こんばんは!まずは皆さん、乾杯っ!![]()
今回はちょっと変化球で、お酒そのものではなく「お酒を食べる」回です。お題は、秋田の人気洋菓子店「STOVE+(ストーブプラス)」と、銘酒「新政」のコラボで生まれたとびきりの一品、その名も『陽冠(ひかん)』。新政の希少な貴醸酒「陽乃鳥(ひのとり)」の酒粕と酒の香りを活かして造られた半生菓子で、ひと口で「これは羊羹じゃないの!?」と思うほど濃厚でしっとりした口当たりが特長です![]()
新政といえば、説明不要の秋田を代表する酒蔵。ファンが多すぎて入手困難な銘柄ばかりが並ぶ蔵ですが、その人気銘柄のひとつ「陽乃鳥」を、これまた秋田で評価の高い洋菓子店STOVE+がスイーツに昇華してしまった——というのですから、下戸の酒好き的にもう放っておけないわけです![]()
そして同じタイミングで、STOVE+でいま話題沸騰の「ドバイピスタチオ」もまとめてゲット。世界的トレンドの「ドバイチョコ」系統の一品で、なんとお値段6,400円、見た目もずっしりと重量感のある気合い入りの一品です。日本酒系×ドバイチョコ系という、自分でも振り返ると意味不明な組み合わせで一気に2品レビュー、行ってみましょう![]()
本記事では、STOVE+というお店のこと・「陽乃鳥」という貴醸酒のこと・コラボ「陽冠」の味わい・ドバイピスタチオの実食感想まで、まるっとお届けします。お酒で造ったスイーツのレビュー記事もあわせて、よろしければどうぞ![]()
STOVE+(ストーブプラス)とは?
『STOVE+(ストーブプラス)』は、秋田県秋田市にある洋菓子・パティスリー。オーナーパティシエは、1971年秋田生まれの齋藤毅シェフ。長年、洋菓子の世界で腕を磨いたのち、2000年に秋田で「Patisserie STOVE(パティスリー ストーブ)」をオープン。地元・秋田で支持を集める名店として、ガトーから焼き菓子、季節の生ケーキまで幅広い菓子を発信してきました![]()
そして2020年、新たな菓子作りへの挑戦としてリブランドされたのが、現在の『STOVE+(ストーブプラス)』。「STOVE」に込められた“素材を温め、引き出す”というイメージはそのままに、「+(プラス)」には「これまでの枠を超えて、新しい組み合わせ・新しい体験を加えていく」という意志が込められているそう。実際、その後のSTOVE+の打ち出しを見ていると、まさにこの「+」がフル稼働している印象です![]()
店頭の生ケーキはもちろん、BASEで運営している通販ショップ「STOVE+ powered by BASE」では、定番の焼き菓子に加え、ドバイクッキー・ドバイピスタチオ系の限定スイーツや、秋田の酒蔵・新政とのコラボスイーツといった攻めた商品が次々と登場し、毎回SNSで話題に。私のように県外の人間でも手を伸ばしやすいのは、本当にありがたい時代になりました。
そんなSTOVE+の中でも今回ターゲットにしたのは、「新政コラボの陽冠」と「どっしりドバイピスタチオ」の2品。新政ファンとしては前者、世界的トレンドの渦中に巻き込まれた身としては後者、と動機がまったく違う2品をまとめ買いした形になります![]()
新政「陽乃鳥」とは?貴醸酒の世界
コラボの主役のひとつ、新政「陽乃鳥(ひのとり)」は、新政酒造のラインナップのなかでも特に個性的な「プライベートラボ(Private Lab)」シリーズに属する1本。プライベートラボは、新政が「普通の日本酒の枠を超えた、ちょっと変態的なお酒」を仕込むためのライン、と捉えてもらうとイメージしやすいと思います![]()
陽乃鳥のカテゴリは「貴醸酒(きじょうしゅ)」。日本酒の仕込み水の一部、もしくは大部分を日本酒に置き換えて造る、とても贅沢な手法のお酒です。水ではなくお酒の中で麹が再び発酵することで、糖分・うま味・酸が高密度に凝縮され、結果として甘く濃密で、デザートワインのような味わいが生まれます。一般的な日本酒の3〜4倍のアルコール度数になるわけではないものの、舌の上に乗せたときの「蜜のような厚み」は、貴醸酒ならではのもの![]()
陽乃鳥は、その貴醸酒のなかでも特に熟成にこだわった一本。仕込みに使う日本酒をミズナラ樽で約1年間熟成させ、ウイスキーやワインのようなバニラ系の樽香を纏わせてから仕込みに投入する、という凝りようです。出来上がりは、マンゴーやパインを思わせる濃密な甘酸っぱさに、樽由来のバニラ・蜂蜜のニュアンス、そして新政らしい上品な酸が支える、新政ラインナップのなかでもとびきり甘やかでクリーミーな部類の存在![]()
新政全体の中でも、陽乃鳥は「No.6」「亜麻猫」「天蛙」と並ぶ顔役で、人気ランキングをやると常に上位に食い込む銘柄。けれど特約店でも入手困難で、定価で出会えれば僥倖、というレベルの存在感です。私も過去にいくつか新政の銘柄を飲んできましたが、陽乃鳥の甘く厚みのある飲み口は、その中でも別格![]()
そんな貴醸酒「陽乃鳥」の酒粕と酒の香りを贅沢に使って、地元・秋田の洋菓子店STOVE+が仕立てたのが、今回の主役『陽冠(ひかん)』。読み方は「ようかん」ではなく「ひかん」。新政の「陽乃鳥」に冠を授けるような特別な一品、というニュアンスを込めたネーミングではないかと勝手に解釈してしまった、それくらい気合いの感じられる商品名です![]()
STOVE+ × 新政コラボ「陽冠」を食べてみた
箱を開けると、現れるのは琥珀色〜深い飴色の本体。羊羹のような細長い棹菓子型のフォルムで、もう見た目だけで「これは絶対美味しいやつ」と確信できる艶やかさです。一般的な羊羹の漆黒系の色合いというより、熟成日本酒や蜂蜜を思わせる艶やかな茶色で、見るからに陽乃鳥の酒粕がたっぷり練り込まれている雰囲気![]()
スッと包丁を入れてみると、刃先にねっとりと粘りつくような重み。半生菓子らしいしっとり感に加えて、中に貴醸酒由来の糖と旨味、酒粕のコクがぎゅっと閉じ込められているのがそのまま伝わってきます。切り口の断面は均一で、生地のキメも細かく、丁寧な仕立てだなぁと感心![]()
口に運ぶと、まずは上品でやさしい甘さ。素材の優しい甘味に、ふわっと陽乃鳥の酒粕由来のクリーミーなコクが重なり、そこに少し遅れて陽乃鳥の貴醸酒らしさが立ち上がってきます。マンゴー〜パインを思わせる完熟フルーツのニュアンスに、ミズナラ樽由来のバニラと蜂蜜系の香り。鼻に抜ける残り香は、まさに「陽乃鳥を口に含んだ瞬間のあの感じ」そのもので、思わず「うわっ、ちゃんと貴醸酒だ」と独り言が漏れました![]()
面白いのは、貴醸酒のあの濃密な甘さが、半生菓子の生地に閉じ込められることで「キレ味」よりも「余韻」の方向に振れていること。お酒で飲むときの陽乃鳥は、最後にスッと酸が締めにきて、グラスが空いた瞬間にまだ口の中に風味が残る——そんなお酒ですが、陽冠はその「最後まで残る甘やかさ」だけをぐっと抜き出したような味わいです。羊羹のような濃厚でしっとりした食感にこの余韻が乗るので、お茶請けとして煎茶やほうじ茶とあわせると、お茶の渋みが余分な甘さを引き締めてくれて、それはもう延々と食べていられる危険な美味しさ![]()
下戸の私としては、貴醸酒「陽乃鳥」を720mLボトルで飲み切るのはなかなかハードルが高く、味見してから持て余すパターンも正直あります。その点、陽冠は一切れ食べ切れる量で、陽乃鳥の風味を“一口分”だけ味わえるのが本当にちょうどいい。お酒として飲めない分、菓子で受け取るのも全然アリだと改めて感じた一品でした![]()
| 商品名 | 陽冠(STOVE+ × 新政酒造 コラボレーション) |
|---|---|
| 種類 | 焼き菓子・半生菓子(陽乃鳥の酒粕&酒の香りを使用/羊羹のような濃厚しっとり食感) |
| 使用酒 | 新政酒造「陽乃鳥(ひのとり)」貴醸酒 |
| 製造 | STOVE+(齋藤毅シェフ)/秋田県秋田市 |
| 特徴 | 陽乃鳥のミズナラ樽熟成由来のバニラ香・濃密な甘味、酒粕のクリーミーなコクを、しっとり濃厚な半生菓子に仕立てた逸品 |
| 入手先 | STOVE+ オンラインショップ(BASE)/不定期入荷★ |
★ 価格・容量等の最新情報は公式SNS/オンラインショップ最新情報をご確認ください
STOVE+「ドバイピスタチオ」も同時購入!
そして、もう1品は完全に勢いで手を出したSTOVE+の「ドバイピスタチオ」。例の、SNSで世界的にバズった中東ドバイ発のピスタチオ+カダイフ入りチョコレート(通称ドバイチョコ)の系譜の一品です。本場ドバイの元祖「FIX Dessert Chocolatier」のものは現地でも1枚2,700円前後と決して安くなく、日本国内では正規流通が限られるためフリマ等で1万円超の高値取引も話題になっているトレンドスイーツ。STOVE+のドバイピスタチオはお値段6,400円。コンビニチョコ感覚で買えるものではないですが、本場系の流通価格を考えると十分手の届く範囲![]()
箱を開けて取り出してみると、まずびっくりするのがそのずっしりとした重量感。一般的な板チョコの厚みではなく、ブロック菓子と呼びたくなるレベルのどっしり厚みのある一塊です。両手で持つと、その密度の高さがしっかり伝わってきて、思わず「これは食べ応えありそうだぞ……」と気合いが入ります![]()
包丁を入れて断面を見ると、外側のしっかりしたチョコレートの内側に、薄黄緑色のピスタチオペーストとカダイフ(極細の中東風麺)がぎっしり詰まっているのが分かります。ドバイチョコの「あの構造」が、ちゃんとSTOVE+流のドバイピスタチオに再現されていて、見ているだけで満足感がすごい。これだけ詰まっていれば、そりゃ重量も価格も上がるよなと納得です。
ひと口かじると、外側のチョコレートが「パキッ」と気持ちよく割れ、続いて中のカダイフの“サクッ・ジャリッ”という独特の食感が押し寄せてきます。そこにピスタチオペーストのなめらかなコクがじゅわっと広がり、口の中が一気に賑やかに。本場ドバイチョコ譲りの「パリ・サク・とろ」の三段構成が、ドバイピスタチオの中にしっかり再現されていました![]()
このSTOVE+のドバイピスタチオ、本当に良くできているなと思ったのが、「ピスタチオのまろやかな塩味」と「チョコ全体の甘すぎない甘味」のバランス。ピスタチオ自体に元々ある優しい塩気と、ナッツらしい油脂のコク、そしてチョコレート側は決して甘ったるくなく、ビター寄りの大人っぽい甘さに調整されています。この塩×甘の組み合わせが、ひと口ひと口の輪郭をくっきりさせていて、6,400円という価格に納得感が出てくる味わいでした![]()
普通、6,000円台のチョコと聞くと「ご褒美にちょっとだけ」というイメージですが、これはずっしりタイプなので家族でシェアしても十分に満足できるサイズ感。我が家でも、私と妻と娘で少しずつ削るように分けていったのですが、それでも何日かに分けて楽しめるボリュームでした。トレンドスイーツに乗っかってみるとして、これは正直「正解」のひと品![]()
| 商品名 | ドバイピスタチオ(STOVE+) |
|---|---|
| 種類 | チョコレート菓子(カダイフ+ピスタチオペースト入り) |
| 特徴 | ずっしり厚みのあるブロック仕立て/ピスタチオの塩味とビター寄りチョコの甘味のバランスが秀逸 |
| 価格 | 6,400円(購入時)★ |
| 入手先 | STOVE+ オンラインショップ(BASE)/受注期間あり★ |
★ 価格・容量・販売期間は時期により変動。最新情報は STOVE+ 公式情報をご確認ください
まとめ|陽冠もドバイチョコも大満足の2品でした
今回いただいた『STOVE+ × 新政「陽冠」』と『STOVE+「ドバイピスタチオ」』。狙いも価格帯もまったく違う2品でしたが、結論から言うとどちらも本当に美味しく、買って大正解の一品でした![]()
陽冠は、「新政の陽乃鳥」というそもそも入手困難な貴醸酒の風味を、一切れの半生菓子として味わえる、ある意味とんでもなく贅沢な一品。下戸で720mLボトルを飲み切れない私のような人間にとっては、貴醸酒の魅力を“ちょうどいい一口”で味わえる救世主みたいなお菓子でした。お茶請けとしてはもちろん、これを少しずつ切り分けながら陽乃鳥そのものをお猪口で味見するというマニアックな食べ方も超おすすめです![]()
ドバイピスタチオは、流行りものに乗っかった軽い気持ちで買ったものの、ピスタチオのまろやかな塩味と甘すぎないチョコの甘味のバランスが想像以上に絶妙で、見事に裏切られました。6,400円という金額にビビりつつ買いましたが、ボリュームと食感の楽しさ、そして「本場ドバイチョコ体験を国内でちゃんと味わえる」という満足感を考えれば、自分用ご褒美やプレゼント用としても十分価値ある選択肢だと感じました![]()
STOVE+は今後も、新政コラボや世界のトレンドスイーツを積極的に発信していくお店なので、SNSや公式オンラインショップをチェックしておくと、面白い出会いが続きそうです。新政ファンの方、貴醸酒に興味がある方、そしてドバイチョコ/ドバイピスタチオが気になっていた方、ぜひ一度のぞいてみてください![]()
あわせて読むともっとお酒に詳しくなれる関連記事↓
お酒で造ったスイーツ/酒チョコ 関連記事
- ▶お酒で造ったスイーツ3選 〜下戸でも楽しめる酒スイーツの世界〜
- ▶酒チョコ/キットカット 日本酒(満寿泉)&梅酒(鶴梅)/中田英寿氏監修コラボを食べ比べ!
- ▶缶ビール/寒菊ブルワリー 酒粕スムージー -クリームソーダ-/メロン×バニラ×酒粕の二層スイーツ











