ふぅふぅ――

あ、ユキったら
手が真っ黒になってる!

ずっとお勉強してたから
気づきませんでした――。

でものそのおかげで――

はいっ!

今日の漢字ドリル、
終わりましたv

昨日の国語の時間の
宿題です。

後で予習もしないと
いけないんですけど、

その前にお兄ちゃん、
ドリルを見てもらっていいですか?

ユキ、
ちゃんとキレイに書けてますか?

えへへ――。

それでね、
今日の国語の時間に

「雨」の漢字を習ったんです!

だからね――

じゃんっv

「小雨おねえちゃん」v

ねっ?

小雨お姉ちゃんの
お名前を漢字で書けるように
なりましたv

他にも「み月ちゃん」
「夕なおねえちゃん」、
「せい花おねえちゃん」は
書けるんですけど

「小雨おねえちゃん」で初めて、
お名前を全部
漢字で書けるようになりました♪

えへへっv

もちろんひらがなは
もうばっちりです!

小さい頃は
全部反対に書いていたって
霙お姉ちゃんが言ってましたけど、

今はさくらちゃんみたいに
さ、を反対に書いたりは
もうしません。

フフ――v

でもさくらちゃんは
もうすぐ――

自分のお名前を
全部書けるようになるんですよね。

ユキはいつ、
お名前の漢字を習うんでしょうか?

綿雪って、

とってもキレイで素敵な
お名前を付けてもらえたんだもの――。

早くちゃんと書けるようになりたいなv

それともうひとつ
早く書けるようになりたい
漢字があって――

それはもちろん、
大好きな「おにいちゃん」ですv

もしよかったら
教えてもらえませんか、
お兄ちゃん?

時々ご本に出てくる漢字だから
読めるんですけど、

書くとこないだ習った「足」と
間違えそうになるし、

書き順もちゃんと覚えたくて――

ずっとお兄ちゃんに
習いたいなって思ってたのv

うふふ、
今年のバレンタインカードは
「おにいちゃん」って、

ちゃんと書けるようになりたいなv

よろしくお願いします、
お兄ちゃんvvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
意外と書ける字少ない
何ごとも無理しちゃダメ!

電車だって
車両の設計から
個々の部品まで、

本来の使用目的に
必要な性能の何倍も
丈夫に作られているんだから!

ましてや人間の立夏ちゃんは
安全率いっぱいとらないと
すぐヘタっちゃうわ――。

ああ見えて
私たちの中で――

百日紅の部屋で
一番のお姉ちゃんだし、

小学生よりテストいっぱいの
中学生なんだから。

それなのにあんなに
根詰めちゃって――。

元はといえば、

霙姉様が超音波超音波って
立夏ちゃんの歌をからかうからよ――。

だから立夏ちゃんたらムキになって。

なんでもそつなくこなせちゃう人には
立夏ちゃんの気持ちなんて
分からないんだわ!

――フン!

……

――ええ、そうよ。

立夏ちゃんは
歌の練習をしてるの。

あなたも聞いたんでしょ?

もしかして
わからなかった、の――?

ふーん?

そうなんだ――。

――ま、いいわ。

なんでも
立夏ちゃんの小学校の頃の先生が、

この春で別の学校に
異動になるから
お別れ会をするんですって。

歌はその時の出し物ね。

お夕飯までは歌の練習、

夜は場所の確保やスケジュールの
確認なんかをやってるみたい。

なかなか大変よね。

立夏ちゃんの周りには
自然と人が集まるから
人手が足りないことは
ないと思うけど――。

それでもしめるところは
立夏ちゃんがしめないといけないし。

だから――

手伝ってあげたら?

その――

お、お兄ちゃんなんだし――。

……

ほ、ほら――

お、お別れ会の準備は
力仕事だってあるでしょうし!

小学校のOBじゃないから
そっちは手を出しづらいっていうなら、

歌の聞き役くらいはできるでしょ!?

がむしゃらに歌うよりは
誰かに聞いてもらった方が
きっといいわよ!

そうよ、それがいいわ♪

練習場所がないなら
カラオケにでも行って――。

あ、でも――

カラオケボックスに
ふたりきりはダメよ!

学校で言われてるの。

異性と繁華街にいっしょに
行くのはキケンだからって。

立夏ちゃんとは
学校が違うけど、

きっとどこの学校も
そんなルールよね。

――あれ?

オトコでも
家族だったらいいのかしら?

でもふたりで繁華街に行くことには
変わりないし――。

――うん。

ようするに――
ふたりじゃなきゃいいのよね!

そういうことなら――

しょうがないわね!

私も付き合ってあげるv

炊きつけといて
自分は見てるだけなんて、

ズルイものね!

フフフ――v

カラオケ、って
どんなところなのかしらv

ウチの人数じゃ
行けないし、

学校で禁止されてるから
友だち同士で行ったことも無いのv

――は、はしゃいでないわよ!

り、立夏ちゃんの練習に
付き合うだけなのに
はしゃぐわけないじゃない!

あなたは行ったことあるんでしょ!?

だったらしっかり
案内してよね!

フン!

-あとがき-
べびプリ日記風SS
ヒカル!誕生日おめでとう!
立夏姉じゃは
何をしておられるのじゃろうな。

ここ数日何やら
金切り声をあげておるが――。

あの声は一体――?

わらわたちより
耳の良いキュウビは

声を聞くたびいちいち
立ち止まっては警戒し――

庭先に来ていた小鳥めらも
すっかり寄り付かなくなって
しまったのじゃ――。

……

立夏姉じゃはもうお帰りか――?

ああ、

今日は離れに
こもられたか――。

昨日はあさひのお昼寝から
起きてしまって
大変だったようじゃからの。

ところで兄じゃは近くで
聞いたことがあろうか、

かわゆい立夏姉じゃが
発したとは思えぬあの声を――。

わらわもお昼寝の時間は
しっかり寝てしまい、

滅多なことでは起きぬゆえ
直接聞いたことは無いのじゃが、

夕凪姉じゃが
教えてくれた――。

立夏姉じゃの声は何といったか――

龍のような名前の西洋の人面草が
引きぬかれた時に上げる声の
ようじゃった、と。

うむ――

それは尋常ではないの。

――よし!

兄じゃ、
わらわとこっそり
離れに聞きに行くのじゃ!

おっと勘違いめされるな!?

決して――!

怖いもの見たさでは
ないのじゃv

立夏姉じゃは懐が深いゆえ、

行く先々で魑魅魍魎やら何やらを
本人も気づかぬうちに
色々連れきてしまうのじゃ、

よきものもそうでないものも――。

そしてあの声じゃ――

よもや夕凪姉じゃの見せてくれた
絵本にいた、

西洋の泣き女あたりが
取り憑いているかもしれぬじゃろ?

そうであれば――コトじゃ、

手を打たねば――!

魑魅魍魎より
家族を守るのが
わらわたちの務めv

一刻も早く、
立夏姉じゃをお救いするのじゃvv

クフフ――v

-あとがき-
べびプリ日記風SS
明日は劉備回か