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溝端淳平君が 黄金を抱いて翔べ で仲良くなったチャンミンの話を しています。
映画『黄金を抱いて翔べ』の熱演で新境地を開拓 溝端淳平(2)
髙村薫のデビュー小説を、井筒和幸監督が映画化したクライム・ムービー『黄金を抱いて翔べ』で、銀行地下金庫からの金塊強奪に挑む男の一人・春樹役を演じる溝端淳平(みぞばた・じゅんぺい)、23歳。前回 に続く2回目では、本作で共演した東方神起のチャンミンのほか、同世代の俳優仲間との交流などについてたっぷり語ってくれた。
東方神起・チャンミンとはメル友に
――憧れの井筒監督とのお仕事はいかがでしたか?
僕はアイドル俳優なんで、絶対に最初はナメられるなと思ったんですよ。だから何を言われても「それ、できます!」と強気で攻めていたような気がします。そのうち、監督から「兄ちゃん器用やな」と言ってくださったんです。井筒監督もほかのスタッフさんも、怖いというより、何かギラギラしている感じ。みなさん「いい画を撮るぞ」という気合が伝わってきて、いい意味で“一触即発”な感じでした。
――今回のキャストのなかでは、いちばん年下でしたが、共演者でもある東方神起のチャンミンさんとは一歳違いですよね?
僕がもともと東方神起のファンでしたし、チャンミンさんとは年齢が近いということもあって、すぐにメル友になりました。彼は北朝鮮のスパイという特殊で難しい設定だったので、とても大変だったと思います。監督には「チャンミン、動きがカッコよくなりすぎるねん」と、よく言われていましたね。チャンミンさんは人見知りですが、お酒好きなんです。だから、一緒によくお酒を飲みに行っていたんですが、現場でも「早くお酒を飲みながら、手羽先を食べたいです」と言ってました(笑)。撮影後の4月に東京ドームでのコンサートに行きましたが、まだ一緒にご飯には行けてないんですよね。ほかにも、妻夫木(聡)さんがいっぱい飲みにつれていってくださって、いろんなお話を聞かせてもらいました。
井筒監督特有のナマモノの演出を体感
――劇中では壮絶なケンカシーンもありましたが、立ち回りなどでは溝端さんも苦労されたのではないでしょうか?
相手役が格闘家の方だったんですが、寸止めでも痛さを感じるんですよ。それに、ほかのエキストラさんも、大阪のオーディションで見つけてきた生粋で怖い方なんですよ(笑)。その上、井筒監督は殺陣師をなるべくつけず、泥臭く生臭いケンカシーンを撮る方なので、本当のケンカをしているみたいなんです。軽いケガもちょいちょいしたし、確かに大変でしたけど、なかなかできる経験じゃないので楽しかったですね。
――そんなさまざまな体験をされた今回の現場で、溝端さんがいちばん学んだことはなんでしょうか?
僕は演じるときに気合いが入って、どうしても力んでしまうんですが、それを見た井筒監督が「お前の気持ちで、そういう風にやってくれているのであれば、それでええねん。こっちはそれを勝手に撮るから」と言ってくださったんです。感情のままにやって、それを良しとしていただけたこと、それが自分のなかで意外でもありました。セリフを噛んでもいいし、相手のセリフとカブってもいい。そういう“空気”を大切にしたナマモノの演出を体感できたことは大きかったです。感銘を受けました。
その人の生き方がにじみ出る役を演じたい
――それによって、自身の役者としての手応えや欲のようなものは生まれましたか?
井筒監督は絶対に妥協を許さないですし、俳優に対して、スゴく愛情がある方なんで、監督が「OK!」って言うたびに、「あぁ良かった」という思いが積み重なっていきました。クランクアップのときに「兄ちゃん、またやろな」と握手を求めてきてくれたんですが、感無量でした。今の僕の役者としての欲は、セリフの量が多いとか、役に特徴があるとかじゃなくて、普通の作品の普通の役で、その人から生き方みたいなものがにじみ出るという演技ができたらいいなと思っていますね。
――妻夫木さんや浅野さんと共演されたことで、彼らに近づきたいというような気持ちは強まりましたか?
みなさん素晴らしい俳優さんなので、尊敬していますし、憧れていますけど、僕は妻夫木さんにも、浅野(忠信)さんにもなれない。人としてはとても近づきたいですけど、やっぱり自分は自分だと思うんですよ。だから、役者としては別に近づかなくてもいいかなと思うんです。
同世代の仲間に対する思い
――先ほど、“僕はアイドル俳優”と発言されてましたが、自分ではまだまだと思われての発言でしょうか? また、本作に起用されたことで、友人の若手俳優から何か言わることはありますか?
やっぱり、自分はまだまだ、だと思うんですよ。脱皮したいという思いはありますが、まだ中身が伴っていないから、「自分は雇われ店長なんで……」と言っているようなものですよ。今回、井筒監督だったり、豪華な方と共演させてもらえたこともあり、いろんな人から「いいなぁ。羨ましい」と言われます。たとえば、(松坂)桃李だったりするんですが、僕も「お前、(『ツナグ』で)樹木希林さんと共演しているじゃん」と言えるわけですよ(笑)。お互い自慢はしないですけど、いいかたちで仕事をしていると認め合っているからこそ、「お前、いいな」と言い合えると思うんですよ。
――ほかにも、デビュー作(ドラマ「生徒諸君!」)が一緒で、同い年の岡田将生さんなど、同世代の俳優に対するライバル意識は持っていますか?
やっぱり負けたくない。でも、一緒に頑張っていきたい感じですね。僕らの世代がみんな頑張って、「あの若い世代、元気だよね」とか「いい役やってるよね」とか言われたい。たとえば、三浦春馬と「いつか自分たちがもっとデッカくなって、自分たちで仕事を選べるようになったら、友情出演とかできたらいいよね」と話してます。