こんにちは!
最近iPhone 3Gがフリーズしすぎてもう限界なRYOGENです(^-^)/
早く iPhone5 出てくださいm(_ _)m
さて先日ついに開幕しました坐禅会・写経会は
なんと参加者が25名も集まり
無事終えることができました
とりあえずホッとしています
初めてのイベントかつ申込制ではないことから
一体全体どれぐらい集まるのかとても不安でした
しかし予想以上にたくさんの方がお寺に足を運んでくださり
とてもうれしく思いました
これからも月一回の定例行事として続けていく予定なので
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
また次回は開始時間を15時~と少し早めましたので
ご注意くださいませ
まだまだ発展途上の段階ですので
たくさんの方の意見を聞かせていただけるとうれしいです
忙しい日々から少し離れて
非日常を体験してみませんか
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さてそんな今日のテーマは久しぶりの禅僧の持ち物
常衣(じょうえ) 夏用
です
これは即ち修行僧が普段生活する時に着ている衣のことです
そしてこれには夏用と冬用があるのですが
今回はその中の夏用です
イメージ的には普段お坊さんが着ている黒い衣より
ザラザラでごわついてる感じです
黒衣のダメージ加工・ヴィンテージ品
といった具合でしょうか 笑
そしてなぜこんなザラザラなのかというと
その素材がが麻でできているものが多いからです
今の服では麻の方が珍しいのですが
修行道場では昔の慣わしがそのまま残っているため
修行僧は現代でも夏用の衣として麻の衣を着て生活しています
字の如く常に着る衣から『常衣(じょうえ)』と呼びます
朝のお経にはじまり
食事の時
托鉢の時
月経や法事などのお参りの時
お風呂に入る時
そして坐禅中や禅問答の独参の時
以前紹介した作務衣 を着て作務をしている時以外は
修行僧は基本はこの常衣を着て修行僧は生活しています
サラリーマンでいうスーツのようなものでしょうか
そのスーツを家でも寝る時以外に常に着ている感じです
そのためとっても痛みます
麻の性質から道場に入って初めての衣替えで着る時は
ガンダムみたいにゴワゴワとしているのですが
ワンシーズンが終わる頃には
すっかりタルタルになっています
そして何よりも修行中は
洗濯が自由にできません
洗濯が許可されているのは月に2回程度です
一年目はなかなか時間も作れないので
今回は洗えなかった
なんてことも幾度かありました
いくら麻といえども夏場はとっても暑いです
下着・襦袢・霜降・常衣
と修行僧は夏でも最低四枚着ています
そのため坐禅中だって汗だくです
夏場の修行道場はとってもスバラシイ香りがしています 笑
修行僧もクールビズするべきでは
と切に思いましたが
そもそも電気を使う生活をしていないため
クールビズを推進する要素も特になく今に至っているのだと思います
ただし最近は平均気温も上がっているので
熱中症がとても心配です
私がいた頃も7月の一番暑い時期の接心中に
熱中症予備軍が大量にでてしまったことがありました
そろそろ見直しの時期に来ているのかもしれません
しかしながら
常衣を着た夏の坐禅はとっても暑いのに違いはありませんが
ただそんな時に禅堂を吹き抜ける静かな風の涼しさは
どんなエアコンにも勝るように感じました
事実修行時代のエアコンがない夏の生活で
風邪をひいたことは一度もなかったように思います
やはり人間も自然の中の生き物なのかなと思いますね
そんな修行中には苦楽を共にしてきた常衣ですが
ひとつだけ難点がありました
それはよく自転車のタイヤに巻き込まれることです
和服で自転車に乗った経験ありますか
常衣は普通の着物よりは裾(すそ)のヒダがたくさんあるので
足を動かす分にはだいぶ余裕があります
ただしやはり和装に自転車は
ハイパー乗りにくいです
腰上げといって紐を腰に巻いて裾上げを行うのですが
がっつり上げているにもかかわらず
よく裾が自転車の後輪に巻き込まれるのです
これはもう本当に無残な状態になります
スイスイ~と自転車で走っていると
いきなり後ろにギューーンッ
と引っ張られます
その瞬間自転車の後輪が回らなくなります
それと同時に身体が自転車に引き寄せられて
自転車と一体になってしまいます
タイヤが動かないので自転車を動かすこともできず
後ろに引っ張られているので降りようにもなかなか降りられません
私もトータル三回ほど味わったのですが
一度は横断歩道で巻きこまれたことがありました
横断歩道を渡ってる最中に
お坊さんがいきなり自転車と一体になって止まる
なんとも滑稽
のと同時にとっても危ないので
必死になって自転車を担ぎ
何事もなかったかのように歩道で処置をしたのを覚えています
巻き込まれた着物を外すのですが大概ぼろぼろになってしまいます
上半身と下半身の部分が裂けてしまい背中の部分がビリビリ~
なんてこともザラです
お参りに行く途中で破れてしまい
檀家さんが心配してくれて「縫ってあげようか」
と温かい言葉をかけてもらったこともありました
時間がなかったので安全ピンでとめて対処したのですが
とても救われた思いがしました
とにもかくにも
和服で自転車は気をつけましょう 笑
今回坐禅会・写経会を開催するにあたり
やはり坐禅には常衣
と思い久しぶりに着させていただきました
修行時代は毎日着ていたのものなのでボロボロで汚い着物なのですが
とても愛着があり懐かしく思いました
修行を5年・10年と続けている方の常衣は
黒かった麻の色も薄い緑のように色褪せていてボロボロになっています
しかしそれが逆にとても風格があって
まさにカッコイイと思えてしまうのです
侘び寂びの美しさと同じような感覚でしょうか
お坊さんの着ている衣(ころも)にも
ヴィンテージファッションと通じるものがあるように思いました
良玄合掌
P.S.
来月の坐禅会は10月29日(土曜日)15時~17時を予定しています
老若男女問わず参加されております
心よりお待ち申し上げてます
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