こんばんは。
今日でなんと夏期休暇が終了してしまいます。
本当に残念です。もっと力の限り遊びたかった。
夏休みとはいえ、なんだかんだで人と会ったり、用があったり、
予定が入っていたり、という何だかバタバタした休みでした。
やっぱり気晴らしは少人数、もしくは一人でしたいものだ。
そんな私の唯一の夏休みは、昨日の午後だけだった。
午前中は従妹と甥っ子のお相手で振り回された。
午後は家族親戚団欒の席を抜け、自分唯一の夏休みの場へ。
多忙な友人との映画とディナーの約束が控えている。
友人が愛煙している煙草とお茶を持ち、一路迎えのために車を走らせる。
しかし、考えてみたら、友人の会社も自宅も知らないことに気づく。
とりあえず近くで待機し、友人の指示に従って車を走らせるも、2回スルー。
しっかりしろよ、との言葉を頂く。はいスミマセン。以後気をつけます。
考えてみたら、自分の夏休みはこの友人にもかなり時間を割いている。
この友人の依頼事項で私の夏休みの幕が上がった。
考えてみれば、俺とこの友人は全く以ってタイプが異なると言っていい。
性別、性格、趣味、嗜好、興味、人生観、価値観などなど
俺が知る限り、本当に真逆の人間である。
出会った当初はお互いに、
「相容れない」
タイプの人間であったろうと思ったし、思われたろう。
しかしそれが今ではここまで親しくさせてもらっている、と思うと、
本当に縁は妙なるものとしか言いようがない。
何がどうしてどうなった?といわれても答えようがない。
会えば必ず、叩かれる、けられる、怒られる、笑われる、頼まれる、
おまけに夏祭りでは無茶振りの目に遭わされた。
しかし、こうやって時間を割いてくれるのは、おそらく彼女の気遣いと
今にしては思える。
買い換えてからの愛車にはじめて乗り、あーだこーだ色々言われ、
相変わらずの主従関係は健在であることを再確認しつつ、
一路目的地へ着く。
そこで時間までUFOキャッチャーで暇をつぶす。
しかし、そこでも彼女の性格からか、アームの強度が気に入らず、
店員を呼びとめ、苦情をぶちまける始末。正直こんな客初めて見た。
何もいえず口をあんぐりあける俺を尻目に必死に詰め寄る彼女の姿は、
ほほえましさを超えて、自分の常識にはない姿だった。
自分の要求が通らずに悔しがる彼女から、
「あれとって」
というお決まりのUFOキャッチャーミッションが宣告される。
ここでしっかりキャッチしてしまうのがモテ男、
ここでキャッチできずに女の子に茶化されるのも男、
なんとしても取ろうと意気込み、時間と金をつぎ込むのが俺、
以前ドキンチャンをとろうとして5000円突っ込んで取った時の
悦に入る自分に送られた本当に冷たい視線が今でも忘れられない。
そういう羽目になるか、取らずにあきらめるか、間違って取るか、
まあ相手が相手だから、ということで何の気なしにやってみる。
すると、不思議と2回目でキャッチ、あれ、俺のキャラじゃない。
ものすごく喜ぶ彼女の脇で、不思議な気持ちにさせられた。
まあ、喜んでくれたからいいか、と言うことで、一路映画へ。
彼女の希望で選んだ映画は「借りくらしのアリエッティ」
いつでもスリルを求めている彼女にしては、珍しいチョイス。
俺自身も久しぶりに見るアニメーション、宮崎映画だったので、
新鮮な気持ちだった。殺伐とした現代にない緩やかな映画だった。
もう少し波があってもいい映画だった。でもよかったよかった。
しかし、そこで終わらないのが俺達。
ど真ん中の席で、なんと彼女がペットボトルを落としやがった。
ちょうど映画も中盤に差し掛かり、これから、というときの粗相。
何だこいつ、と一瞥するも、必死に拾う彼女。こいつバカだ。
そして画面に目を向けようとすると、突然彼女から
「ズドン!」
という音が聞こえた。
何だ、と思い目を向けると、そこには綺麗にしりもちをついた
彼女が床でなんともいえない顔をしていた。
そして椅子は折りたたまれたまま。
なんと映画館の椅子は跳ね上げ式、ということをすっかり忘れ、
ペットボトルを拾ったときの焦りから、椅子を戻して座ることを
思い切り失念していたらしい。
こんな人小学生でもいねぇ、宮崎映画を画面で見つつ、
脇ではドリフよろしくの一人コントが行われていた。
後ろの席からもクスクスと笑い声が聞こえ、俺も内心では
爆笑の渦に包まれていた。ほのぼのとした映画に笑いの神、
やはり彼女は只者ではない、大物になるか、早死にするかだ。
映画が終わった後、彼女の顔を見るたびに笑いがこみ上げた。
すごかった、ああすごかった、すごかった。
そして一路ディナーの席へ。ジャンルは彼女の指定でインド料理。
彼女は辛いものが大好き、おれは辛いものが大の苦手。
しかし、やはりそこは彼女優先でディナーを選ぶ。
どう見てもマメに見えない俺が事前に予約しておいたことを知り、
何でそこまでするのか、と言われる始末。
しかし実際にお店に入ると、意外と辛くなく楽しめた。
特に焼きたてのナンは美味しかった。辛いもの食べられないといって
行かないのはよくないね。インド料理は意外といいかもしれない。
しかしそこで俺は、なんと
「ポチ」
と呼ばれてしまう。どうやら人間失格らしい。
何がポチだ、俺がポチなら、お前は
「ドテチン」
そう命名してやろう。
そんなポチとドテチンの〆は、彼女の会社の前で20分ほど話し込む。
彼女の会社の街灯の下で、石で出来たテーブルと椅子に座り、
夜更けの僅かな時間で話し込む。
俺は実はこういうひと時が結構好き、誰も信じないけど。
幹線道路からちょっと入り、喧騒もそれほどなく、かといって危なくない。
自分の生活空間にはありえないシチュエーションで話し込むのは、
本当に新鮮な気持ちにさせられる。ありがたい時間だった。
ここで何かつまみながら夜話すのって結構いいかもしれない。
夜の独特の空気感、街灯の下で姿も陰っている中、
どことなく妖しい空気も手伝って、意外と話しやすいのかもしれない。
彼女ともし今後出かけることがあるならば、〆はこの場所で
オープンに世間話をするのもいいのかもしれない。
でも余りにも迷惑そうだから提案はしないけど。
夏休みらしい休みが過ごせたし、新たに新鮮な気持ちになり、
短い時間だが、自分にとっては楽しいひとときだった。
PS
男と女の割り勘って、どうなんだろう?