スリランカというと、まっさきに紅茶(セイロンティー)を思い浮かべる事が多いと思います。



スリランカには5つの産地「ウバ・ディンブラ・ヌワラエリヤ・キャンディ・ルフナ」があり、それぞれに特徴がありますが、今回ご紹介する「シルバーチップ」とは、そういった産地とは別に存在する、スリランカが誇る高級茶です。



一般的にお茶の葉を摘む時は一芯二葉といって上から3つ目までの葉を摘みますが、このシルバーチップは新芽の部分のみを摘んで作られるお茶です。



新芽を摘むため木に与えるダメージが大きく、あまり大量には作れません。

また、新芽のエキスが残っているため、若返りの薬としてアラブ世界では珍重されているようです。



実際スリランカでも取り扱っているところは少なく、日本にはまず入ってこない貴重なお茶です。

そのシルバーチップの試飲会を、先週末15日・16日に開催いたしました。



石の語り部☆大竹英之のブログ


参加された方にスリランカに興味を持っていただくことができ、2日間とも大いに盛り上がりました。


これからもこういった形で、スリランカと言う国が持つ魅力を伝えていきたいと思います。

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こちらの写真、同じ石の写真です。

左側が茶色っぽく見えて、右はピンクに見えますね。


これは光源によって色が変わる「カラーチェンジタイプ」と呼ばれるガーネットです。

メジャーな色変わり石の名前を使って「アレキサンドライトタイプ」とも呼ばれます。


ここで基準となるアレキサンドライトですが、「エメラルドの緑とルビーの赤」を併せ持つ宝石…と言われています。

実際そこまで顕著に見た目が変わるものにはなかなかお目にかかれませんが、このようにブラウンからピンクに変わるだけでもかなり目を惹きます。



この手の変色タイプの宝石は色の変わり方が良し悪しを決めるポイントなので、どの色に変わるのかではなくどれくらい変わるのかを見てもらいたいと思います。



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こちらの写真の宝石は「アパタイト」


一般にはハミガキ粉などでなじみのある名前だと思います。


人体で歯や骨を構成しているアパタイトとこの美しい宝石、どちらも同じアパタイトですが、厳密には成分が若干違います。

アパタイトは和名で「燐灰石」ですが、人体のほうのアパタイト(生体鉱物)は「水酸燐灰石」、宝石のほうは「フッ素燐灰石」と呼ばれています。


最近になってこのようなパライバトルマリン風の色あいのものが出回るようになり、だいぶ知名度は上がってきましたが、モース硬度5とけっこう柔らかい石なので、取り扱いに注意が必要な石です。


もっとも柔らかいというのはマイナスではなく、それによって石の表面がなんとも言えない「つや」を帯びるため、輝きが柔らかい光になります。

そういった特徴をふまえて身近に置いておきたい宝石だと考えます。