こんにちは!
最近ボディオイルをぬりまくっている良玄です(>_<)
乾燥肌にはとても良いです
若干買うときに躊躇しますが
最近は男性用も沢山でているので助かります☆
そてにしても先日の雨は大丈夫でしたでしょうか
お寺の周りはかなり水位が上がりましたが
とくに被害もなく無事でした
今年は本当に天災の多い年ですね
今後とも気をつけましょう
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さてそんな今日のテーマは本の紹介
Newton別冊
『脳と心』
です
少し前に『
脳のちから禅のこころ』
を紹介させていただきましたが
その影響から最近少し脳の構造について興味をもっていました
そこでAmazonを利用して脳の本を探してみると
この本に辿り着きました
さすがAmazon恐るべし 笑
Newton別冊 「心」はどこにあるのか
脳と心-脳の最新科学、そして心との関係-
発行人 高森圭介
発行所 株式会社ニュートンプレス
前回では
人の心は脳だけにあるのではなく身体全体にあるのだ
と勝手に結論づけていましたが
今回の本は心の場所というよりは
人間の思考回路・脳の構造やその発達などを解説した内容でした
なので宗教的な要素はありませんが
だからこそ先入観なく純粋に脳の働きを学ぶことができました
人間の脳って本当に神秘的ですね
そして今回一番印象に残ったのは
脳はシナプスが減少することによって成長する
というところでした
人間の脳の仕組みにおいては脳細胞(ニューロン)を結ぶ
シナプスという細胞がきわめて重要な役割を担っているそうです
何とも摩訶不思議な名前です
要するに人間が思考したり記憶したりするというのは
このシナプスがニューロン同士を結び付けることで
電気信号を様々な場所に存在する脳細胞に伝達できる
という仕組みから成り立っているそうです
と考えると
シナプスが増える=かしこくなる
と考えられませんか
あることを学ぶというのは新しくシナプスができる
し・か・し・な・が・ら
実際は全く逆のようです
シナプスの数というのはだいたい3歳がMAXで
そしてそれ以降は減る一方だそうです
しかしシナプスというのは減るのが悪いのではなく
むしろ減ることで脳は成長するそうです
要するに脳が発達するというのは神経細胞のネットワークが複雑になるのではなく
逆に単純化されて必要なネットワークに絞られる
ということだそうです
かしこくなる=脳細胞が複雑に絡み合う
だと思い込んでいたのでこれはなかなか衝撃的でした
そしてこのシナプスの働きから
お釈迦様の教えというのもまんざらではないぞ
ということが言えるのではないかと考えます
まんざらではない
というのは失礼極まりない表現かもしれませんが
科学的に見てもお釈迦様の教えは十分論理的である
といえるというわけです
なぜなら涅槃経(ねはんきょう)という経典もある通り
お釈迦様は生き物すべてには仏性がある
と教えています
これを一切衆生悉有仏性
(いっさいしゅじょう しつうぶっしょう)といいます
生きるものすべてには仏性がある
仏性とは仏の性質
即ち悟れる心です
この教えは仏教の根本的な部分としてとても重要です
仏教では人生の苦しみから脱却し悟ることを目指します
となると誰でも悟れる可能性がないと
仏教を信じるには少し難しくなってきます
どうせ悟れないなら修行する意味がない
極端にいえばこうなってしまいます
そしてこれでは布教にはとても向いていません
そのため(かは分かりませんが)
みんながんばれば悟れますよ
とお釈迦様は言ってくれているのです
そしてこの教えが
脳の発達とシナプスの関係とに見事に一致するわけです
つまりお釈迦様の言う通り
悟りの考えであるシナプスのルートは最初からできているわけです
しかし周りの世界の様々な要因(煩悩など)によって
他にもたくさんのルートが存在してしまうために
その悟りのルートに気づくことができない
悟りの考えは既にあるのにその存在に気づていない
これが仏教でいう悟れていない状態なわけです
そしてここから仏教では
修行をする
または仏教の教えを信じる
ことでこの余分なシナプスを排除するわけです
そうすることで
真のシナプスに気がつくことができ
悟りの状態に気づくことができるわけです
仏教のアプローチと脳の発達過程
とっても理にかなっていると思いませんか
お釈迦様があの時代に
脳の仕組みについて理解していたとは言い難いですが
お釈迦様はそれを自らの体験によって得たのではないでしょうか
シナプスの減少によって脳が発達するということを知ることで
アプローチは違っていても
仏教の教えも結局は同じことを教えてくれているように感じました
しなぷすという言葉が頭から離れなくなってきましたか 笑
少し長くなってしまいましたが
他にもおもしろいことがたくさん書いてありましたのでもう少し
人間の脳は元は皆女性だそうです
そして胎児および思春期のホルモンによって
人間は男性になる
のだそうです
江戸時代以前の男尊女卑の時代の人たちが聞いたら
切り殺されるかもしれませんね
最近はオネエ系な人たちをよくテレビで見かけますが
受け入れられている理由がここにあるのかもしれません
また前回紹介した心の要素として重要なセロトニン
についてもこの本ではよく出てきます
その働きについてはやはり抗うつ作用やストレス解消といった
人間の精神のバランスを調える
のにとても重要であるそうです
ということはやはり坐禅によってセロトニンを調えるというのも
科学的にみても効果のあることなのだと充分言えると思います
最後に
人間の脳というのはまだまだ未知な部分ばかりだそうです
今の医学や科学で解明できているのはほんの一部だそうです
しかしそれだからこそ
仏教や禅からの脳や心へのアプローチ
というのもとても重要なように思いました
Newton別冊シリーズは他にもたくさん出ています
『複素数の世界』
なんてディープなテーマもありました 笑
興味のある方はぜひ手にとってみてくださいませ
良玄合掌
P.S.告知
明日の土曜日9月24日に月に一度の行事として坐禅会・写経会がはじまります
よろしくお願いします
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