こんにちは！
最近ベビー石鹸を愛用している良玄です(^-^)/
中日ドラゴンズ負けてしまいましたね
残念っ
ただまだ名古屋グランパスがいるので
ぜひともがんばってもらいたいところです
名古屋フィーバー再び
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さて今回のテーマは
野菜鉢
（やさいはつ）
です
またしてもあまり聞きなれない言葉ですが
これは字の如く
野菜の托鉢
を指します
托鉢（たくはつ）というと
網代笠（あじろがさ）をかぶった修行僧が一列になって
『ホーーーーっ』と大きな声をだして信者様の家を周ります
通常の場合はお米やお金を施していただくわけですが
この野菜鉢の場合は特に畑でとれた野菜をいただくため
野菜鉢とよばれているわけです
（野菜鉢を終えて雲水さんたちがお寺に来てくれました
）
そもそも托鉢というのは
修行生活においてとても重要な修行の一つです
修行僧は修行に集中するために
生産活動を行わず信者の方から食物やお金をいただいて周ります
修行僧は修行道場では毎日お経を読み
平和を願い先祖供養を行っています
また厳しい修行生活をおくることで仏教の功徳を積んでいます
信者様はそれに感謝しその功徳を自分にもめぐらせるために
お布施と言う形で食物やお金などを施すわけです
お布施には
例えば衣食物や金銭などの財施（ざいせ）
仏の教えを説く法施（ほっせ）
災難に遭っている方の恐怖心を除く無畏施（むいせ）
などいろいろな形あります
まさに
修行僧が法を施す法施
信者様が財を施す財施
といった形で双方に施し合うことで托鉢は成立しているわけです
布施というのはそもそもは分け与えること
最近では喜捨という言葉がブームにもなっていますが
まさに喜捨を行うというのは布施の一種でもあるわけです
仏教には六波羅蜜（ろくはらみつ）と呼ばれる
実践すべき重要な事柄が六つあるといわれています
その六つの中の一つにこの布施も含まれています
また少し話がそれましたが
そんな野菜鉢（やさいはつ）が私のいた修行道場では
年に２回ありました
暑くなり始める６月と寒くなり始める１１月に行われます
（お寺に到着するとすぐに到着茶礼をします）
ただしやはり修行道場
この野菜鉢というのは一筋縄ではいきません
野菜鉢が近づくにつれ修行僧は
「そろそろ野菜鉢の季節だ」とざわつき
「野菜鉢に向けて身体を鍛えないと」と息づき
「野菜鉢では絶対に負けないぞ」と闘争心がむき出しになってきます
ではなぜこんな野菜鉢が特別なのか
それは野菜鉢の前に
大マラソン大会が開催されるからです
修行僧全員でのガチンコ大マラソン大会です
距離はだいたい７・８キロぐらい
時間にすると３０分～４０分程度です
この時ばかりは上下関係をなくした
本当に真剣なマラソン勝負が行われます
そもそも何故マラソン大会が行われるのか
野菜鉢は修行道場から少し遠い場所で行います
今は交通機関も発達していますが昔はそうではありません
そのため野菜を積むリヤカーを引きながら
歩いてその場所まで行ってたそうです
そのためその伝統に則って
せめて現地までは自分達の足で行こう
ということから野菜鉢の前にマラソン大会が開催されるわけです
マラソン大会といってもやはり修行道場
一筋縄ではいきません
まずは履物
靴下にランニングシューズをはいていざ勝負
というわけにはいかず
裸足に草鞋で走ります
草鞋を履いてのマラソン
これはなかなか想像以上です
数分走ると
靴のありがたさを感じれます
また草鞋の場合は足の親指と人差し指の間に紐があるのですが
その紐がとってもこすれます
そのため足の指の間がとっても痛くなります
要するに裸足に草鞋は運動靴に比べて
格段に足へのダメージがつきやすいわけです
そして服装
短パンにランニングシャツで走りやすい格好
なんてものは全くなく
以前紹介した修行僧の服である
常衣（じょうえ）
と呼ばれる衣を着て走ります
下着を合わせて４枚です
その着物の格好に
腰上げ
玉だすき
頭にタオルを巻いて
いざ出陣です
想像できる通りなんとも重装備で走るわけです
もちろん着付も走れば走るほど乱れてきます
着物でマラソンはやはりおススメできません
笑
しかし良いこともあります
裸足に草鞋で着物でマラソン
これはとっても目立てます
真剣に走っていると
ありがたいことにたくさんの声援をいただきました
がんばれーーー
と車から声をかけてくださる方や
ベランダから応援してくださる方もいました
通勤途中の方々も目の色を変えて見てくれます
これは普段目立たないところで修行している修行僧にとっては
とても励みになるものでした
「修行頑張ってね」
と声をかけていただけると
やはりとても元気づいたように思います
（本堂にてお経をあげていただきました
後輩たちもすっかり先輩になってました）
臨済宗の修行道場は全国各地に存在します
臨済宗のお坊さんの場合はどこの修行道場に行っても構いません
修行生活自体は基本的には共通しているのですが
やはり各修行道場の特徴があります
私のいた修行道場においてオリジナリティあふれる修行法の一つに
この野菜鉢があったように思います
修行といえば
滝に打たれる
ひたすら坐禅をしている
などのイメージが沸きやすいかと思います
しかしながら今回の野菜鉢のような
理にかなったちょっと変わった修行もある
ということを知ってもらえるとうれしく思います
良玄合掌
P.S.告知
明日の土曜日１１月２６日は月に一度の坐禅会・写経会です
一般の方も参加できますのでぜひ☆
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