先週、目白にある「ホテル フォーシーズンズ」のラウンジにて、「宝石鑑賞会」を開催いたしました。


正式な形としては初の試みでしたが、ゴージャスな場の雰囲気と宝石というのはとても相性良く、参加していただいた方からも高い評価をいただきました。




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ホテルから中庭の眺め。

都心とは思えないほどの圧倒的な緑ですね。





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ラウンジで「アフタヌーンティー」を注文したところ、3人分でこれだけの量が。
紅茶もお代わり(種類の変更も)自由というのがスゴイですね。




元をたどれば、今の宝飾品文化は欧米からの輸入文化。

こういった優雅な空間でゆったりした雰囲気の中でこそ輝くのかもしれません。




今回の会で手ごたえを感じたので、これからも定期的に開催していきたいと思います。



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こちらはスリランカ産のサファイア

それも非加熱での逸品です。




通常、サファイアというのは数百度の熱を加える事で色あいを良くするのですが、こちらのサファイアはその加熱処理をしていない状態でこれだけの色をしているのです。

加熱したサファイアが美しいのは当然ですが、非加熱で美しいサファイアとなるとかなり希少です。


加熱サファイアが普及した事によりサファイアが身近になったのは事実なので、加熱技術について良し悪しを言う事はできませんが、「非加熱で」「美しい」サファイアが希少なのは今も昔も変わりません。



加熱していないため、完全なブルーではなく若干紫がかったヴァイオレット調の色ですが、1Ct以上の大きさでここまで色が出ていること自体かなり希少です。




スリランカ産非加熱サファイア 1.41Ct ¥130,000,-



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こちらのピンクの石は、タンザニア産の「ホットピンク スピネル」

前回ご紹介したタンザナイトといい、タンザニアは宝石の宝庫としてレアアース以外にも注目されています。



スピネル自体は以前から知られている(そして宝飾用としては知名度の低い)石でしたが、最近あちこちでかなり美しい原石が発見されてきています。


もともとスピネルとサファイアは成分的にも産地的にも似かよっていて、そのためどうしても「サファイアの類似品」という捉え方をされてしまい、正しく評価されてきませんでした。



近年、とくにアフリカでさまざまな宝石質の原石が発見されていますが、このピンクスピネルはその中でも特に素晴しいものです。




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実際の大きさは1.57Ctで2Ctこそ行かないものの、十分な存在感をもつ大きさです。

カットも素晴しく、蛍光灯程度の少ない光でも十分に煌きます。


ちなみに写真は同じものを別の撮影方法(置き方)で撮ったもの。

これだけでさまざまな表情を持つと理解していただけるかと思います。



タンザニア産ホットピンク スピネル 1.57Ct ¥258,000,-