こんにちは!
最近筋トレを再開した良玄です(^-^)/
筋力が著しく落ちているようなので
とりあえずがんばります
お腹周りだけは気をつけていきたい年頃です
ちなみに先週の14日の夜にiphone4sを予約したのですが
今のところまだ音沙汰なしです
いつ入荷されるのか・・・
気長に待ち遠しく待ちたいと思います
(紅葉の季節が近づいてきましたね)
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さてそんな今日のテーマは
東司(とうす)
です
これは即ち
トイレ
のことです
修行道場ではトイレのことを
ずばり東司(とうす)と呼びます
とうす
トウス
なんとも聞き慣れない言葉です
私も初めての頃はまったく馴染めませんでした
修行道場では基本的にはどこへ行くにも
先輩の許可が必要です
そうです
トイレも行きたいときに勝手には行けないのです
それはそれで大変なルールなのですが
初めのうちはこのトウスという言葉がなかなか出てこず苦労しました
「お、お願いいたします
と、とい、いやトウスに行って参ります」
みたいな具合で何かと間違えて伝えてしまいました
修行道場に入門した初日
怖い先輩に東司に行っていたのを見つかり
「何してるんだ」
と怒られて
「と、トイレに行っておりました」
と言ってしまったことは今でも忘れません
観光寺院や一般的な禅宗の寺院でも
トイレに『東司』という看板が今でもかかっているところはあります
実際に一般の方から
「トウスどこですか」
なんて質問は聞いたことがありませんが
よーく見るとトイレの横にちゃんと『東司』と書かれていたりします
今度お寺などを訪れた際には
ぜひとも探してみてくださいませ
またトイレを探している人がいたら
「そこの東司(とうす)と書かれたところですよ☆」
と教えたりなんかすると中々玄人な観光客になれるかもしれません
お坊さんなどに
「トウスどこですか」
なんて聞いてみたら
「お、知ってるな」
と思われて少し得意気にもなれるかもしれません
ではそもそも何故『東司(とうす)』なのでしょうか
私も詳細は知らないのですが
これについてははっきりとした説はないようです
ただ東司という建物が
禅宗の七堂伽藍(ひちどうがらん)からきているのは確かだと思います
七堂伽藍というのはお寺の建築様式を表すもので
要するにお寺全体が主に7つの重要な建物から成り立っている
というものです
お寺の建物
即ち伽藍の配置は時代によって変遷していきますが
鎌倉時代になって禅宗の七堂伽藍という左右対称の伽藍配置が復活します
規律を重んじた禅宗は伽藍の配置にもとてもこだわったようです
そしてこの七堂というのが
仏殿(ぶつでん)
法堂(はっとう)
三門(さんもん)
僧堂(そうどう)
庫裏(くり)
浴室(よくしつ)
東司(とうす)
を表します
そのためこの時代において既に
東司はしっかりと重要な建物としての1つに数えられていたわけです
有名な禅宗寺院の伽藍の配置を見てみると
このように左右対称に並んでいる場合がとても多いです
福井の永平寺なんかは一目瞭然です
そして東司と対称に配置されるのは
だいたい浴室の場合が多いです
しかしながら
東司は西・浴室が東
に置かれている場合が多いのも事実です
となると何故に東
と思いますがそれはやはり謎です
そもそも東司という言葉自体は
便所の守護神を称する東浄・西浄という言葉
からきたといわれています
その一つが残って東司になった
さらには東というのは鎌倉時代では幕府をあらわします
そのため尊い存在ということから東という言葉が使われた
のかもしれません
とにもかくにもトイレ=東司
というのを知っていただけるとありがたく思います
最後に
この東司にもしっかりと本尊様が存在します
この本尊様をずばり
烏枢沙摩明王(うすさまみんにょう)
といいます
密教経典などで登場する明王ですが
なんと便所を清めるという功徳があるんです
トイレという場所はやはり昔から嫌がられ
魔物の入り口であるともされていました
そのためその魔の入り口を抑える仏として
この烏枢沙摩明王(うすさまみんにょう)が安置されたわけです
そのため現在でも便所の本尊様として
トイレを清めてくださっているわけです
まさにトイレの神様ならぬ
トイレの仏様
トイレの仏様は本当にいるんです
東司と書かれたトイレなら
烏枢沙摩明王のいる可能性もとっても高いです
ぜひぜひトイレの仏様を探してみてはいかがでしょうか?
良玄合掌
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