19歳の頃に初めてアルバイトを始めた
当時は2003年だった
あらゆるアルバイト募集の中で選んだのは
仕入れる
売る
商品管理保護する
接客する
これが揃ったコンビニエンスストアだった
次は条件に貸すという部分が加わった
CD・DVD・ビデオレンタル販売の仕事だった
単純に肉体労働で脳を使わない
金を稼いだ感覚や
現金を出し入れしない
仕事は感覚的に排除した記憶がある
2003年当時は
インターネットが高速通信に対応し始め
アイポットというものが普及し
CDやMDやビデオが淘汰されていく
真っ只中にあった
まさにデジタル情報革命の本格的な
市民普及の始まりの段階にあったことを記憶している
現金を稼ぐということは
もっと早くやりたかったが
田んぼと湖しかないど田舎育ちで
文武両道を徹底する家庭であったために
金というものを知る機会というのは
19のその年まで完全に閉ざされていた
稼いで得た金というものは
サークルの飲み会
彼女との交際費
ガソリン代
飯代
衣服代
合コン代
今考えると
金を一切生むことはないものに
ほとんど消費または投資したことになる
当然19年間
金のカの字も勉強しなかった人間には
そういうものから稼いだ金は消えていく運命にあった
猛烈に頑張った月には10万円を稼げたが
シフト上の限界を知った私は
バイトの掛け持ちという作戦に出るが
ほとんどが体力仕事しかなかった
楽をしたかった私は温水プールの監視についた
それでもトントンといったところだった
時給750円
月間10万円
所得税という当時は意味などを
調べもしなかった項目が
差し引かれていた給与明細を受け取っていた
単純に働けば金が入る
入った金は消費する
そのサイクルに何の疑念も抱くことなく生活をしていた
このまま快楽を楽しみ大学を卒業して会社に勤められればいい
そんなありふれた思考しか当時はなく
普通という名の世間のほとんどの人間が歩む道の中にいた