即ち剃髪というのは最大の恥辱とされていたわけです
そんな剃髪を行ったブッダは
自分の意志でそんな姿になることで
並々ならぬ覚悟があることと
さらにはそんな差別心を凌駕するような慈悲の心を
髪を剃るという行為によって表していたのかもしれません
髪を剃る剃髪という行為にも
また色々な意味があるわけです
そしてそんな剃髪というものが
2500年経った禅の教えには今でも残っており
4と9のつくシクニチに実践されていることを
知っていただけるとありがたく思います
そして最後にこのシクニチには
修行道場ではお風呂が許されます
逆に言えば
このシクニチしかお風呂には入れないわけです
もちろん夏場で作務と呼ばれる労働がとても厳しい日などは
特別にお風呂が許されることもあります
しかし厳密には
この4と9のつく日にしかお風呂に入れないのが
禅の修行道場の生活であります
これを知っていただくだけでも
毎日お風呂に入れることの幸せ
を特にこの夏場には感じていただけるのではないでしょうか
美容院に行けば髪を切ってシャンプーをして
軽いマッサージなんかも受けてセットもしてくれます
私自身も学生時代にお世話になっていましたし
今でもたまに行きたいなと憧れを抱いております
そんな至福の空間である美容院と
お風呂にも入れる禅宗坊さんのシクニチ
全く相見えない美容院とシクニチですが
同じ人の楽しみに違いがないところも
また宗教の面白さに感じます
良玄合掌
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